新しい資格やスキルを得て成長したいけれど、なかなか一歩が踏み出せない。そんな若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。株式会社インフラトップで働く岡田泰地さん(22)は、高校時代までは一歩が踏み出せないタイプでした。
しかし、高校卒業後、英語を学ぶためにフィリピンへ留学したことを期に成長を実感し、現在は人の成長をサポートする仕事をしています。どのようにして成長を実感し、今の仕事に就いたのでしょうか。詳しく話を聞きました。
プログラミングスクール「DMM WEBCAMP」を運営するインフラトップ
株式会社インフラトップは、未経験からITエンジニアを目指すことができる、オンラインで講座が受講可能なプログラミングスクール「DMM WEBCAMP」を運営しています。
2014年創業し、2018年11月にDMM.comにグループイン。「学びと仕事を通して、人生を最高の物語へ。」のビジョンのもと、「最高の物語」に向けて人生を切り開きたいと思っている人々に、機会と成長を提供しています。
人の成長に関わる仕事がしたいと思い、インフラトップへ
岡田さんは高校卒業後、英語を学ぶためフィリピンへ留学し、10カ月ほどかけて英語を学びました。帰国後にプログラミングを学ぼうと、インフラトップが運営する「DMM WEBCAMP」に入学し、修了後にインフラトップに入社しました。
-----なぜ、インフラトップに入社したのですか?
岡田さん:人の成長に関わる仕事がしたいと思ったからです。
もともとエンジニアを目指したのは、プログラミングを通じて自分が作ったツールで人の成長を促して、幸せになってもらいたいという思いがあったからなんです。フィリピン留学やDMM WEBCAMPでの学びは自分自身にとっても大きな成長に繋がりました。
DMM WEBCAMPの受講生をサポートすることで「多くの受講生に成長して幸せになってもらいたい」という思いが強くなったので、私からお願いして入社しました。
-----人の成長に関わる仕事がしたいと思った理由は?
岡田さん:フィリピンで英語を学んだことが大きな成長になって、自分自身がすごくポジティブな気持ちになれたんです。
高校時代は英語が苦手で、テストも下から数えたほうが早いくらいの順位だったんです。そんな自分にコンプレックスがあって「自分を変えたい」という思いと、「英語を使ってたくさんの人と会話をしたい」という思いから、大学には進学せずフィリピンに留学しました。
全く英語が話せない状態でフィリピンに行ったので、最初は大変でした。飲食店でメニューを注文する時も単語を並べるだけで、全然会話になっていなかったんです。でも、フィリピンではルールをひとつだけ決めて、それを忠実に守って英語を学んでいきました。
-----どんなルールですか?
岡田さん:絶対に日本語を話さないことです。フィリピンには日本人も多く住んでいるので、日本語を使って助けてもらえる環境はあるんです。けれど、日本語や日本人に頼ったらフィリピンに来た意味がないと思っていたので、このルールだけは守りました。
おかげで最初は単語を並べるだけだったメニュー注文も、店員さんと会話ができるようになっていきました。こうした成功体験を得ると、英語での会話が楽しくなってくるんです。最初はしんどかったフィリピンの生活が最終的には楽しくなりました。
自分で決めたルールを最後まで守ったのは初めてでした。自分にとって大きな成長になったし、自信に繋がりました。この体験がプログラミングを学ぼうという原動力になったんです。
成長する受講生の変化が大きな喜びに
-----入社してから印象に残っている出来事はありますか?
岡田さん:受講生の変化ですね。プログラミングを学ぶと言っても、受講生のITスキルはそれぞれで、検索することが苦手な人もいます。検索の仕方や、受講をする際の質問のコツを伝えるなど、様々なサポートをしています。
自分が担当した受講生が数カ月経って、プログラミングを学んで作ったツールを見たときは「こんなにすごいものを作ったのか」とうれしい気持ちでいっぱいになりますね。受講生の進捗状況を毎月確認しているので、多くの受講生が成長しているのを見ると、毎月幸せな気持ちになりますね。
ある受講生からは「DMM WEBCAMPは、人生を変えるターニングポイントになりました」という言葉をもらいました。私は、人生におけるターニングポイントが多ければ多いほど良いと思っているので、その言葉を頂いたときもうれしかったですね。
-----20歳での入社ですが、社内コミュニケーションはスムーズに行きましたか?
岡田さん:初めて入った会社だったので、ビジネスマナーも全く知らない状態でした。先輩たちに丁寧に教えてもらう環境はありましたが、教えてもらうばかりで果たして会社の役に立てているのだろうかと思った時期もありました。
でも、自分が作った業務効率化ツールを先輩たちに使ってもらって良い反応をもらえる機会も増えてきたので、他の部署のメンバーとも間接的に関われているという実感を得ています。
自分のコップを満たしてから他人のコップを満たす
-----仕事をする上で大切にしていることはありますか?
岡田さん:受講生に講座を楽しんでもらうことです。これは私自身の体験から来ています。
物事が続くコツのひとつが「楽しいかどうか」です。学習自体が楽しければ「もうちょっとやろうかな」と思えるし、前向きに取り組むこともできるし、どんどん成長していきます。
受講生の悩みで多いのが、プログラミングへのモチベーションが上がらないことです。そんな時は、どんな言葉をかければモチベーションが上がるのか、どんなアプローチをすれば楽しくなってくれるのか…自分が受講生だった時にされてうれしかったことを思い出しながら、常に受講生の立場になって考えています。
それでもなかなか思い通りにいかない時は、先輩に「たくさんの視点から物事を見るといいよ」というアドバイスをもらったこともありました。そこで視点を変えてみて、受講者が一番ポジティブだったときはいつだろうと考えたんです。すると、一番ポジティブだったのは受講すると決めた瞬間だと気づきました。そのときの気持ちを思い出してもらうにはどうすればいいのかと、新しい視点でのアプローチもできるようになりました。
-----仕事における今後の展望を教えてください。
岡田さん:人の成長のサポートをする上で、成功体験を生み出すことに寄与していきたいです。
成長したいと思って何かを始めたいと思っていても、実際に行動する人はあまり多くありません。でも、行動をして小さな成功体験をすると、自信が生まれて成長を実感できます。私たちはサポートに全力を尽くしていますが、最終的には自分が行動しないと変わることができないんです。
私自身がフィリピンやDMM WEBCAMPでの成功体験を積み重ねたことで成長し、自信が生まれました。でも、成功体験は自分では見つけづらいものです。第三者が「すごいね!」と言葉をかけることで、「あ、こんな行動でも成功なんだ」と成長のきっかけになります。
私自身が意識しているのは「自分のコップを満たしてからでないと、他人のコップは満たせない」ということです。そのため、まずは私自身のコップを目いっぱいにして、たくさんの人のコップを満たしていきたいです。
-----ありがとうございました。
何か新しいことを始めたり、挑戦したりするのは不安や心配がつきまとうものです。でも、実際にやってみると、案外簡単にできることもあります。
実際にやってみて、うまくいかなくても、うまくいかなかった理由を考えて改めてやってみると、次はうまくいくかもしれません。「失敗は挑戦の母」という言葉があるように、失敗を恐れずに行動を起こしてみることが仕事をする上で大切なのではないでしょうか。
出典元:株式会社インフラトップ
【関連記事】
「ここならスキルを10年先取りできる」起業を目指してスタートアップ入社、目標からの逆算思考は揺らがない
起業を目指して会社員として修行を積んでいる若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。デイブレイク株式会社の営業部門で働く北田倫一さん(22)もその1人です。 学生時代からインターンと...
1年目からPdMに抜擢!「自信がないから仕事が頼みづらい」を乗り越えるために磨いたコミュニケーション4技能
大きなプロジェクトや仕事を任されたとき、周りにいる先輩社員を巻き込むときに「自分は未熟だから頼むのに気が引けてしまう…」と感じる若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。 株式会社オ...
2年目で社運を左右するサービスのPMに!キャパオーバーの経験から得た「200%より120%」への思考
突然大きなプロジェクトを任され、戸惑いやプレッシャーを感じる若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。株式会社シノプスで働く社会人3年目の西埜植拓海さん(24)は、入社2年目の夏に会社の新...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう