受験者の英語力をスコア化するグローバルテスト「TOEIC® Program」(以下、TOEIC)。英語学習の成果を確認するために受験を検討している方や、就職活動で希望の企業・業種にエントリーするために実力を身につけようとスコアアップを目指す方も多いのではないでしょうか。世界160か国、14,000団体で実施されるTOEIC受験者スコア(国・地域別)と各地域での受験者が回答したアンケート結果が公開されました。
本記事は、日本でTOEICを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が発表したアンケート結果(公開資料はこちら)を基にしています。このアンケートはTOEICを開発するETSがまとめたものです。
平均スコア1位はドイツ。日本は……?
TOEICはリスニングとリーディングにそれぞれセクションを分けて実施され、両セクションを合わせたパーフェクトスコアは990です。22年実施の際の平均スコア1位はドイツの823。日本の平均スコアは561でした。
アンケート結果からみる受験者の特徴
TOEIC受験者は21~25歳が最も多く全体の約44%を占めました。やはり日常生活に活きる基礎的な英語能力を測るテストとしてTOEICスコアがひとつの指標として高い評価を得ているため、国・地域を問わず就職などで自らの語学力を示すために若年層の受験者が多いように見受けられます。
これは受験目的を答える設問で「卒業に必要なため」、「就職活動のため」という回答が多くを占めていることでも裏付けられます。
スコア600が‟学習者の壁”?
英語でのコミュニケーションに苦労するかについて、受験者全体では33%(出典資料より)が「時々」苦労しているようです。テストスコアに注目すると、「ほぼ常時」苦労していると答えた人は、リスニングとリーディングがそれぞれスコア300を超えていない結果を示しています。もちろん、人により得意・不得意はあるかと思いますが、日本で「ビジネスで英語力をアピールできる最低ライン」とされているトータルスコア600が、国や地域を問わずひとつの壁であることは真実のようです。
アンケートならびに画像の出典資料:
「2022 Report on Test Takers Worldwide : TOEIC® Listening & Reading Test」
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000051295.html
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