株式会社日経HRが、「日経転職版 資格と学び直しに関する意識調査」を実施し、その調査結果を公開しました。企業や転職マーケットで評価を得られる資格、リスキリングへの意識や実際の取り組み状況が明らかにされています。
本記事は株式会社日経HRがおこなった調査結果に基づいています。
およそ9割が「リスキリングを必要」と考えている
自分にリスキリングが必要かを問うと、「とても必要だと思う」(51.2%)と「まあ必要だと思う」(39.5%)を合わせておよそ9割の回答者がその必要性を感じている結果になりました。しかし、取り組んでいないと答えた人は39.1%(371人)を占め、必要性を感じながらも一歩を踏みだせていない現状も見えてきます。
取り組んでいない理由には、「時間がない(45.8%)」、「何を学べばいいのか分からない(34.8%)」、「お金がない(29.4%)」という回答が並んでいます。
職場やマーケットで評価される資格は?
この調査では、自己評価(仕事で役に立った)と他者評価(会社で評価された/転職市場で評価された)それぞれで取得している資格を自己採点してもらい、合計点でランキング形式に公開しています。自己/他者で大きく評価が乖離(かいり)しているものはありませんが、少なからずギャップは見受けられています。
それぞれの平均点が高い資格の1位には、ITエンジニアを管理してプロジェクトを遂行するプロジェクトマネジャーのスキルを示す「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」がランクイン。国家資格ではありませんが、ビジネスで目標を達成するための知識とスキルがあることを示すグローバル資格として評価されているようです。
プロジェクトマネジメント協会日本支部|https://www.pmi-japan.org/
調査概要
調査対象:日経転職版・登録会員
調査期間:2023年6月26日~7月3日
回答者数:948人
調査方法:メールにて依頼、Webサイトで回答
評価された資格の集計方法:
取得資格について自己評価(仕事で役に立った)と他者評価(会社で評価された/転職市場で評価された)を0~5点で回答。有効回答のうち、自己評価の平均点と他者評価の平均点を単純合計し、総合点としています。回答者数によるお身付けは行っていません。回答者数が一定水準以上に達した資格をランキング対象としています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000034988.html
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