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25卒の採用広報解禁日より前に「採用選考開始予定」の企業は何割?

IKKI

2023/06/28(最終更新日:2023/06/30)


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近年、大卒有効求人倍率の上昇、若年層人口の減少が加速しています。それでは採用活動はどのように変化しているのでしょうか。今回は株式会社ジェイックが実施した「25卒採用活動に関するアンケート」の調査結果を紹介しましょう。

25卒の採用広報解禁前に「内定出し開始予定」の企業は約半数

まず「内定出し(内々定を含む)の開始(予定)時期」は、「2023年5月以前」が3.0%、「2023年6月~9月」が5.3%、「2023年10月~12月」が15.8%、「2024年1月~2月」が24.1%でした。就活広報の解禁となる2024年3月より前に、「内定出し(内々定を含む)を開始する(予定である)」と回答した企業は合わせて48.2%となっています。

  25卒の採用広報解禁前に「採用選考開始予定」の企業は約7割

「採用選考(本選考)の開始(予定)時期」は、「2023年5月以前」が4.5%、「2023年6月~9月」が6.0%、「2023年10月~12月」が27.1%、「2024年1月~2月」が30.1%でした。

25卒の採用広報の解禁となる2024年3月より前に本選考を開始する(予定である)と回答した企業は合わせて67.7%。また同社が2022年8~9月に24卒の採用活動について調査した結果では、3月より前に本選考を開始する(予定である)と回答した企業は合わせて57%であったことから、24卒に比べ25卒の調査では17.7ポイント増加しており、採用活動がさらに早期化していることがわかります。

約7割の企業が「インターン実施予定」、うち約4割の企業が「インターンにて選考実施予定」

また「25卒のインターンシップ開始時期」について質問したところ、「2023年5月以前」が1.5%、「2023年6月~9月」が57.1%「2023年10月~12月」が12.0%、「2024年1月~2月」が0.8%、「インターンシップは実施しない」が28.6%となり、約7割の企業がインターンシップ実施予定、という結果でした。開始時期については、「2023年6月~9月」が過半数を占めたことから、サマーインターンシップからスタートする企業が多いです。

さらに「インターンシップの参加に際して、選考を実施しているか」質問したところ、「全インターンシップで実施予定」が16.8%、「一部のインターンシップで実施予定」が22.1%と、約4割の企業が「インターンシップにて選考を実施している」という結果でした。

FutureFinderメディア事業部長 佐藤裕康氏の分析

今回の調査結果について、ジェイックのFutureFinderメディア事業部長・佐藤裕康氏は以下のようにコメントしています。

「25卒から正式に採用直結型のインターンシップが解禁されたことや、大卒有効求人倍率の上昇、若年層人口の減少を踏まえると、今後新卒採用の早期化・競争激化はより進むことが考えられます。

24卒の採用活動においては、採用選考活動の解禁日であった6月1日時点での就職内定率は79.6%と公表されました(株式会社リクルート就職みらい研究所公表)。

このような状況の中、中堅・中小企業からは『例年より、選考タイミングを早めて学生との接点をもったが、当社の選考期間中に他社から内定を獲得し辞退する学生が増えています』『選考中の学生においても、内定を複数保有している割合が増えているように感じます』といった声が寄せられています。

今後、中堅・中小企業が新卒採用を成功させるためには、今まで以上に『学生が何を重視し、求めているかを理解すること』や『自社の採用ターゲットになりうる学生と接点を持つこと』『自社の客観的な見え方を把握したうえで、社内制度や採用手法を見直すこと』が必要になると言えます」

調査概要

調査名称:25卒採用活動に関するアンケート
調査対象:上場および非上場企業の人事責任者・担当者

調査機関:自社調査
調査方法:Webアンケート
提出数 :有効回答133件
調査期間:2023年5月10日-2023年6月13日

PR TIMES:prtimes.jp/main/html/rd/p/000000208.000060461.html

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