株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンは、『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』を刊行しました。この本では、2025年問題と呼ばれる大介護時代の到来により増加する「ビジネスケアラー」と呼ばれる働きながら介護をする人々の増加と、それに対する対策について取り上げられています。
本書を執筆した酒井穣氏は、仕事と介護の両立支援事業をおこなう企業・株式会社リクシスの代表取締役副社長。介護関連の有識者として知られています。
2025年問題と大介護時代の到来
2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、介護を必要とする人々の割合が増える見通しです。この「2025年問題」により、仕事と介護を両立させなければならない「ビジネスケアラー」が注目されています。
株式会社リクシスが行った独自調査によれば、現在進行形のビジネスケアラーは、45~49歳の20人に1人、50~54歳の8人に1人が該当しており、予備軍を含めるとさらに重要な問題となっています。予備軍とは、本人が認識していないものの、すでに介護をしている人や近くサポートが必要になる人を指します。
政府もこの問題に対して対策を進めており、介護と仕事の両立支援を推進していますが、企業も介護離職の増加に危機感を持ち始めています。東京商工リサーチの調査によれば、民間企業の71.3%が介護離職の増加を予測しており、企業としても対策を進めていますが、まだ十分な予算や知識を持っているわけではありません。
本書では、ビジネスケアラーが仕事と介護を両立させ、パフォーマンス低下や介護離職のリスクを減らすためのノウハウと指針が紹介されています。著者である酒井穣氏自身も30年以上にわたって働きながら親の介護を経験しており、経験を踏まえた実践的なアドバイスが提供されます。
仕事と介護を両立する人たちの現状
ビジネスケアラーの増加と介護問題は社会全体に影響を及ぼす重要な課題であり、個人と企業がともに取り組むべき問題となっています。この本を通じて、介護の知識を身につけることで介護の負担を軽減することができると強調されています。介護が始まる前から準備をすることが大切であり、ビジネスケアラーが企業の中で重要な戦力として続けられるための支援策が求められています。
発売日:2023年7月21日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:携書判/224ページ
定価:1210円(税込)
Amazon:https://amzn.to/3DqFS3c
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001137.000018193.html
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