気持ちが落ち込むことで「仕事に行きたくないな」と思わず考えてしまったり、逆に「これがあるから頑張れる」 とモチベーションが上がったり…自分のメンタルによって仕事への意気込みが変わることは、誰しもが経験することではないでしょうか。
株式会社Full Bet Groupの横山茜(24)さんは、仕事へのモチベーションを左右するメンタルをコントロールすることで、成果を出しています。
その方法について聞いてみると、 横山さんの仕事に対するとてつもなくストイックな姿勢が見えてきました。
人材事業を主に行うベンチャー企業「株式会社Full Bet Group」
株式会社Full Bet Groupは新卒紹介や採用イベント、インターン紹介や中途紹介などを中心に事業展開を行っているベンチャー企業。現在は人材領域で10事業以上、プロモーション領域でも2事業と多角的に事業を展開しています。
人生逆転のために選んだ“厳しい環境”
横山さんは大学4年生の8月から内定者インターンとして株式会社Full Bet Groupで働き始め、2022年4月に新卒入社。現在は人材紹介事業部のキャリアアドバイザーとして、大学卒業見込みの学生と就職先についての面談を行う業務を担当しています。
-----入社の決め手を教えてください。
横山さん:元々知り合いが働いていたことや、就活でお世話になっていた方などをみて、"厳しさや辛さや大変さが故に1番自分が成長できる環境"と思い、ここを自分の正解にしていきたいと思ったことが大きな決め手でした。業界や職種などにこだわりはなく、家族全員公務員だからこそ、「大手企業や公務員のような働き方は自分にはあってなさそうだな」と思い、ベンチャー企業を中心に就活を行っていました。
----あえて厳しい環境に身を置こうと思ったのはなぜでしょうか。
横山さん:私はちっぽけな自分、何も出来ない弱い自分を変えたくて、強く優しく守りたいものを守れる人になりたいと思ってます。なので、社会人になって"仕事"という形で、人生を巻き返したい、もっと豊かにしたいと思ってます。そのためには自分を追い込む環境に身を置くことが一番だなと思いました。
配属が決まる際に新卒紹介事業部を選んだのも、一番人数が多く、1番仕組みや組織体制が整っているからこそ、一番成果出し目立っていくのが大変だろうなと感じたからです。
-----なるほど。実際に入社してみていかがですか?
横山さん:日々闘っております。本当に強くてかっこよく追いつきたいと思う先輩が多く、挑戦の文化が飛び交っており、日々自分のまだまださを実感します。それから、スピード感と行動量が圧倒的で、大変ですがやりがいがあります。
お金に変えられない、大事な時間を過ごしていて、若いうちに新卒でこの会社に入れたことを本当に誇りに思います。それに、全員が何かしらの目標を持って行動しているので、全員の士気が高いことも刺激になっています。
あとは、挑戦や成長を望む人たちが実際に行動できる環境は、日々刺激ですし、事業部長の熱量には本当に心がいつも熱くなります。
目標を大きく上回り、社内の総会で“三冠”を達成
-----入社後、最も印象に残っていることはありますか?
横山さん:「入社後は会社の総会で新人賞を獲得したい!」と思っていたのですが、その目標を上回る結果を出せたことです。7つの賞がある中で、新入社員30人の中で1番実績を出した人に贈られる「新人賞」、社内で1番積極的にチャレンジした人に贈られる「ベストチャレンジャー賞」、社長が選ぶ「社長賞」の三冠を獲得することができました。インターンを始めてから1年、入社してから3カ月頃のことでした。
-----凄いですね!「社長賞」では、どういった理由が受賞に繋がったのでしょうか。
横山さん:社長には「今までの会社の雰囲気を、良い意味でぶち壊してくれたから」という言葉をもらいました。どこか年功序列のような雰囲気ができ始めていたけれど、私が入社前に全社員の前で「先輩を抜いて半年間成績で1位を取り続ける」と宣言したことによって、周りに刺激を与え、挑戦の文化ができたからだと。
-----なぜ、あえて全社員の前で宣言したのでしょうか。
横山さん:今ままでの人生、"最初から優秀"なことはなかったので、入社したばかりの私が2~3年目の先輩以上の結果を出すことは難しいと思っていましたが、自分の覚悟やベンチャー企業であることを考えたら、そこの壁を壊していきたいと思いました。
なので、まずは最初に大きなことを言って、後付けでもよいのでそれを達成するために出来ることを考え、普通ではない行動ができれば、1年目でも結果を出すことが出来ると考えたからです。
あえて全社員の前で宣言することで、新入社員の中でも"気になる存在"になることができればという考えもありましたし、何より全員の前で宣言したのに達成できないのは格好悪いので、自分を追い込むためでもありました。
メンタルコントロールも仕事のうち
-----目標達成のために心掛けていることはありますか?
横山さん:メンタルコントロールと、ルーティン化事務作業化をすることを意識しています。そして、常に誰よりも楽しむこと。
1位になると常に誰かに追い抜かされる恐怖感がありますが、その恐怖感や危機感を楽しみながら活力にすることができないと、1位を維持することはできないと思ってるので、メンタルを自分なりにコントロールしています。
-----メンタルをコントロールするコツなどはありますか?
横山さん:1番は食べること。食べてとにかく寝ることがベースになると思います。あとは、日々の作業を無意識にでもできるくらいルーティン化すること。「この時間にはこれだけをすればよい」と考えて、"モチベーション"というものをあえて作らないようにしています。
-----モチベーションを作らないことに理由はありますか?
横山さん:「これがあるから頑張れる!」というモチベーションになるようなものを作ってしまうと、それがなくなった時に頑張れなくなってしまうと思うんです。自分にとっても他人にとっても"絶対"はないので、人生の主軸を別においたり、依存したり、自分以外の何かに期待しない。それが、自分のモチベーションになるものをあえて作らないようにしている一番の理由です。
-----最後に、キャリアにおける今後の目標を教えてください。
横山さん:今期来期で1億の売り上げを作り、最速でサブマネージャーという役職につくことです。正直、役職やお金といったところにモチベーションがなかったですし、何か特別にやりたいことがあるわけでもありませんでした。
なので、最初の3年間はとにかく目の前の仕事に200%を注ぎ続ける、明日生きてるかもわからないから今日を全力で生きようという事くらいしか考えていなかったです。
しかし、このように自分自身が心底楽しく働けていることから、社会、会社、上司、先輩、同期、家族、友人やいつも支えてくれる人に感謝や恩返しをしたいという考えが大きくなりました。
私が頑張り結果を上げ役職に就く事で、お客様のためにも会社のためにも、いつも私に時間をくださる先輩方のためにも、近くで見守ってくれる家族友人などのためにもなると思ってます。
-----ありがとうございました。
インタビュー中、横山さんの圧倒的な仕事に対するストイックさには何度も驚かされる場面があり、その仕事への圧倒的な熱量と真剣さはどこから来るのかと問いかけると、“過去の自分への劣等感”からくるものだと教えてくれました。
「自分を変えたい」という強い意志によって、厳しい環境をあえて選び、自分を成長させ続け、実際に成果を出してきた横山さん。
話を聞いていると、その“仕事の仕方”や“生き方”こそ、彼女が望んでいた「人生を巻き返したい」であり、何よりの無意識的なモチベーションになっているのかもしれないと感じます。
メンタルコントロールは難しく一筋縄ではいかないが、彼女のように日頃からそれも仕事の一つだと考えることが、成果を出すための秘訣の1つとなりそうです。
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