天然由来の素材を採用し、環境への負荷を抑えたサステナブルなスニーカーで知られるAllbirds(オールバーズ)社は、デンマーク・コペンハーゲンで開催された「Global Fashion Summit」でネット・ゼロカーボン(※)を実現した靴「M0.0NSHOT(ムーンショット)」を公開しました。この次世代スニーカーは2024年春に製品化、販売される予定です。
※事業活動や日常生活による温室効果ガス(二酸化炭素など)の排出量と、温室効果ガスの削減効果(吸収量や除去量)が差し引きゼロになること
オープンソース化されたツールキットを配布
同社は「M0.0NSHOT」のプロトタイプ公開と同時に、その素材、製造、輸送、廃棄、カーボンフットプリント計算などの各工程を詳細に説明したツールキット「Recipe B0.0K」を作成・配布しました。カーボンネガティブなシューズやアパレルを‟誰もが作れる”可能性を示すことで、ファッション業界にムーブメントの広がりを期待しての対応だということです。
同社の創業者ティム・ブラウン氏は「Allbirdsにとっては小さな一歩ですが、他の企業が参加すれば、ファッション業界にとって大きな飛躍となるかもしれません。宇宙開発競争とは異なり、これはリレーであり、私たちは皆、同じ側にいるのです。『M0.0NSHOT』はAllbirdsの最大の功績ですが、他の人が行動を起こさなければ意味がありません。だからこそ私たちは、他の人がバトンを受け取り、前進できるように、私たちの学びをオープンソースにする必要がありました」 とコメントしています。
Allbirdsとは
2016年にサンフランシスコで誕生したスニーカーブランド。サッカーの元ニュージーランド代表選手ティム・ブラウン氏とバイオテクノロジーの専門家ジョーイ・ズウィリンジャー氏が創業した企業です。環境へ配慮したサステナブルな製品というだけでなく、ミニマルで洗練されたデザイン、歩きやすさ、洗濯機で丸洗いできることでも人気を集めています。2020年から同社はファッションブランドとして初めてカーボンフットプリント(※)を商品に表示しています。
GoogleやApple、Netflixなど名だたるビッグテック企業が集まるシリコンバレーで支持を集めた同ブランドは、環境活動家でもある俳優・レオナルド・ディカプリオ氏が投資をしたことでも知られています。
※商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算。商品やサービスに分かりやすく表示する仕組み
Allbirds公式サイトの「M0.0NSHOT」詳細ページ:
https://www.allbirds.jp/pages/moonshot-zero-carbon-shoes
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000052205.html
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