HOMEビジネス 総合職採用はもはや時代遅れ? 24年卒採用では約6割の企業が職種別雇用を実施【ヒューマネージ調査】

総合職採用はもはや時代遅れ? 24年卒採用では約6割の企業が職種別雇用を実施【ヒューマネージ調査】

服部真由子

2023/05/09(最終更新日:2023/05/09)


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人材採用を支援する株式会社ヒューマネージが、企業を対象に行った2024年新卒採用に関する調査結果を発表。約6割の企業が職種別採用を実施していると回答し、配属職種を決めずに総合職として採用する従来型の採用が減少していること明らかになりました。

職種別採用とは?

職種別採用とは、入社後の配属職種に対して人材を募り、専門的な知識やスキルを重視した人材を求めるキャリア・中途採用で一般的な手法。一方、新卒一括採用では職種や業務内容をローテーションさせることで適正を見極め、本人の希望なども取り入れながら会社を長く支える人材を育成するメンバーシップ型/日本型雇用が主流です。

企業も配属ガチャを恐れている?

 

本調査で、従来型の総合職採用を実施すると回答した企業は39.3%。採用者全員、または一部の職種において職種別採用を行うという回答はおよそ6割にのぼっています。

また、中小・成長企業は総合職採用を行う傾向が高く見受けられるとのこと。本調査を実施した株式会社ヒューマネージは、新卒採用では専門性の高い理系職種でのみ行われていた職種別採用が営業職、コーポレートスタッフなどの職種でも広まっている要因について、学生の就業意識が<就社から就職へ>と変化していることと、いわゆる“配属ガチャ”(※)が内定辞退に結び付くことを企業が懸念している影響との見解を示しています。

※新入社員が希望の勤務地や職種に配属されるか分からず、運次第で引いてみないとわからないカプセルトイのガチャガチャやソーシャルゲームのガチャになぞらえたスラング

配属職種はいつ決まる?

総合職として採用された社員の配属職種をいつ決定するかという設問では、選考中から内々定時という回答が1位(文系職種 35.9%、理系職種 37.2%)に。半数以上の企業が文系・理系職種を問わず入社前に配属を決定していることが見受けられます。

※営業・企画・事務職などを文系職種、開発・研究・技術職などを理系職種と区分

【調査概要】

株式会社ヒューマネージが提供する採用管理システム「i-web」を利用する企業から、業界/企業規模などを勘案して調査対象とした361社を対象に実施した新卒採用に関する企業動向調査。

※各項目は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%とはなりません

本記事に掲載した情報は株式会社ヒューマネージが実施、情報公開を行ったものから引用しています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000055068.html

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