HOMEライフスタイル 「CO2を食べる自販機」大阪門真の複合型ショッピングモールに設置 脱炭素社会の実現に向けた実証実験【アサヒ飲料】

「CO2を食べる自販機」大阪門真の複合型ショッピングモールに設置 脱炭素社会の実現に向けた実証実験【アサヒ飲料】

服部真由子

2023/06/20(最終更新日:2023/06/20)


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飲料メーカー大手のアサヒ飲料株式会社は「CO2を食べる自販機」を6月30日から大阪府門真市の複合型ショッピングモール「ららぽーと門真」と、併設する「三井アウトレットパーク 大阪門真」に設置し、自動販売機を活用したCO2の資源循環モデル構築に向けた実証実験を開始します。

日本を訪れるインバウンド客はいたるところに‟林立”する自動販売機の数に驚くといいますが、この取り組みが成功を収めた暁には、自販機の設置が‟都市の植林”となる日が訪れるかもしれません。

脱炭素社会に向けた取り組み

温室効果ガスの増加による地球温暖化が招く気候変動は、気温の上昇、異常気象の頻発や、水温の上昇に伴う海の膨張、陸地の氷が溶けることが招く海面上昇などの深刻な影響をもたらすことを受けて、温室効果ガス、すなわち二酸化炭素(CO2)やメタンの排出量を減らし、脱炭素社会を実現しようという取り組みが国内・外で広く行われています。

脱炭素社会に向けて、使用時にCO2を発生する石油などの化石燃料への依存を脱して、再生可能エネルギーに切り替える(日本での代替飛行機燃料の実証実験を紹介した記事はこちら)など、温室効果ガスの排出をゼロに近づけるための取り組みと同時に、大気中のCO2を取り込んで成長する樹木・植物を育て、やむを得ず排出する温室効果ガスを全体でプラス・マイナスゼロにしようとする「カーボンニュートラル」に向けた行動が行われています。

林野庁|森林×脱炭素チャレンジ2023
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/forest_co2_challenge/2023.html

樹木と同じような役割を果たす自動販売機

アサヒ飲料によると、飲料の自動販売機は周辺から取り入れた大気を利用して商品を冷やしたり温めたりする仕組みがとられているそうです。実証実験を行う「CO2を食べる自販機」は、販売機内に搭載した特殊材が大気中のCO2を吸収して、樹木と同様の役割を果たします。持続可能な社会の実現を目指す三井不動産商業マネジメント株式会社がこの取り組みに共感。同社が運営する三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレットパーク大阪門真(画像)での設置・実験が実現しました。

この自動販売機1台当たりのCO2年間吸収量は、稼働電力由来のCO2排出量の最大20%となり、試算では、林齢56-60年の杉の木に置き換えた場合、約20本分の年間吸収量に相当する見込みです。実証実験では屋内・屋外を問わずにさまざまな場所に約30台を設置し、CO2吸収量や吸収スピードなどを比較・検証します。さらに自動販売機から吸収したCO2は、この取り組みに賛同する自治体や企業と共創して、さまざまな工業原料として活用される予定です。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000638.000039153.html

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