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CEOと社長の違いとは?定義や役割、向いている人の特徴などを紹介

U-NOTE編集部

2022/09/15(最終更新日:2022/09/15)


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経営に関わってみたいと考える人は「CEO」や「社長」に興味がある人も多いのではないでしょうか。これらについて、名称だけが違うのか、ポジションが異なるのか明確に把握していない人もいるでしょう。

本記事では、CEOと社長、代表取締役、COOなどの違いや、CEOの定義や役割を説明。また、CEOに向いている人の特徴やCEOになるためのキャリアパスを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 「CEO」と「社長」、「代表取締役」「COO」の違い
  • CEOに向いている人の特徴5選
  • CEOになるためのキャリアパス

 

CEOとは?定義や役割を紹介

「CEO」と聞くと、会社の上層部にいる人、一番役職が高い人というイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。

まずは、CEOの定義や役割についてご紹介します。

 

CEOの定義・役割

CEOとは、「Chief Executive Officer」の略で、日本語に訳すと「最高経営責任者」といいます。

日本では、CEOを定義する法律がないため、社長とCEOの垣根が曖昧な企業もあるのが現状です。

 

CEOの役割

最高経営責任者という名前から想像できるように、CEOは会社経営の責任を負い、計画や経営方針を練る役割を担っています。

例えば、Amazon.comのCEOであるジェフ・ベゾスは、「長期的な視線」を重視する経営を行っています。

ジェフ・ベゾスの考え方や経営戦略について知りたい人は「Invent & Wander──ジェフ・ベゾス Collected Writings」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

CEOと社長の違い

社長という言葉は日本の会社法上では定められていないため、定義がありません。つまり、日本における「社長」は、業務担当場所や職責が会社によって異なります。

一方、CEOはアメリカの法律における肩書きであり、法律により明確に定義されています

The Law Dictionaryによると、CEOは以下のように定義されています。

「Top executive in a firm who is responsible for a firm’s overall well-being in terms of operations and performance. 」
引用:CHIEF EXECUTIVE OFFICER (CEO) Definition & Legal Meaning

つまり、「会社の運営や業績などの観点で、会社全体の健全性に責任を持っている、会社のトップエグゼクティブ」のことです。

CEOはアメリカの法律では規定されていますが、日本の法律では規定されていません。

つまり、CEOと社長は、「アメリカの法律で規定されているか」「役割の定義があるか」という違いがあります。

 

CEOと代表取締役との違い

日本ではCEOを「最高経営責任者」と訳しますが、「代表取締役」と訳すこともあります。

代表取締役とは、日本の法律で定義が定められ、会社法349条によると、以下のように記載されています。

第三百四十九条 取締役は、株式会社を代表する。ただし、他に代表取締役その他株式会社を代表する者を定めた場合は、この限りでない。
2 前項本文の取締役が二人以上ある場合には、取締役は、各自、株式会社を代表する。
3 株式会社(取締役会設置会社を除く。)は、定款、定款の定めに基づく取締役の互選又は株主総会の決議によって、取締役の中から代表取締役を定めることができる。
4 代表取締役は、株式会社の業務に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する。
5 前項の権限に加えた制限は、善意の第三者に対抗することができない。

引用:「平成十七年法律第八十六号 会社法」

つまり、代表取締役は一人でなくても問題ないとされていますが、CEOはひとつの会社に一人しかいません

「代表取締役兼CEO」という言い方をする場合は、会社の中で唯一の代表取締役であることを強調する言い方もしくは海外との取引を考慮に入れてわかりやすくしている言い方です。

 

CEOとCOOの違い

「COO」は、「Chief Operating Officer」の略で、日本では「最高執行責任者」と略されます。

「最高経営責任者」であるCEOとの違いは、COOは経営に関与せず実務を担当することにあります。

アメリカでは以下のように定義されています。

「A Chief Operating Officer (COO) is the corporate executive who oversees ongoing business operations within the company. The COO reports to the CEO and is usually second-in-command within the company.」
引用:TechTarget「Chief Operating Officer (COO)」

つまり、「COO(最高執行責任者)とは、社内の継続的なビジネスオペレーションを監督する企業幹部のこと。COOはCEOの直属の部下であり、通常、社内の副司令官となる」と表示されています。

CEOとCOOでは、CEOがより位が高い職業であることがわかります。

 

CEOに向いている人の特徴5選

将来的にCEOになることを考えている人や、憧れている人も多いのではないでしょうか。

以下では、CEOに向いている人の特徴を紹介します。CEOになる素質があるか確認してみましょう。

 

1.ビジョンの達成に熱意がある人

CEOに向いている人の1つ目の特徴は、ビジョンの達成に熱意があることです。

ビジョンとは、「未来にあるべき姿」のことをいいます。企業としてどのようなことを成し遂げたいのか、ビジョンを描けることがCEOの重要な素質です。

そして、「このような未来を実現したい」とビジョンを描くだけではなく、熱意を持ち、どう達成するか戦略を立て、実行できることが求められます。

スターバックスコーヒージャパン株式会社の元CEOである「岩田松雄」さんは、ビジョンを達成するための「ミッション」の大切さを語ります。

ビジョンを達成するための方法を学びたい人は「ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由」がおすすめです。

 

2.経営者視点を持って戦略を立てられる人

CEOに向いている人の2つ目の特徴は、経営者視点を持って戦略を立てられることです。

「経営者視点」とは、組織全体を理解して、自社の財務状況や市場など多角的な目線で物事を考えられることを言います。

現場の視点だけで考えると、ミクロな視点になってしまいがちです。直近の顧客数や顧客単価だけではなく、PBR(株価純資産倍率)やESGなどマクロな視点を持って考えることが求められます。

経営視点について学びたい人は、株式会社小宮コンサルタンツ代表取締役会長CEOである「小宮一慶」さんによる「経営者の教科書―――成功するリーダーになるための考え方と行動」を参考にしてみることをおすすめします。

 

3.リスクを取れる人

CEOに向いている人の3つ目の特徴は、リスクを取れることです。

CEOは会社の舵取りに責任を持つ立場です。ひとつひとつの判断は会社の存続に大きな影響を及ぼします。「自分の経営戦略が間違っていたら」と考え、リスクを避ける行動を取ってしまうと、企業が停滞したり、衰退する可能性もありえます。

成功のためにはリスクを取って行動に移せることが、CEOにとって重要な素質だといえるでしょう。

また、起業後の成功率を考えてみると、1年以内に半数以上の企業が倒産しています。つまり、CEOになろうとしても成功する確率のほうが低いのです。「失敗するかもしれないから企業はやめておこう」と腰が引けた人は、CEOになるのは難しいでしょう。

失敗するかもしれないが行動に移せる人や、失敗する確率を下げて積極的に動く人などになれる特徴を持っている人は、CEOに向いているといえるでしょう。

 

4.組織を作れる人

CEOに向いている人の4つ目の特徴は、組織を作れることです。

会社を経営するにあたって、組織づくりは重要です。どんなに優れた人であっても、一人では社会に大きなインパクトは与えられません。

優れた人材を採用するだけではなく、組織としてのシナジーを産むようにマネジメントし、組織化することが求められます。

 

5.実行力・推進力がある人

CEOに向いている人の5つ目の特徴は、実行力・推進力があることです。

経営戦略がどれほど優れていても、実行されなければ意味をなしません。

CEOは優れた洞察力で経営戦略を練るだけではなく、その戦略を実行・推進していく必要があります。

実質的な企業のトップともいえるCEOを、管理し、マネジメントしてくれる人はいません。誰に言われなくても、自分自身で実行していける人がCEOに向いているといえるでしょう。

 

CEOになるためのキャリアパス

CEOになるためにはどのような方法があるのか気になる人もいるのではないでしょうか。

以下では、CEOになるためのキャリアパスをご紹介します。

 

会社を創業する

CEOになる最も直接的な方法として「会社を創業する」方法があります。

会社を創業するためには、様々な知識や経営能力が必要になります。また、会社を設立したばかりでは、社員もほとんどいないためすべての業務を行わなければいけません。

自分が実現したい未来・ビジョンが決まっている人や、書類仕事から営業などの体力仕事までやり遂げられる自信がある人は会社を創業するのも一案です。

 

企業での昇進を繰り返す

企業での昇進を繰り返し、最終的にCEOになる方法もあります。

例えば、Apple社のCEOを務めるティム・クックは、スティーブ・ジョブズの死後CEOへと昇進しました。会社内部での昇進をすることでCEOになると、実務面をよく知っているため現場の人との齟齬が少なく、経営戦略を勧めやすいメリットがあります。

また、既知の仲である部下を信頼し信頼関係のもとで仕事ができるのも、企業での昇進を繰り返してCEOになる利点です。

 

CEOに転職する

COOや執行役員などを勤め上げた経験を経て、CEOに転職する方法もあります。

企業にとって重要なポストになるため、転職するのは簡単なことではありません。

実務経験やマネジメント力を磨き、「この人についていきたい」と思わせられる力を持っている人は、「CEOに転職する」方法も検討してみてはいかがでしょうか。

 

CEOと社長の違いを理解して正しく言葉を使おう

本記事のまとめ
  • CEOとは「Chief Executive Officer」の略で、日本語に訳すと「最高経営責任者」
  • COOは「Chief Operating Officer」の略で、日本では「最高執行責任者」
  • CEOになるためには、「創業」「昇進」「転職」などの方法がある

本記事では、CEOと社長の違いや、CEOに向いている人の特徴などをご紹介しました。

CEOはアメリカで定義されている言葉で、日本ではCEOと社長は混同して使用されることが多いです。

アメリカの法律では、CEOやCOOなどの役職の違いが明確に記載されています。海外の人と取引をする場合は間違えないように注意しましょう。

本記事を参考に、CEOやCOO、社長などの意味の違いを理解し、自分の夢を具体的に想像する参考にしてみてはいかがでしょうか。

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