HOMEビジネス 就職面接で使用できるキャリアプランの12例文を紹介

就職面接で使用できるキャリアプランの12例文を紹介

U-NOTE編集部

2023/08/05(最終更新日:2023/08/30)


このエントリーをはてなブックマークに追加

誰もが一度は考えたことのある自身の「キャリアプラン」。新卒の場合はなんとなくでしか考えられないものですが、社会人経験を積むと今後自分がやりたい仕事がなんなのかが見えてきます。

本記事では、そんな「キャリアプラン」について解説。キャリアパス・キャリアデザインなどとの違いから、キャリアプランを立てる際のポイント、12個の例文までご紹介しています。

本記事の内容をざっくり説明
  • キャリアプランとは、最終的な目標と達成するまでの具体的な行動を示した計画のこと
  • キャリアプランを立てるときに必要なプロセスとは?
  • 就活時にキャリアプランについて聞かれたときの注意点

キャリアプランとは?

職歴の計画のことを指すキャリアプラン。自身の将来像を明確にし、最終的な目標を達成するため、具体的にどんな行動をしていくのか計画を立てることを意味します。キャリアやプランが付く単語が他にもあるので、混同して覚えている方も多いのではないでしょうか。キャリアプランとその他の言葉の違いについて解説します。

キャリアパスとの違い

キャリアプランが将来の目標を達成するまでの計画だとすると、「キャリアパス」は社内で目標とするポジションや役割を得るまでの道筋のことを指します。キャリアプランは現在所属している企業やその後の転職先などを含めた計画ですが、キャリアパスは社内での道筋になっているのが大きな違いです。

キャリアデザインとの違い

キャリアデザイン」は、自分が理想とする将来像を実現するため、自らのキャリアを主体的に設計・実現していくことを指します。キャリアプランがキャリアの計画と具体的な行動の設計を行うのに対して、キャリアデザインはまさにデザインを描くかのごとく実行までが含まれているのが2つの言葉の違いです。

キャリアビジョンとの違い

キャリアビジョン」は、職業という観点にとどまらずプライベート・人生・価値観など働き方や生き方についての理想とする将来像のことを指します。どんな人生を送りたいのか、どんな職種についてどんな働き方がしたいのかなどを考えます。実現性が加味されていないのがポイントです。

キャリアプランとの違いは、キャリアプランが職業という観点でのみ計画を立てるのに対して、キャリアビジョンは職業もプライベートも含めた観点で将来像を思い描くことです。

ライフプランとの違い

ライフプランとは、「生涯生活設計」のことを指します。令和は人生100年時代と言われており、日本人は昔に比べて長寿となります。長く生きられるようになった分、生き方や働き方に対する価値観も変化してきています。

ライフプランでは、人生は一度きりであるということを念頭に入れつつ、充実した生涯を送るための資金計画を立てます。20代では貯蓄をし、30代では子供や家のローンの支払いにお金を充てるなど年代別にお金の使い方を考えます。

キャリアプランが職業人生の計画であるならば、ライフプランは人の充実した一生という観点で資金の計画を立てるという違いがあります。

キャリアプランを立てるときの3つのプロセス

一口にキャリアプランを立てると言っても、何をすれば良いのかわからない方も多いはず。キャリアプランを立てるときの3つのプロセスについて解説します。

1.自己分析を行う

まずは現状の自己分析を行います。自分がこれまでどんな仕事をしてきて、どのような成果を出し、スキルを身につけたのかを振り返り、現状を把握します。棚卸しと言っても良いでしょう。

性格や興味などの「価値観」とキャリア上の「理想像」、そしてこれまでの経験から身につけた「スキル」の3つの観点で自己分析するのがおすすめです。

2.将来どうなりたいのかを考える

自己分析を行った後は、将来どうなりたいのかを具体的に考えます。職種や役職、収入などに分けて達成したい目標を決めます。今いる企業の枠組みの中ではなく、自由に考えることが大切です。

キャリアプランは人生設計にも大きく関わります。無理のない目標を立てて実現を目指すのであれば、ライフプランとのバランスも意識しましょう。結婚や子育てのタイミングも考慮して将来どうなりたいのかを考えます。

3.現在と将来のギャップと改善方法を考える

自己分析と将来の目標設定が終わったら、そのギャップを埋めるための改善策を考えます。目標から逆算するとキャリアプランを立てやすいかもしれません。10年後・5年後・3年後・2年後・1年後とマイルストーンを設定し、必要なスキルや経験、成果などを洗い出します。

就活時のキャリアプランの立て方

第二新卒や中途採用の面接では、キャリアプランについて質問されることがあります。企業側は社風や業務内容とのミスマッチを防ぐ意図で行っていますが、キャリアプランの立て方や回答によってはネガティブな印象を持たれる可能性があります。就活を好調に進めるために、キャリアプランの立てる際は5つのポイントを押さえておきましょう。

就活時のキャリアプランの立て方5つのポイント

  • ポイント1.到達可能な計画を立てる
  • ポイント2.「独立したい」は避けておいたほうがいい
  • ポイント3.プライベートの内容ばかり話さない
  • ポイント4.志望動機と矛盾しないようにする
  • ポイント5.会社に貢献できることを伝える

ポイント1.到達可能な計画を立てる

就活時のキャリアプランの立て方、1つ目のポイントは、到達可能な計画を立てることです。

新卒をのぞき、第二新卒や中途採用ではキャリアプランについて質問されることが多くあります。理想とする将来像に何を設定するのかは個人の自由ですが、あまりに突飛だったり目標が遠すぎたりすると、自己分析ができていないと判断されかねません。

一度キャリアプランを立てた後は、それが実現可能な内容になっているかどうかを最終チェックしましょう。

ポイント2.「独立したい」は避けておいたほうがいい

就活時のキャリアプランの立て方、2つ目のポイントは「独立したい」は避けておくことです。

最終的には独立して自分で事業を作りたい方は多くいますが、就活時で独立について語ることはネガティブに受け取られるので避けましょう。

企業は自社で長く活躍する人材を求めています。独立したいと話す応募者は遠くない未来に退職することが自明なため、わざわざ採用して教育するメリットがありません。独立が本心だとしても、就活時のキャリアプランに含めるのは避けたほうが賢明でしょう。

ポイント3.プライベートの内容ばかり話さない

就活時のキャリアプランの立て方、3つ目のポイントはプライベートの内容ばかり話さないことです。

キャリアプランを立てる際、自然とライフプランについても考える必要が出てきます。プライベートでの目標や計画は充実した人生を送るために大切ですが、雇用主はあまり関心がありません。

面接でキャリアプランについて聞かれた際に期待されているのは、職業や仕事に関することです。説明時にライフプランに触れざるを得ない場合をのぞき、プライベートの内容は話すぎないよう注意してください。

ポイント4.志望動機と矛盾しないようにする

就活時のキャリアプランの立て方、4つ目のポイントは志望動機と矛盾しないようにすることです。

キャリアプランがしっかりと立てられていたとしても、志望動機に繋がる内容になっていない場合は必ず面接官につっこまれます。例えば、海外進出の予定がない企業の面接で5年後に海外で活躍できる人材になりたいというキャリアプランを話しても、内容が矛盾しているため印象が悪くなります。

通常、志望動機はキャリアプランより先に質問されます。内容に齟齬が生じないように、志望動機とキャリアプランの繋がりは必ず持たせる必要があります。

ポイント5.会社に貢献できることを伝える

就活時のキャリアプランの立て方、5つ目のポイントは会社に貢献できることを伝えることです。

キャリアプランは将来達成したい目標に向かって必要なスキルを身につけ、経験を積むことをメインで考えるため、どうしても企業から何かを学ぶという意識になりやすい傾向があります。

企業は自社の業績を向上させるために従業員を雇います。企業の成長ではなく個人の成長に重きを置いている応募者は求めていません。そのため、現在のスキルやこれまでの経験からどんな貢献ができるのかをメインに話すと好印象を持たれます。

キャリアプランの例文12選

キャリアプランは、年代や職種、勤めている企業の規模によってさまざまです。大切なのは具体性を意識することです。何年後にどのような状態を目指していて、そのために現在何をしているのか。参考になる12個の例文をご紹介します。

新卒

はっきりとした将来像が固まっているわけではありませんが、20代のうちに与えられた機会を逃さずさまざまなスキルと知識を習得し、◯◯分野におけるスペシャリストを目指しています。

◯年後には◯◯部門で上位◯%の業績を残せる人材になれるよう、特にお客さまのご要望に明確に答えられるような柔軟性や対応力を先輩方から学びたいと考えています。現在は◯◯分野について学ぶため、セミナーやワークショップに参加し、自己研鑽に努めています。

第二新卒

これまでの営業ノウハウを活かして、新規顧客開拓で社内トップの成績を出す営業職のプロフェッショナルになりたいと考えています。〇年以内には大型案件の受注や異業界の顧客獲得にも挑戦することで、御社の事業領域の拡大に寄与してまいります。

この目標に向けて人脈力をつけるため、さまざまなコミュニティに参加しております。この習慣を入社後も継続し、目標達成を維持しながら営業職に取り組むことで御社の利益の拡大に貢献し続けます。

20代後半〜30代男性

〇年以内に、営業部門でのトップの成績を目指しています。そのために、毎月の営業目標の達成から10%以上を念頭に置き、顧客対応力を磨くために取り組むべきことを日々のタスクとして設定しています。また、トップの成績を出している先輩にアドバイスを受けるほか、業界のトップランナーとして活躍している方のノウハウを書籍やセミナーで学んでいます。

30代〜40代男性

蓄積してきた営業ノウハウを活かし、〇年後には現在より大きい〇名規模の営業組織をまとめるマネジャーとして活躍したいと考えています。特に、若手を早期に戦力化する育成力の高い組織を作りたいと考えており、現在はコーチングスキルをセミナーやワークショップで専門家に学んでいます。

20代後半〜30代女性

前職ではアパレルの販売員として、お客様に商品のおすすめポイントやおすすめの組み合わせ方などをアドバイスする機会が多くあり、次第に商品そのものを自分で企画したいという気持ちを持つようになりました。

御社では、「お客様の視点」に立つことを大切に、ニーズを汲み取った商品企画を実現したいと考えています。まずは、◯年以内に売上◯円規模の商品の企画開発を目指します。その後は売上◯円規模の商品開発をメインとし、お客様に愛されるブランド作りを目標としています。

30代〜40代女性

私はインテリアコーディネーターの仕事を◯年勤めた後、出産を機に退職しました。現在までに◯年のブランクはありますが、前職では1年に◯件ほど担当していた他、過去のお客様による紹介で担当が途切れることはほとんどありませんでした。

インテリアコーディネーターとしてセンスを磨くため、最新情報や流行にはアンテナをめぐらせていた他、技術面での遅れを取らないように◯◯の資格も取得しています。今後は住空間収納プランナーと福祉住環境コーディネーターの資格取得を予定しており、総合的なインテリアコーディネートの提案ができるようになりたいと考えております。

看護師

貴院には、看護師向けの研修プログラムが充実していると伺いました。そちらを活用して、看護師としてのスキルアップを目指したいと考えています。実務的な部分は現場での経験を積むことで技術を磨き、看護師としてのキャリアを積んでいきたいです。

現在も、看護師の職業に生かせる他の資格を取得するために専門看護師の勉強を進めています。より多くの患者様のお役に立てるように知識の幅を広げるだけでなく、一人の人間としての人格も磨いていきたいと考えています。

事務職

ミスのない仕事をすることには自信があります。この長所を生かして、今後は事務職の専門家として業務に取り組んでいきたいと思っています。

現在は簿記の資格取得を目指して学んでいる最中です。また、英語スキルやより高度なPCスキルを身につけるため講座に通うことで自己研鑽をしています。資格取得後は、知識を活かした経理事務にも挑戦したいと考えています。

技術職

顧客の潜在的なニーズまで汲み取り、価値を最大化できるエンジニアになりたいと考えています。入社後は、データ分析実務スキル検定などの習得に励みます。

〇年後までにはエンジニア達を統括するポジションとなり、後輩の育成及びプロジェクトリーダーを務め、チームの最大化を担う人材を目指します。

この目標に向けて、現在も工学技術の学問に注力して取り組んでおります。今後さらに機械設計の需要が社会から増すと考えられているからこそ、より高い技術とプロ意識を持ったエンジニアとして活躍してまいります。

営業職

今までの営業スキルを生かし、契約数ナンバーワンを目指したいと考えています。御社では、チャレンジ精神のある人材が多いと伺いました。入社後は上司や先輩の仕事の仕方を学び、新規の契約を伸ばすことができるように目標や課題に取り組めば、達成することができると確信しています。その目標の達成後は管理職となり、部下や後輩の育成に取り組みたいと考えています。

管理職

将来的には、若手にとって働きやすい職場づくりを進め、チームの団結力を高められる管理職になりたいと考えております。入社後はいち早く仕事を覚え、周囲と連携を行いながら業務を遂行します。

この目標に向けて、現在も20名規模のチームでマネジメントに取り組んでおります。御社でも、チーム内で切磋琢磨しやすい環境を創出し、若手でも活躍できるチーム管理を行いたいと考えています。

社内面談

営業のプロフェッショナルとして実績を積み上げ、将来的には◯◯部門を統括するマネージャーを目指しています。そのために、まず◯年以内には同期内での実績1位を取ることを目標としています。その後、◯年以内には関東にある事業所でトップの売上を獲得することを目指しています。

まずは、現在トップの成績をあげている上司や先輩からアドバイスをいただき、教わったことを実践します。それに加えて、営業に生かせる資格取得や人脈形成も行い自己研鑽を重ねていきたいと考えています。

キャリアプランを明確に立て、明確に答えれるようになろう

本記事のまとめ
  • キャリアプランを立てるには自己分析が欠かせない
  • 独立可能なキャリアプランを立てることが最も大切
  • 就活時にキャリアプランを話す際、独立の話題は避ける

自己分析を行うことで自分がやりたかったことが明らかになり、キャリアプランが明確化されます。転職時・就職時だけでなく、今後のキャリアに迷った際にもキャリアプランを立てる作業をしてみてください。キャリアプランを確立おけば、自分がいま何をすべきなのか、次にどんな行動が必要なのかが明らかになり転職もスムーズに進みます。

本記事を参考に、自身のキャリアプランを立ててみてはいかがでしょうか。

【関連記事】


hatenaはてブ