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ITパスポート試験とは?過去問や難易度、試験日、勉強時間などを紹介

U-NOTE編集部

2023/08/21(最終更新日:2023/09/12)


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情報処理技術者試験の区分のひとつに該当する「ITパスポート試験」。ITに関する資格取得を目指す方におすすめの国家資格です。社会人だけでなく大学生や高校生など取得する方が増えています。

本記事ではそんな「ITパスポート試験」について解説。試験の難易度・合格率・試験日などの詳細を分かりやすく説明します。試験合格を目指す方におすすめの参考書もご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • ITパスポート試験の内容・難易度・試験日などを解説
  • ITパスポート試験を受験する3つのメリットとは
  • ITパスポート試験合格を目指す方におすすめの参考書をご紹介

 

ITパスポート試験とは

「ITパスポート試験」は、ITに関する基礎的な知識を有している証明として活用できる「ITパスポート」を得られる試験です。国家試験として2009年より実施されており、ITツールを利用して業務を行う社会人から、これから社会人となる学生にまでITパスポートの取得が推奨されています。

ITパスポートは通称「iパス」と呼ばれています。IT化が進んだ現代社会で業種や職種を問わず誰もが活躍するには、基礎的なITスキルや知識が必要です。日本以外の国でもその能力を証明できるようにと、「パスポート」の名前が付けられました。

ITパスポート試験は、パソコンを利用して試験を受けるCBT(Computer Based Testing)方式により実施されています。日本で初めてCBT方式を導入した国家試験としても知られています。

>>ITパスポート試験の公式サイトはこちら

参考:ITパスポート試験「iパスとは

 

ITパスポート試験を受験するメリット

ITパスポート試験は、ITに関する総合的な知識の習得を証明するものです。専門スキルを示す資格ではないため、中には取得するメリットを感じられない方もいるはずです。しかし、今後の日本社会においてITスキルは必須。ITパスポート試験を受験する3つのメリットを解説します。

 

メリット1.ITに関する基礎知識を身につけられる

ITパスポート試験を受験する1つ目のメリットは、ITに関する基礎知識を身につけられることです。

ITパスポートはIT分野に関する全100問が出題されるほか、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系と出題範囲が広いため1つずつしっかりと覚えていなければ合格ができません。問題はITに関する基礎知識が主なので、合格を目指す過程でそうした基礎知識を習得することができます。

業務に関するIT知識だけでなく、幅広い業務に対応するために基礎知識力をつけたい方におすすめの試験です。

 

メリット2.国家資格であるため、信用度が高い

ITパスポート試験を受験する2つ目のメリットは、国家資格であるため信用度が高いことです。

ITパスポート試験は情報処理技術者試験のうちのひとつで、国家資格に該当します。ITに関する新しい技術や新しい手法をはじめ、経営全般の知識やプロジェクトマネジメントの知識など、必要なITスキルを身につけていることの証明として活用できます。

社員を育成するために企業が導入しているだけでなく、単位認定や受験優遇などITパスポートを活用している大学は増加傾向にあります。国家資格であり信用度が高いため、ITに関する資格の取得を目指す方はまず検討してみてください。

 

メリット3.上位資格の足がかりになる

ITパスポート試験を受験する3つ目のメリットは、上位資格の足がかりになることです。

ITパスポート試験は、ITツールを利活用する社会人全員が有するべき共通的知識を証明するものです。国家試験区分のひとつである情報処理技術者試験のうち、入り口にあたる試験と言われています。

上位資格には、「情報セキュリティマネジメント試験」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」など、計12種類の専門的な資格が存在します。これらの資格取得を目指す方は、その足がかりとして、まずITパスポート試験に挑戦してみるのがおすすめです。

参考:独立行政法人 情報処理推進機構「試験区分一覧

 

ITパスポート試験の内容

ITパスポート試験では、コンピューターシステムやデータベースに始まり、ネットワーク・情報セキュリティ・情報デザイン・情報メディア・Officeツールに関する基礎的な知識があるかどうかが問われます。

それだけでなく、AI・ビッグデータ・IoTなどの近年注目されている技術やアジャイル手法など、IT関連の新たな知識を身につけているかどうかも問われます。

ITパスポート試験の試験時間は120分。四肢択一式の形式で問題が出題されます。出題範囲は、2023年10月までと2023年11月以降で内容がやや変わります。

2023年10月までの出題範囲は、分野でいうとストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3つ。そこから大分類・中分類とさらに分類されています。大分類は、「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」「開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「基礎理論」「コンピュータシステム」「技術要素」の9つに分けられています。

一方、2023年11月以降では、マネジメント系の大分類「サービスマネジメント」における「システム監査」の出題内容の1つが「監査の計画,調査実施,報告,フォローアップなど,システム監査の流れを問う。」に変更されているので注意しましょう。

出題数は、ストラテジ系35問程度・マネジメント系20問程度・テクノロジ系45問程度の計100問。出題範囲が比較的広く、また全てが知識問題であることがITパスポート試験の大きな特徴です。

参考:ITパスポート試験「試験内容・出題範囲

参考:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験 試験要綱Ver.5.0」P18

参考:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験 試験要綱Ver.5.2 変更箇所表示版」P20

 

ITパスポート試験の難易度・合格率

ITパスポート試験は、他の国家試験に比べると難易度はそこまで高くありません。例えば、令和5年6月に実施された試験の合格率は、学生・社会人を合わせて53.7%です。

令和4年度の合計合格率を見ても51.6%と、数字だけ見ると合格しやすい試験であることが分かります。

参考:ITパスポート 試験結果

参考:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験 統計資料

 

ITパスポート試験の合格点・合格基準

ITパスポート試験には、合格点や合格基準が設けられています。合格基準は「総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること」。

ITパスポート試験では全100問が出題され、総合評価の満点は1,000点です。そのうち600点を獲得し、かつストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野ごとの評価点が300点以上でなければ合格できません。満遍なく知識をつけることが求められます。

参考:ITパスポート試験「試験内容・出題範囲

 

ITパスポート試験の試験日・合格発表日

ITパスポート試験は通年実施されている試験です。複数の会場で毎月試験日が設けられているため、資格を取得したいタイミングで受験ができます。

試験は全国47都道府県で実施されており、例えば2023年の8月中に東京でITパスポート試験を受験しようとすると、株式会社アイエスエイ ギンザ・グラッセ試験会場だけでも8月2日・8月6日・8月19日・8月20日・8月27日の計5日のどこかで試験を受けられます。

自身が居住している地域で受験できるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

合格発表は受験した月の翌月14日に行われることが多くあります。発表時刻は正午が目安。前月の受験者全員を対象に合格発表が行われます。

参考:ITパスポート試験「合格発表

 

ITパスポート試験に受かるための勉強時間の目安

ITパスポート試験に受かるために必要な勉強時間は、元々有している知識量によってさまざまです。目安としては100〜180時間程度が必要と言われています。

まずは一度、勉強をしていない状態で過去問を解いてみましょう。自身の現在地が把握でき、目標とする合格点までの勉強計画が立てやすくなります。

教材をとりあえず一周してみることも大切です。1回で内容を覚えられる人は多くないので、一周目ではさらっと流し読みする程度。何が書かれているのかを大まかに把握した後、1章ごとにしっかりと知識を習得できるように勉強を進めるのがおすすめです。

 

ITパスポート試験の過去問を手に入れる方法

ITパスポート試験の過去問は平成21年から令和5年までが公開されています。無料で問題冊子と解答例をダウンロードできるので、目を通して出題傾向を掴みましょう。

なお、平成21〜平成23年は出題が筆記形式の問題が掲載されています。平成24〜令和2年まではCBT形式で出題された問題のうち、春期・秋期に実施された特別措置試験から各100問を公開。令和3年以降はCBT形式のうち実際に試験で出題された100問を確認できます。

参考:ITパスポート試験「過去問題(問題冊子・解答例)

 

ITパスポート試験のおすすめの勉強方法

ITパスポート試験はあまり難易度が高くないとはいえ、日々しっかりと勉強しないと合格は難しいでしょう。学生は学校の勉強をしながら、社会人は働きながら学習を進めるため、効率的・効果的に勉強する必要があります。これから資格取得を目指す方におすすめの勉強方法をご紹介します。

 

参考書やテキストを使って基礎知識を入れる

どんな試験にも言えることですが、ITパスポート試験の勉強には、参考書やテキストが欠かせません。まずは、自分に合った参考書やテキストを購入し、基礎知識を身につけましょう。

ITパスポート試験の勉強に使えるテキストには、さまざまな種類があります。多くの参考書を用意する必要はなく、全体が網羅されており、かつ自身が理解しやすいと感じた参考書を購入するのがおすすめです。

テキストはまず、内容を把握するために1周します。ITパスポート試験は出題数が100問と多いうえ、出題範囲も広いのが特徴です。効率的に学習するには、1章を1回だけ読むのではなく3周ほどしたうえで確実に知識を身につけるのがおすすめです。

 

過去に出題された問題を解く

参考書やテキストを使う前にできればやっておきたいのが過去問を解くことです。ITパスポート試験の公式ページにて豊富な過去問が公開されているので、いくつか活用しましょう。

過去問を解くことで、現在の知識量や取得できる点数の平均が分かります。重点的に学ぶべきところが分かり、時間を効率的に使うためのスケジュールを立てやすくなるのもメリットです。

 

通信講座を利用する

独学で勉強するのが難しい方は、ITパスポート試験合格に特化した通信講座を利用するのもひとつの手です。

料金や授業形態、期間は各サービスで異なります。料金は1万円以下のところもありますが、約2〜3万円が相場。予算や勉強スタイルにマッチする通信講座を利用しましょう。

 

ITパスポート試験を勉強するためのおすすめの参考書・テキスト

ITパスポート試験に関する参考書は数多く存在するため、初学者ほど何を選べば良いか迷ってしまいます。これから勉強する方に向けて、ITパスポート試験を受験する際におすすめの参考書とテキストを3つご紹介します。

 

いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

『いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集』は、数ある参考書の中でも、4年連続で売り上げ1位となっているテキストです。45万部を突破しているベストセラー。試験に合格することのみを目的に作られており、IT知識が全くない方でもスムーズに学習を進められるよう、イラストや図解も用いた丁寧な解説が載っています。

頻出内容が分かりやすく赤文字で表示されているほか、効果的な学習のヒントも掲載。232の過去問も付いているので、別途過去問を用意せずとも1冊で効率よく学べます。

どれにすれば良いか迷ってしまう方はこの1冊がおすすめです。

>>いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

 

 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)

『 ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)』は、試験主催元であるIPA(情報処理推進機構)が2021年10月に改訂した「シラバスVer.6.0」の出題範囲に対応した参考書です。約60ページにもおよぶ「シラバスVer.6.0」に記載されている用語のうち、約3,000語をカバー。用語例も解説されているので、1つずつ理解しながら学習を進められます。

平成29年度以降に実施された試験8回分の約800問を過去問として収録。購入特典としてスマホ・PC・タブレットから利用できる「Web試験」も活用できます。通勤・通学の隙間時間を使って、内容への理解度を確認できます。

最新の情報に対応し、かつ豊富な過去問を解きながら確実に知識を身につけたい方におすすめの参考書です。

>> ITパスポート試験 対策テキスト&過去問題集 (よくわかるマスター)

 

ITパスポートの新よくわかる教科書 (情報処理技術者試験)

『ITパスポートの新よくわかる教科書 (情報処理技術者試験)』は、ITの知識がない状態から短期間の合格を目指す方にぴったりの参考書です。近年の試験傾向が徹底的に分析されており、出題傾向が高い箇所が重点的に解説されています。イラストや図解、身近な例を用いているので初学者にも理解しやすく、スムーズに勉強を進められます。

全体を通して演習問題が充実しているのもおすすめのポイント。巻末には「実力アップ模試模試問題小冊子」が付属しているほか、スマホにダウンロードして頻出用語をチェックできる「試験によくでる用語マスター」も付いています。

ITパスポート試験の内容をポイントで押さえておきたい方や、隙間時間も活用しながら短期間での合格を目指したい方におすすめの参考書です。

>>ITパスポートの新よくわかる教科書 (情報処理技術者試験)

 

ITパスポート試験の申込み方法

ITパスポート試験を受けるには、まず利用者IDとパスワードの発行をします。利用者IDは自身で指定できますが、受験申込や試験結果の確認時に必要なので簡単なものや類推できるIDは避けたほうがよいでしょう。

利用者IDとパスワードを発行したら、「利用者メニュー」から試験の申し込みを行います。地域や試験会場、試験日、試験開始時間を選択したら、申し込み内容を確認。受験手数料7,500円の支払い方法を選び、支払いを済ませたら受験申し込みは完了です。

その後、利用者ID発行時に登録したメールアドレス宛に届いた「確認票」をダウンロードします。試験当日には、受験番号・利用者ID・確認コードの3つと確認票が揃っていないと受験ができませんので注意しましょう。

参考:ITパスポート試験「受験申込み手順

参考:ITパスポート試験「初めて受験される方へ ( 同意事項 )

 

ITパスポート試験の内容を知り、勉強を始めよう

本記事のまとめ
  • ITパスポート試験は国家資格のひとつ
  • 国家資格の中では合格率が高く取得しやすい
  • 無料で手に入る過去問を解きつつ、テキストを活用して学習するのがおすすめ

ITパスポート試験は、ITに関する基本的な知識を網羅できているかどうかを証明するものです。IT関連の資格取得を検討している社会人・学生におすすめ。

ITに関する知識を網羅的に身につけられ、国家資格のため信頼性が高いですが、難易度は高すぎず初めてのIT系の試験としてもチャレンジしやすいでしょう。本記事を参考に試験の詳細を知り、参考書やテキストを用意して、早速勉強を始めましょう。

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