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社内勉強会とは?おすすめの内容や進め方のステップなどを紹介

U-NOTE編集部

2023/08/25(最終更新日:2023/10/23)


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社内メンバーが参加して共通のテーマについて議論したり講義を受けたりする「社内勉強会」。個々の学習意欲が高まりやすく業績アップ向上が見込めるため、研修の一環として多くの企業で社内勉強会が取り入れられています。

本記事ではそんな「社内勉強会」の基本情報について解説。開催することで得られるメリットや形式ごとの進め方などをご紹介。加えて、社内勉強会におすすめのネタもいくつかピックアップしています。社内勉強会の企画メンバーの方はぜひ参考にしてみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 社内勉強会を行うメリットとは
  • 社内勉強会におすすめのネタをご紹介
  • 社内勉強会の進め方をスタイル形式別に解説

社内勉強会とは

「社内勉強会」とは、文字通り社内で開催される勉強会のことです。共通の関心事や目標を持つ従業員が定期的に集まり、議論や講義を通して学ぶために開催されます。

社内勉強会は自由参加としている企業が多く、また基本的に従業員のみが対象となるため気軽に参加できるのも特徴です。従業員が興味のあるテーマを扱うので、効果的な学習が期待できます。

 

社内勉強会を行うメリット

社内勉強会は、参加する社員にとってメリットがないとなかなか参加率が上がりません。どんなメリットがあるのかを先に提示しておくことで参加者が増え、勉強会も盛り上がります。開催前に主催者が知っておきたい社内勉強会を行う4つのメリットを解説します。

社内勉強会を行うメリット

  • メリット1.仕事に必要な内容を深く理解できる
  • メリット2.発言力や提案力が磨ける
  • メリット3.自宅でも勉強するきっかけになる
  • メリット4.社内のメンバーとの仲を深められる

メリット1.仕事に必要な内容を深く理解できる

社内勉強会を行う1つ目のメリットは、仕事に必要な内容を深く理解できることです。

社内勉強会は、普段業務のやり取りをしているメンバーの意見や知見を聞ける良い機会です。自分にはなかった考え方や知らなかった情報のやり取りができ、仕事への理解を深めることができます。

プロの講師を招いた講義では、第一線で活躍する専門家としての意見も取り入れることが可能。仕事に必要な内容を深く理解できることで、行き詰まっていた仕事や仕事に関する悩みが解消されやすく、業務に対するモチベーション向上にも繋がります。

メリット2.発言力や提案力が磨ける

社内勉強会を行う2つ目のメリットは、発言力や提案力が磨けることです。

社内勉強会は自分の意見を発言したり、調べた内容を発表したりといった機会が多くあります。社内向けの勉強会とはいえ、中途半端な内容では参加者の時間を無駄にしてしまうことになりかねません。

根拠のある意見を出したり、他の参加者が理解しやすいプレゼン内容にしたりと、発言力や提案力を磨く機会としても活用できます。

メリット3.自宅でも勉強するきっかけになる

社内勉強会を行う3つ目のメリットは、自宅でも勉強するきっかけになることです。

社内勉強会は講義形式以外にディスカッション形式やハッカソンなど、さまざまなスタイルがあります。講義は聞いているだけですが、その他の形式時には自身の考えを発表したり、アイデアを出し合ったりすることが求められます。決められたテーマについて事前に勉強したり、準備したりすることが必要です。

社内勉強会は、自宅での学習を習慣づけるきっかけにもなります。発表やディスカッションがなくても、自主的に興味のある分野について勉強する従業員が増えることが期待できます。

メリット4.社内のメンバーとの仲を深められる

社内勉強会を行う4つ目のメリットは、社内メンバーとの仲を深められることです。

社内勉強会の参加者は自社の従業員です。社員数が少ない企業であれば部署を横断して参加者を募ることもあるため、普段の業務では関わりの少ない従業員とも仲を深めやすいのがメリットです。

定期的に開催している社内勉強会であれば、より多くのメンバーと関係性を築けます。普段は知ることのできない他部署の仕事内容や雰囲気などを知る機会にもなり、普段の業務にも良い影響を与えます。

社内勉強会でのおすすめの内容・ネタ

社内勉強会は、色々な内容を試しながら自社のメンバーが求めている方向を探っていくのがベストです。まず何から始めたら良いか迷われている方に向けて、社内勉強会でおすすめの内容やネタをいくつかご紹介します。

スプレッドシート関数の勉強会

多くの企業で使われているGoogleのスプレッドシート関数に関する勉強会です。

基本的なショートカットキーは知っているものの、その他の機能についてはその都度調べながら見よう見まねで使っていることがほとんど。スプレッドシート関数に詳しい従業員や講師を招いて、座学と実際に作業にトライしてみる勉強会を開催するのはおすすめです。

ワークショップ形式の読書会

「ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)」と呼ばれる読書法を用いた、ワークショップ形式の読書会もおすすめです。

通常、読書会では事前に課題図書を読むことが義務づけられています。人によっては読書の時間が取れず、内容がわからないまま読書会に参加することも。それでは読書会の機会を十分に活用することはできません。

「ABD」は当日発表された課題図書を複数人で分割して読み、各自がそのパートを要約します。1冊を事前に読む必要がなく、また自分1人で全文を読まなくても良いので、読書が苦手な方や読書の時間を確保できない方でも参加のハードルが下がります。

短時間でインプットした内容を解釈し、他のメンバーにもわかるような形でアウトプットするのが通常の読書会との違い。内容が記憶に定着しやすいほか、要約力やプレゼンテーションスキルの向上が期待できます。

チーム横断の合同勉強会

自社サービス向上に繋がる勉強会として、チームを横断した合同勉強会がおすすめです。デザイナーとエンジニア、営業部門とコミュニケーションプランニング部門など、企業によってさまざまな組み合わせが考えられます。

合同勉強会では、お互いの業務理解を促進することが可能。担当して業務だけでは知ることのできない新たな発見や学びの機会として活用できます。定期的に開催することで、その時々の部署の状況も知れるほか、より深い相互理解にも繋がります。

資格取得後の共有会

発表形式の社内勉強会として、資格取得後の共有会もおすすめです。必要な勉強時間や勉強のコツ、資格取得後に変わったことなどを資格取得者のリアルな意見が聞けるので、資格取得を検討している従業員の背中を押すことに繋がります。

チーム内業務効率化ツールの勉強会

チームや部門ごとに業務で使われているツールは異なります。業務効率化を図るため、他にも取り入れると便利なツールについての勉強会もおすすめです。

チーム内に事前アンケートを取り、業務で困っていることや時間がかかりすぎていることをまず洗い出します。その後、チーム内でも業務スピードが早いメンバーに声を掛けて、普段使っているツールや業務で意識していることを聞き出し、勉強会の内容に組み込みます。

業務効率化ツールの勉強会は、個別スキルの差を最小限にする効果も期待できます。同時に、ITリテラシー向上も可能です。

知っておきたい法律に関する勉強会

社外の専門家を招いて座学やグループワーク形式で行う社内勉強会です。社会人として知っておくべき法律はさまざまな種類があります。

例えば、著作権法や景品表示法、個人情報保護法など、名前は聞いたことあるけれど内容については詳しく理解できていない方がほとんど。一歩、対応を間違えば大きな問題にも繋がりかねない法律について学ぶ勉強会は、業務やチームに関係なく参加するメリットがあります。座学のみだと理解しにくい部分が多いので、ワークショップも交えた勉強会にするのがおすすめです。

マーケティングの基礎を学ぶ勉強会

職種に関係なく学ぶべきマーケティングの基礎を身につける社内勉強会もおすすめです。

マーケティング勉強会は、その道のプロと呼ばれている講師を招いて開催するのがベター。講義スタイルにはなってしまうものの、勉強会で知ることのできた新たな知識を元に、自分の仕事で活かせる方法をそれぞれが考えて次回発表するなど、2回にわたって開催する形式にすれば、プレゼンテーション能力の向上も期待できます。

マーケティングはそもそも一度で全てを伝えきれるものではありません。その時々でトレンドになっている手法や考え方もあります。定期的に開催することで、従業員は基礎から応用までの知識を身につけられます。

新人×ベテランの対談形式勉強会

新卒が入社し、ある程度の業務を1人でこなせるようになったタイミングでおすすめなのが、新人とベテランの対談形式で行う勉強会です。忙しいベテラン社員に対して、新人が初学者ならではのことについて質問します。

参加者は2人の対談を聞きながら勉強できるのが特徴。対談形式なので他の社員からも質問がしやすく、抱えていた疑問や不安の解消が期待できます。

ベテランから新人へ考え方の共有ができるだけでなく、新人がチームに馴染みやすいようにきっかけを作れるのも対談形式の勉強会の大きな特徴です。

文章上達術が学べる勉強会

現代はテキスト中心のコミュニケーションが主流になっています。メール・チャット・提案書・マニュアル・セールス文章など、職種に関係なく文章を書く機会が多いのが特徴です。

文章上達術が学べる勉強会は、ライターや編集者など文章を扱う専門職でなくてもある程度上手な文章を書けるようにするための勉強会。必要なポイントを3つに絞り、理論と実践を通して上手な文章とは何かを学びます。

文章上達術はプロから学ぶのがおすすめ。初心者でもわかりやすく文章の書き方を学べることを目標に、有名なライターや編集者などに講義を依頼しましょう。

事業紹介・チーム紹介としての社内勉強会

チームや事業が増えていき、お互いになんの業務をしているのかが不明瞭なときには、事業紹介・チーム紹介としての社内勉強会がおすすめです。

事業紹介やチーム紹介は、自分たちでは「これで伝わるだろう」と思っていても、実は他のメンバーにはきちんと伝わっていないことが往々にしてあります。そんなときは、インタビュアーを1人設け、インタビュー形式で紹介を行うのがおすすめです。

 

社内勉強会の進め方

社内勉強会にはいくつかスタイルがあります。進め方や意識したいポイントが異なるので、社内勉強会の開催を検討している方は参考にしてみてください。

プロを招いた講義スタイル

第一線で活躍している方から専門スキルや実践スキルを学びたいメンバーが多い場合は、プロを招いた講義スタイルがおすすめです。

プロに登壇してもらう際、まずは勉強会の目的を明確化したうえで当日話してほしい内容を伝えます。お互いに意見を出し合いながらプログラムを組みましょう。

当日は勉強会を企画しているメンバーが司会を務め、プログラムを進行します。あまり長いと登壇者も受講者も集中が切れてしまうため、時間は講義・質疑応答・懇談会を含めて60〜90分が目安です。

講義スタイルは受講者が受動的になるので、参加者によって理解度に差が出る可能性があります。能動的に参加し、参加者の満足度を高められる工夫が必要です。また、講師を外部から呼ぶため講師料がかかることも留意しておきましょう。

テーマを決めたディスカッション

テーマを決めたディスカッションは、社内のみで完結した勉強会を開催する場合におすすめです。当日用意したテーマについて複数に分けられたグループごとに話し合いを行い、最終的に各グループごとに1つの考えを発表します。

ディスカッションで大切なのは、ファシリテーターの存在です。グループメンバー全員が意見を発しやすい雰囲気を作るほか、脱線した際に軌道修正するなどリーダー的な素質が求められます。事前にファシリテーターをお願いしたいと伝え、意識してほしいことを共有しておくと目的に沿ったディスカッションが実現します。

調べた内容を発表するプレゼン方式

調べた内容を発表するプレゼン方式の社内勉強会は、従業員のプレゼンを上達させるのに役立ちます。発表者は持ち回り制にし、勉強会の参加者は発表を聞いてその内容とプレゼンのパフォーマンスの両面からフィードバックを行います。

テーマはある発表者が自由に決めて良いルールにするのがおすすめ。毎週決まった曜日と時間を確保し、1時間程度でプレゼンとフィードバックが終わることを目安にしましょう。

講師役は勉強会のメンバーから次の講師役を指名します。お互いのプレゼンを聞くことで、回を追うごとにプレゼンの上達が期待できるでしょう。

ハッカソン

ハッカソンとは「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」をくっつけて作られた造語のことで、決められた期間内で与えられたテーマを解決するためのアイデアをチームごとに出し、その成果を競い合う開発イベントのひとつです。

主にエンジニアやデザイナー、プログラマーをメインとしたソフトウェア開発のために行われます。ハッカソンには、一般ハッカソン・社内ハッカソン・産学連携ハッカソンなどがありますが、それぞれ規模は異なるものの進め方に大きな違いはありません。

ハッカソンは事前準備が非常に大切。まず、Wi-Fi環境やコンセントの確保、延長コードの用意などソフトウェア開発がしやすい会場を選びます。その後、当日のテーマ決めやチーム分け、タイムスケジュールの組み立てなどを行います。審査員の選定や審査方法も決めなくてはなりません。

開催後は参加者へのフォローアップも重要なポイント。参加者アンケートを実施するほか、優勝したチームへの取材を自社ブログで公開するのもおすすめです。

 

社内勉強会を始めるステップ

社内勉強会は、事前準備が何よりも大切です。目標・テーマ・ターゲットを決め、無理なく継続的に開催することで、社内勉強会による効果を高められます。社内勉強会を始める3つのステップをご紹介します。

社内勉強会を始めるステップ

  • ステップ1.目標やテーマ、ターゲットを考える
  • ステップ2.社内勉強会を開く場所を押さえる
  • ステップ3.自分たちで勉強できる状況を作る

ステップ1.目標やテーマ、ターゲットを考える

社内勉強会を始める際、まずは開催時の目標やテーマ、ターゲットを考えます。

社内勉強会の一番の難点は継続が難しいこと。最初は盛り上がっていてもだんだんと参加者が少なくなり、勉強会自体も盛り上がらなくなっていきます。継続してこそ効果の出るイベントなので、どんな目標やテーマだったらターゲットが参加しやすいかをまず考えましょう。

例えば、目標が業務効率化であるなら開催前と開催後で業務時間のアンケートを取る必要があるでしょう。業務効率化に関連するテーマを毎回考えなくてはなりません。ターゲットは全社にするのか特定の部門にするのかを決めます。

ステップ2.社内勉強会を開く場所を押さえる

次に、社内勉強会を開催する場所を押さえます。定期的な開催を検討しているのであれば、毎週同じ場所を決まった曜日と時間で確保できるように、全社に周知する必要があります。

場所は、会議室や社内のイベントスペースなどが考えられます。会議室だとかしこまった雰囲気になりやすいので、くだけた雰囲気での開催を検討しているのであれば開放感のあるイベントスペースが良いでしょう。場所によって参加しやすい、参加しにくいなどあるはずなので、事前にアンケートを取っても良いかもしれません。

ステップ3.自分たちで勉強できる状況を作る

社内勉強会の最後のステップは、自分たちで勉強できる状況を作ることです。勉強会当日に参加者が積極的に参加するのは当然のことです。大切なのは、社内勉強会の有無に関係なく従業員が自主的に勉強する習慣を促せるかどうかです。

参加者だけを集めたクローズドな社内チャンネルを作っても良いでしょう。勉強会に刺激を受けて自主的にまとめた資料を展開する社員がいたり、資格取得のための勉強を開始した社員がいたりと、お互いに励まし合い、称え合う環境があることで従業員は勉強に対して高いモチベーションを保てます。

 

社内勉強会のスタイルやテーマを決めて実践しよう

本記事のまとめ
  • 社内勉強会を開催するメリットは自主的な学習が習慣化しやすいこと
  • 社内勉強会は、講義・ディスカッション・ハッカソンなど形式ごとに準備や内容が異なる
  • 社内勉強会で大切なことはテーマ決めと継続性

社内勉強会は企画や準備が非常に大変です。毎回スタイルやテーマを決めて実践しようとすると、想像以上に時間がかかってしまいます。開催スタイルや社内勉強会の全体的なテーマを決めておき、あとはその軸からブレないように内容を詰めていくのがおすすめ。従業員のニーズを汲み取り、参加意欲が高まる社内勉強会の開催を目指しましょう。


 

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