ようやく新型コロナが第5類となり、対面での就職活動も再開してきた雰囲気。しかし、2023年はさまざまな企業が「メタバース就活」へ取り組んでいます。そこで、これからの「新しい常識」となりえる「メタバース就活」の事例を3つ紹介します。
事例①:メタバース新卒採用EXPO2024・2025 SUMMER
「メタバース採用 EXPO by就活ひろば」が2023年5月29日(月)から6月30日(金)まで開催されます。このイベントはメタバース上で行われ、スマートフォンアプリを通じて参加が可能です。参加対象は新卒採用を行う企業と、24年卒および25年卒の学生。企業の出展、学生の参加費用は無料です。
新卒採用企業にとって、ナビサイトを通じてでは出会えないような学生と直接出会える重要な手段の一つであった対面式の採用イベントですが、コロナ禍を機にオンライン化してしまいました。
しかし、オンライン化した採用イベントでは、場所を問わず、これまで出会えなかったエリアの学生と出会うことができたり、移動に要するコストを削減できたりと、オンラインならではの効果が見られました。
コロナ禍が落ち着いた昨今、採用イベントも対面回帰が進みつつあります。そのような状況で、メタバース環境は、オンラインの効率性と対面の臨場感の両方を持ち合わせることができるようです。
特徴①:アバターを作成し、地方からもストレスなく就活
「メタバース採用 EXPO by就活ひろば」では、企業の採用担当者と就活生が「アバター」と呼ばれる自身の分身となるキャラクターを使い、メタバース上のイベント会場で会話を通して、住んでいる場所を問わず、音声でのコミュニケーションを取り合うことができる空間を提供。
同社によると、過去の「メタバース採用 EXPO by就活ひろば」に参加した就活生からの感想として、「対面イベントでは3時間で3~4社の企業ブースしか回ることが出来なかったが、メタバース就活イベントでは20社程の企業ブースを回ることができ、本当に自分の興味のある企業の情報のみを自由度高く効率的に知ることができた」という声が挙がったとのことです。
特徴②:大学専用空間で、採用実績のある会社と気軽に会話
また、このイベントでは、協働する大学の学生が、大学メールアドレスでログインすると、所属する大学の専用空間がアプリ内に表示されるようになっています。
この空間は、所属する学生の生徒しか入れず、かつ、企業側も大学が選定したOB採用実績のある企業などに入室を制限することで、学生にとってホームとなる安心できる空間です。
事例②:株式会社ウィルグループ「メタバース新卒採用」
株式会社ウィルオブ・ワークは、リアルバーチャル株式会社が提供するメタバースサービスを活用した「メタバース新卒採用」を開始しました。
「メタバース新卒採用」は、“オンライン授業世代” の就活生を対象とした採用活動の1つとして、PCやスマートフォンを介して24時間いつでもアバターで入退出することができます。メタバース空間内では企業情報閲覧だけでなく、実際の社内を見学することができます。
特徴:メタバースで「会社見学」など、豊富なコンテンツを提供
「メタバース新卒採用」では、さまざまなサービスが提供されています。リアルで開催する会社案内に参加できない就活生のために会社のことが理解できるコンテンツを用意しています。
「会社見学」では、以下の写真の通りに、360度カメラで撮影された実際の会社内を自由に見学可能。
「メタバース専用コンテンツ配信」では、メタバース空間内で会社案内や人事制度など複数のコンテンツを閲覧することができます。
将来的には会社説明会や人事担当者との面談も実施予定です。人事担当者との面談では、メタバース空間内で人事担当者やOB・OGと直接顔を合わせながら就活相談ができます。
事例③:中京テレビ「メタバース会社説明会」
中京テレビ放送株式会社は、2022年10月8日にメタバース空間を用いた会社説明会を実施。
参加対象は、中京テレビへの就職を希望する学生200名で、参加者は抽選で選ばれました。会社説明会はXR CLOUD(エックスアールクラウド)というプラットフォーム上で実施。このイベントを通じて、学生たちは中京テレビの魅力や就職に関する情報を得る機会を得ることができました。
特徴:メタバースを活用した、先輩社員とのお仕事座談会
このイベントでは、中京テレビ社員(アナウンサー、制作部、報道部、営業推進部、人事部)がアバターとして参加しました。メタバース空間上ではお互いの顔や名前を知らない状態というのがメリットとなり、質問に対する心理的ハードルが低下。結果的に、参加者はより突っ込んだ質問、悩みなどを直接質問することができたそうです。
同社によると、参加者から「今までのイベントでは、Zoomのブレイクアウトルームに分かれて質疑応答が多かったのですが、メタバースを用いて今回のようなオープンなブースで実施することで、それぞれの質疑応答場所に行き来が容易になったと感じました」という声が挙がっていました。
<参照>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000378.000011666.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000081404.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000081404.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000039863.html
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