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初心者~上級者まで!マーケティング本30選を、目的・知識レベル別に紹介

U-NOTE編集部

2023/02/21(最終更新日:2023/03/01)


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マーケティングにはさまざまな手法・考え方があり、時代の変化につれ複雑化の一途をたどっています。ひとつのことを覚えても、次から次にわからないこと、学ぶべきことが出てくるでしょう。

だからこそ、マーケティングは本を使い、体系的に学ぶことが効率的です。

本記事ではマーケティングが学べる本を、目的や知識レベル別に30冊紹介します。効率的な独学の方法も紹介するので、早速試してみましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • 本とWebを使い分けて、効率的にマーケティングを学ぶ方法
  • 初心者OKの、マーケティングを独学する5段階のフロー
  • 古典から最新作まで、目的・知識レベル別のマーケティング本30選

 

マーケティングは本とWeb、どちらで学ぶべき?

マーケティング市場・業界は時代の流れにあわせて新しい手法が日々登場し、トレンドもすぐに変わってしまいます。「古い情報は役に立たない」「常に最新知識をインプットしなくては」と、本ではなくWebで学ぶ人も多いでしょう。

もちろん、最新情報を仕入れ、多角的な視点を持つためにWebの情報も欠かせませんが、マーケティングを深く学ぶなら本を活用するのも重要です。

マーケティングは本とWebのどちらかではなく、両方から学ぶことで、より効率的に理解を深められます。その理由を確認しておきましょう。

 

本は情報の質が高く、体系的にまとめられている

書籍は情報の質が高く、体系的にまとめられています。本を出すには手間もお金もかかる分、その内容も精査されているのです。マーケティングを効率的に、深く学ぶために本は欠かせません。

何十年も昔に発行され、現代まで読み継がれている古典には、マーケティングの本質が記されています。本質をわかりやすく伝えているからこそ、社会のあり方が変わっても読み続けられているのです。

 

Webは最新の情報がすぐに手に入る

本と比べ、Webは情報の鮮度が高いです。トレンドを知りたいとき、最新の手法を取り入れたいときは、Webが役に立つでしょう。スマホひとつで、お金も時間もかけずに情報を探せるので、本を読んでいてわからないことが出てきたときの調べ物にも最適です。

マーケティングの知識がゼロで、何を学べばいいのか、どんな本を読めばいいのかわからないときにもWebは役立ちます。Webで最低限の知識をつけてから、自分の興味や業務に合った良書を探すのが効率的でしょう。

 

マーケティングを効率よく独学するには?初心者OKのフローを紹介

マーケティングに関する本やWebサイトはたくさんあり、学んだことは自分でWebサイトを作ったりSNSを運用したりしてすぐに試せます。マーケティングは独学でも十分に身に付くのです。

しかし、独学に慣れていない人が、知識ゼロから学ぶとなると話は別です。「何がわからないのかわからない状態」では、勉強に手がつけられません。

そんな人に向けて、マーケティングを効率よく独学する方法を、5つのステップに分けて紹介します。

 

STEP1.まずは名著で基礎を学ぶ

マーケティングに限らず、新しいことを学ぶなら、まずは名著で基礎を学びましょう。何十年も読み継がれてきた古典、レビューの数が多く評価が高い名著は、初心者にとっても読みやすいです。

WebでもSNSでも、テレビや看板を使った広告でも、マーケティングの本質は変わりません。まずは本質を学び、基礎を身につけてから、専門分野へと進みましょう。

 

STEP2.WebやSNSなど、マーケティングの種類に合った本を読む

名著で基礎を学んだら、WebやSNSなどのマーケティングの種類に合った本を読みましょう。マーケティングにはいくつもの手法や媒体、ツールがあり、それぞれ使い方は異なります。

使用したい媒体や、手法に関する専門知識を身につけましょう。

 

STEP3.わからない単語はWebで調べる

マーケティングの本を読んでいて、わからない単語が出てきたら、Webでその単語を検索してみましょう。疑問をすぐに解決できるだけでなく、マーケティングに欠かせない「リサーチ力」も高まります。

検索して出てきたWebサイトの中にも、わからない部分があるかもしれません。そんなときは、新しいタブを開いて再び検索してみましょう。検索をくり返すことで知識は深まり、自分で調べる力も育っていきます。

 

STEP4.身近な出来事をマーケター目線で考えてみる

本やWebサイトを使ってマーケティングの知識がついてきたら、身近な出来事をマーケター目線で考えてみましょう。たとえば好きなYouTuberがいるなら、その人はなぜ人気なのか、自分はなぜファンになったのかを考えてみるのです。

身近な出来事ならとっつきやすく、自分の感覚と照らし合わせて考えられるので、理解が進みやすいでしょう。

どんなマーケターも、マーケターである以前に、一人の消費者です。そのことを忘れずに日常生活を送ることで、マーケターとしての考え方・視点が育まれていきます。

 

STEP5.実践する

マーケティングで最も重要なのは、実践することです。SEOを学んだらWebサイトを作り、記事を書いたり数字を分析したりしてみましょう。SNSならアカウント運用を、YouTubeなら動画投稿や他メディアとの併用を試してみてください。

本を読んだときはあまり理解できなかったことが、自分の手を動かすことでわかることもあります。記憶も残りやすくなるでしょう。自分の手を動かしてはじめて、学んだことが血肉となるのです。

 

マーケティングの基礎が学べる名著5選

マーケティングの基礎が学べる名著・古典を5冊紹介します。これらの本はマーケティングの本質を、初心者にもよくわかるように解説しています。

よくわからない部分があっても、まずは一度読みきってみましょう。他の本を読んだり学んだことを実践したりした後にもう一度読むと、以前は理解できなかったことがすとんと入ってくることも多いです。

このような名著は手元に残しておき、たまに読み返してみるのがおすすめです。

 

ドリルを売るには穴を売れ

ドリルを売るには穴を売れ』は、「お客さまはものではなく、価値を買っている」というマーケティングの本質をわかりやすく伝えてくれる本です。売り手目線ではなく、書いて目線で考えることが重要であり、その考え方を「自分自身の日頃の買い物」から教えてくれます。

この本の著者は経営コンサルタントで、顧客から「マーケティングの基礎をわかりやすく説明しているいい本はありませんか?」とよく聞かれたといいます。読みやすさや事例、理論などの要素ごとに本を紹介することはできたものの、「1冊選ぶならどれか?」と言われると答えに詰まってしまったそうです。

完全な初心者にもわかりやすく、最低限の理論を伝えてくれる本がないなら、自分で書いてしまおう。そのような考えから生まれた、基礎を学ぶのにうってつけの1冊です。

 

コトラーのマーケティング・コンセプト

コトラーのマーケティング・コンセプト』はマーケティング界の重鎮、フィリップ・コトラーが、40年のマーケティング活動から得た知見をもとに書いた本です。マーケティングにおいて重要な80のコンセプトを、ビジネスにどう影響するかという視点で解説してくれます。

ブランディングやプロモーション、情報分析など、要素ごとに分けて解説されているため、気になる部分を拾い読みすることもできます。マーケティングに迷ったとき、そのときの自分に必要な箇所だけを見返す、辞書のような1冊として持っておくのもいいでしょう。
新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方

新訳 ハイパワー・マーケティング あなたのビジネスを加速させる「力」の見つけ方』は、全米でマーケティングのバイブルとして読み継がれてきた本です。ビジネス計画の立て方から現状の把握、顧客満足度の高め方まで、マーケティングの本質を伝えてくれます。

読み応えのある1冊で、読み進めるのに時間がかかる人も多いでしょう。一度では理解できない部分もあるかもしれません。

しかし、この本は読者の成長や知識に応じて、その時々でさまざまな気づきを与えてくれます。手元に常に置いておき、何度も読み返したい1冊です。

 

シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは

シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは』は人の購買行動を、顧客心理の視点から伝えてくれる本です。

帯にはメンタリストDaiGo氏の推薦文で「10倍の値段で買っても損をしない本」とあります。心理学を学び、それをわかりやすく伝えることを仕事にしている彼の推薦からも、この本は心理学的に正しく再現性があることがわかります。

人がモノを買うとき、心の中で何が起こっているのか。どのような働きかけをすれば購買意欲を掻き立てられるのか。30の心理的トリガーを教えてくれます。

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』は、マーケティングの本質をわかりやすく伝えてくれる1冊です。マーケティングの本質を定義したうえで、戦略やフレームワークなどの具体的な方法論を伝えてくれます。

本書の特徴は日本企業の課題に注目し、マーケティングについて解説している点です。日本企業には技術志向で、技術力は高くてもマーケティング力は低いという課題があります。マーケティングは日本で発達しなかった理由、日本でマーケティングを進める方法を具体的に伝えてくれる、現場で活かしやすい内容です。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

 

初心者にもおすすめ!わかりやすいマーケティング本10選

ここまで紹介してきた5冊は名著ではあるものの、内容もページ数も骨太で、初心者にとって読むのが大変かもしれません。そこで、初心者にもおすすめの、とにかくわかりやすいマーケティング本を10冊紹介します。

図解やイラストをふんだんに使った本や、小説やマンガでストーリー仕立てに解説してくれる本など、手軽に読めてわかりやすい10冊を厳選しました。

 

マーケター1年目の教科書

マーケター1年目の教科書』は、第一線で活躍するマーケターが実践する「50の勝ちパターン」から、マーケティングの基本を教えてくれる本です。マーケティングのパターンを明らかにしたうえで、調査・戦略・集客・提案・顧客支援・測定の各プロセスについて解説します。

マーケティングを進めるうえでの組織のあり方、メンバーとの関わり方についても言及しています。マーケター1年目に必要な知識だけでなく、将来の働き方までイメージさせてくれる、満足度の高い1冊です。

 

図解 実戦マーケティング戦略

図解 実戦マーケティング戦略』は、アメリカMBAで経営戦略を学び、さまざまな企業のマーケティング課題を解決してきた著者による1冊です。著者自らが開発した「5つの戦略ピラミッド」に沿って、マーケティングを基礎から解説してくれます。

マーケティングの要である「ニーズ」について深く掘り下げているのも、本書の特徴です。ニーズを知り、それに沿って戦略を考えることで、誰が買うのかわからない「顧客不在」に陥ることを防げます。

 

改訂版 マーケティング用語図鑑

改訂版 マーケティング用語図鑑』は「レコメンド」や「A/Bテスト」といった、マーケティングの現場で使われている用語をわかりやすく解説する本です。1つの用語に対して基本的に1ページ割き、イラスト付きで解説しているため、理解しやすいでしょう。

開きやすく、どこに何が書いてあるのか覚えやすい紙の本で購入し、常に手元に置いておくと便利です。

 

100円のコーラを1000円で売る方法

100円のコーラを1000円で売る方法』は顧客中心のマーケティングを、ストーリー形式(小説)で教えてくれる本です。ノウハウを知りたいというよりも、マーケティングの考え方をじっくり理解したいという人におすすめできます。

本書のいう顧客中心主義とは、顧客の望みを何でも叶えることではありません。「顧客の課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え、提供する」という考え方です。これにより、顧客に振り回されるのではなく、顧客のパートナーとしてWin-Winの関係が築けるでしょう。

 

100人の村で84人に新商品を売る方法

100人の村で84人に新商品を売る方法』は、マーケティングの基本原則を深く学べる本です。本書で解説されるのはごくシンプルな原理原則であり、だからこそ、読んだことについて考え自ら実践しやすいでしょう。

マーケティング力は広く浅く学ぶよりも、1つのことを突き詰めて学び、自ら実践してこそ伸びるものです。著者が実践の中で磨いてきたマーケティング戦略をショートストーリーで学び、ワークシートで理解度を確かめられる、実践的な1冊です。

 

弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門

弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門』はマーケティングの基礎を、優しい語り口で教えてくれる本です。専門用語をなるべく使わず、難しい理論も省いているため、マーケティングに一切触れずにきた人でもスラスラ読めるでしょう。

弱みを強みに変える方法を詳しく解説し、マーケティングに活かせるのも本書の特徴です。自分や商品を無理に変えずに済むので、ストレスフリーで売れる戦略を立てられるでしょう。

 

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』は「人はなぜそれを買うのか?」を、人ではなく「人が置かれた状況」に注目することで明らかにする本です。著者はハーバード・ビジネス・スクール教授で、『イノベーションのジレンマ』も著した、世界有数の影響力をもつ経営学者です。

「顧客が商品を買うのは、片付いていないジョブ(用事・仕事)を片付けるためである」という理論を軸に、具体例を使ってわかりやすく、マーケティングを教えてくれます。

 

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』はタイトルの通り、「顧客起点」を軸にマーケティングを解説する本です。

顧客のことを考えない、顧客不在のマーケティングでは商品は売れません。このようなマーケティングは、結局誰の心にも刺さらないからです。

では、どうすればいいのか。顧客をデータとして見るのではなく、1人の生きた人間として深く理解すればいい。「1000人より1人の顧客を知ればいい」という、著者の信念でありマーケティングの本質でもある大切なことを、実践しやすい書き方で教えてくれます。

 

大学4年間のマーケティング見るだけノート

大学4年間のマーケティング見るだけノート』は、そもそもマーケティングとは何なのかを、イラスト付きでわかりやすく解説してくれる本です。マーケティングについて深く詳しく知ることはできないものの、だからこそ、完全な初心者でも2時間ほどでサラッと読めるでしょう。

マーケティングとは、販売を不要にすることです。それはどういうことなのか、どうすれば実現できるのかを、マーケティングの歴史や考え方と併せてやさしく教えてくれます。

 

世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた

世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた』はタイトルの通り、マーケティングの必読書50冊を要約し、1冊にまとめた本です。難しい理論や言葉はなるべく使わず、わかりやすく、スラスラ読めるように良書がまとめられています。

正しいマーケティング戦略を立てられれば、無駄なことをしなくて済みます。スピード勝負で大量の仕事を片付けるやり方は、今の時代には合いません。無駄をなくして効率よく勝つ方法を、マーケティングの古典から最新作までを俯瞰することで明らかにしてくれます。

 

Webマーケティングが学べる本5選

インターネットとスマートフォンの普及した現代において、Webマーケティングは重要です。しかし、SEOやコンテンツマーケティングからCVRのような専門用語まで、Webマーケティングは覚えることが多く大変です。

Webマーケティングの基本を網羅した本、SEOやコンテンツマーケティングなどの各種手法に特化した本など、目的別のおすすめ本を5冊紹介します。

 

マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 ―Webマーケッター瞳の挑戦! ―

マンガでわかるWebマーケティング 改訂版 ―Webマーケッター瞳の挑戦! ―』は、マンガと解説をくり返しながら、Webマーケティングを教えてくれる本です。「マンガだけだと詳しいことがわからない」「解説だけだと頭になかなか入らない」と感じている人にピッタリでしょう。

事例も交えながら、実務に活かしやすいように解説してくれるのもポイントです。分析に必要な知識や、Webマーケティングでよくあるトラブルを一通り押さえているため、実際の業務をイメージしながら読み進められるでしょう。

 

沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション

沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション』は、ストーリー仕立てでWebマーケティングの基本が学べる本です。コンテンツSEOを軸に、SNSの運用やWebデザインなど、Webマーケティング初心者が知りたいことをまとめて教えてくれます。

ライトノベルに近いサラッと読めるストーリーでありながら、マーケティングの本質や具体的なすべきことを示す、骨太な1冊です。

 

いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り

いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作り』は、コンテンツマーケティングの考え方や必要な理由を伝えたうえで、具体的な進め方を教えてくれる本です。

コンテンツの種類や特徴、目的とターゲット層に合った戦略の立て方などを、マーケティングの流れに沿って解説します。コンテンツ作りに書かせない文章の書き方、外注のコツも教えてくれます。

 

いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方

いちばんやさしい新しいSEOの教本 人気講師が教える検索に強いサイトの作り方』は、SEOの基礎知識と実践方法を、内容ごとに細かく区切って教えてくれる本です。まるでセミナーを受けているような感覚で、一つひとつの内容を理解しながら、一歩ずつ学習を進めていけるでしょう。

テーマを細かく区切っていること、図解つきでセミナー形式で学べることから、初心者でも挫折することなく読み進めていけます。

 

「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本

「やりたいこと」からパッと引ける Google アナリティクス 分析・改善のすべてがわかる本』は、Webマーケティングには欠かせない分析ツール「Google アナリティクス」について、辞書的に教えてくれる本です。

「最初から最後まで読み通し、ツールの使い方を理解する」というよりも、「ツールを使っていて困ったときに、やりたいことから逆引きする」という使い方ができます。

このようなツールは触りながら覚えるのが近道でしょう。初心者の学習から、困ったときの手引きまで、慣れるまで常に手元に置いておきたい1冊です。

 

SNSマーケティングが学べる本5選

日本のSNSの普及率は、2022年時点で82%を達しました(参考:2022年度SNS利用動向に関する調査 │ ICT総研)。SNSは誰でも手軽に始められることもあり、うまく活用すれば、中小企業や個人事業主でも大手企業と渡り合えるでしょう。

マーケティングを進めるうえで、SNSを活用しないことはあり得ないとすらいえます。

そんなSNSマーケティングについて学べる本を、SNSの種類や本の特徴別に5冊紹介します。

 

僕らはSNSでモノを買う

僕らはSNSでモノを買う』は、SNSマーケティングの考え方や進め方を、既存ユーザーによる投稿と6つの分析指標を軸に解説しています。この2つを踏まえ、SNSを使って既存のファンが新しいファンをつれてきてくれる構造をどうつくるのかを教えてくれます。

「いつの間にかフォロワーを増やしたりバズらせたりすることが目的になっている」「SNSの投稿が宣伝ばかりになっている」という人には、一読の価値ありです。

 

SNSで人を集める! やさしいSNSマーケティングの教科書

SNSで人を集める! やさしいSNSマーケティングの教科書』は、コストもセンスもスキルもなくても実践できる、SNSマーケティングの方法を教えてくれる本です。

SNSマーケティングの基本の考え方、コンセプトの作り方を学んだうえで、Instagram・Twitter・YouTube・LINE公式アカウントの使い方を具体的に紹介しています。

これらに慣れてきた人に向けて、LINE通話を使った営業や広告の活用についても解説している、1冊でSNSマーケティングを網羅できる本です。

 

共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る

共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』は、単にフォロワーを増やすのではなく、ファンを増やす方法を教えてくれる本です。理想の自分のイメージを描き、それに沿ってSNSでコツコツとブランディングしていく方法を、読みやすい語り口で解説します。

著者はHKT48に所属していた元アイドルで、脱退直後にデマ情報で炎上。炎上の効果でフォロワーは2万人伸びたものの、イベントを開いても3人しか来なかったといいます。その後、SNSでのブランディングに力を入れた結果、2022年3月時点でSNSの総フォロワーが190万人にもなりました。

苦境を乗り越えてきた著者の、実体験に基づいた実践的で再現性の高いノウハウが詰まった1冊です。

 

ゼロからわかるビジネスInstagram 結果につながるSNS時代のマーケティング戦略

ゼロからわかるビジネスInstagram 結果につながるSNS時代のマーケティング戦略』は、Instagramでのモノの売り方を教えてくれる本です。Instagramに特化して、マーケティング手法やアカウント・投稿の作り方、すぐに実践できる運用テクニックを紹介しています。

フォロワーとのコミュニケーションの取り方やから、コラボのコツや炎上対策まで、アカウントが育つたびに読み返せる1冊です。

 

TikTokで人を集める、モノを売る 世界一カンタンなSNSマーケティングの教科書

TikTokで人を集める、モノを売る ; 世界一カンタンなSNSマーケティングの教科書』はTikTokとは何か、今すぐTikTokを始めるべき理由から始まり、具体的なマーケティング手法までを解説してくれる本です。

TikTokはほかのSNSと異なりコミュニティが成熟しきっていないうえ、とにかく拡散しやすいシステムであるため、これからSNSマーケティングに踏み出す人に最適といいます。その理由と、無名の発信者が一気に有名人になる方法を解説しながら、TikTokに注力しようという気持ちをかき立ててくれます。

 

上級者向け!マーケターの考え方が身につく本5選

マーケターとして活躍している人ほど、勉強を怠りません。一流マーケターはたくさんの本を読み、常に自分の知識をブラッシュアップしているのです。

最後に、マーケターとしての考え方が身につく本を5冊紹介します。上級者向けの内容ではあるものの、読み物として面白く、初心者でも無理なく読める5冊を厳選しました。時間があるときに少しずつ読み進め、できるマーケターの考え方をインストールしておきましょう。

 

ディズニー こころをつかむ9つの秘密

『ディズニー こころをつかむ9つの秘密』はタイトルの通り、人気テーマパーク「ディズニー」が、世界一である所以をマーケティングの視点から解説した本です。

ディズニーというわかりやすく、圧倒的な事例からマーケティングを読み解くことで、一流マーケターの考え方を自分の中に落としこめるでしょう。

ディズニーには「ほどほど」がありません。「これでもか、これでもか」とこだわり抜くことでしか至れない、一流の境地への道のりが示された1冊です。

 

Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル

Z世代マーケティング 世界を激変させるニューノーマル』は、Z世代をはじめとする「世代区分」の再定義から始まります。そのうえで、Z世代が何を見てどう育ってきたのか、Z世代にとってのスマートフォンと、その中にあるコミュニティについて解説します。

Z世代にとってお金とは何か、どう働きたいと思っているのかなどを余さず解説することで、これからの世界がどう変わっていくのかをイメージさせてくれるでしょう。

マーケティングに活かせるのはもちろんのこと、読み物としての純粋な面白さが詰まった1冊です。

 

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』はフリーミアム(無料プランでファンを作り、プレミアムプランへとアップグレードさせるビジネスモデル)について、その歴史や心理学的な根拠、事例がこれでもかと詰まっています。

デジタルで提供される商品やサービスは、いずれは無料になるでしょう。無料で優れた製品との競争はすでに始まっています。SlackやYouTubeを見れば一目瞭然です。

「なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?」に明確な答えを示してくれる1冊です。

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか』は科学的根拠に基づき、人が動かされる理由を解説した本です。根拠と結論をセットで述べた骨太な内容でありながら、特別な知識がなくても読みやすく書かれています。

ギブ・アンド・テイクの正しい使い方や、一度決めたことをなかなか曲げられない人間心理などを踏まえ、影響力を高める方法を教えてくれます。

マーケティングだけでなく、インターネット全盛で、人の影響力から逃れられない現代を生き抜く知恵を授けてくれる1冊です。

 

The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説

The Art of Marketingマーケティングの技法―パーセプションフロー・モデル全解説』は、スマートフォンの普及や非対面の生活様式など、近代社会の変化を踏まえたマーケティング本です。

社会そのものも、マーケティング手法も複雑になり続ける中で、成果を出すための具体的な技法が書かれています。

消費者の認識変化を中心にマーケティングの全体像を描く「パーセプションフロー・モデル」を、事例を交えて解説しているため、自分のビジネスにも活用しやすいでしょう。

 

たくさんの本を読み比べ、多角的・体系的にマーケティングを学ぼう

本記事のまとめ
  • マーケティングを学ぶには、本とWebの併用がおすすめ
  • 基礎を学ぶには古典や名著が最適
  • いろいろな本を読み比べ、多角的な視点を持とう

マーケティングを独学するには、本とWebの併用がおすすめです。本で基礎や理論を体系的に学び、わからない部分や最新情報はWebで調べるのが効率的です。まずは「マーケティングの基礎が学べる名著5選」から、気になるものを1冊読んでみましょう。

テクノロジーの発展により、社会もマーケティングも複雑になり続けています。マーケティング手法はいくつもあり、それぞれに相関しています。

マーケティングには、正解の唯一解はありません。多角的な視点を持ち、自分なりの答えを探し続けるのが一流のマーケターです。そのためにも、ジャンルを絞らずいろいろな本を読み、様々な方向性からインプットを行い、組み合わせて活用してみてはいかがでしょうか。

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