HOMECareer Runners 初めて決まった案件がキャンセルに…。“広い視野”で提案し実績を出す、地方の若手マーケターに学ぶ仕事術

初めて決まった案件がキャンセルに…。“広い視野”で提案し実績を出す、地方の若手マーケターに学ぶ仕事術

瑞姫

2022/08/30(最終更新日:2022/08/30)


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佐藤拓巳さん/提供:株式会社ハタフル

社会人デビューを機に地元を離れ首都圏で仕事をする若者も多いなか、地元を離れずに好きな仕事をしたいと考える方も少なくありません。

佐藤拓巳(21)さんは高校卒業後に、地元・福島にある株式会社ハタフルに入社。そこで福島県の中小企業の課題や問題を解決して売り上げを伸ばすためのWeb広告やマーケティングの提案を行っています。

東京や大阪などの大都市ではなく、地元で仕事をする上で大事にしていることは何なのか。詳しく話を聞きました。

Webマーケティングを駆使し、福島の中小企業を支援するハタフル

株式会社ハタフルは「地方の旗振り役に」をビジョンに掲げ、地方・中小企業のホームページ制作やWebマーケティングを通じ、売上アップや販路拡大の戦略立案から実行まで一気通貫でサポートする会社。これまで全国100社以上の支援に携わり、Webマーケティングを駆使することで、コロナ禍でも予約殺到した宿泊施設のプロデュースや、地場産業を全国に広めることで支援企業の年商を3倍にするなど、一般的なホームページ制作会社の粋を超えた支援を行っています。

また2022年4月より、福島発Webデザイナー養成スクール「ハタフルアカデミー」を開講し、地方のIT人材輩出に取り組んでいます。

提供:株式会社ハタフル

高校の授業の一環で代表に出会い、とんとん拍子で就職へ

高校在学中、情報処理科の授業にてWEBを用いたマーケティングやSEOについて知ったことをきっかけに興味を持ち、独学で調べながら学んでいた佐藤さん。

高校3年生の夏休みに3週間のインターンをしたことがきっかけで、卒業後の2020年4月に株式会社ハタフルに入社。現在はWebマーケティング、Web広告のプランニング・運用、Instagram運用サポートのディレクションなどを行っています。

-----入社の経緯と決め手を教えてください

佐藤さん:父が鉄道業界で働いていたので、もともとは鉄道業界への就職を考えていたのですが、高校は商業高校で情報処理科だったこともあり、だんだんWeb業界に興味を持っていったんです。

部活をやっていたことや、学校が家から遠かったこともあり、アルバイトをする時間がなかったので「何とかしてお金を稼ぎたいな」と思ってアフィリエイトやWebライターとして仕事をしていたのですが、それがきっかけでのめり込んでいって、どんどんWeb業界で働きたいという思いが強くなりました。

提供:株式会社ハタフル

-----凄い。在学中から活躍されていたんですね。

佐藤さん:はい、ただ地元である福島には自分のやりたいことができる会社はないだろうなと思っていたんですが、高校3年生の授業で、ハタフルに企業インタビューに行くことになったんです。その際に、代表の臼井と知り合って、そのインタビューがきっかけでそのままインターンすることになりました。そして、そこからとんとん拍子で就職することになりました。

もともとWeb業界に興味があったこと、福島にWeb制作はやっていてもマーケティングまで支援しているところが他になかったこと、何よりその当時教育係としてついてくれた社員や代表の臼井が単純にカッコよくて憧れたというのが入社の決め手です。

自分のアドバイスがまさかの結果に

-----入社後、最も印象に残っていることは?

佐藤さん:入社して半年~1年ぐらい経った頃、実際にお客様のところに行って、初めて自分1人で提案した広告の案件です。大きな競合会社との比較検討だったのですが、一度「ハタフルにお願いする」と決まって喜んだのも束の間、その後キャンセルになってしまったんですよね。

その理由というのが、広告を提案する前にWebサイトの改善案として、アクセス数はあるものの、問い合わせページまでの導線があまりなかったので、問合せページへのボタンを所々に設置してみるように提案したことだったんです。

鍼灸院のお客様でしたが、その改善によって予約が2カ月先まで埋まってしまったので、Web広告の必要がなくなり、結果キャンセルになりました。

-----珍しいケースですね!

佐藤さん:そうですね。キャンセルになってしまったのは確かに残念なのですが、自分の意見でお客さんのビジネスの成果が上がったというのはすごい嬉しくて、印象に残っています。そのため、広告で依頼があったからと言って広告だけではなく、それ以外の部分でも良い施策がないか、一緒に考えるようにしています。

提供:株式会社ハタフル

-----力不足や経験不足を感じた時、かけてもらってよかった言葉などはありますか?

佐藤さん:自分自身の準備不足でヒアリングが上手くできなかった時は、臼井に喝を入れられましたね。私はもともと目標から逆算してタスクを考えるのが苦手なタイプだったのですが、臼井からアドバイスとして「細分化して考えるようにしてみよう」と言われて、出来るだけ細分化して考えて、それを紙に書き出して、頭の中を整理するようにしました。

そうすると自分がやるべきことが驚くほど明確になったので、タスクが効率化できて、ヒアリング内容を事前にリスト化してまとめられるようになったので、提案の際もスムーズにいくようになりました。

-----なるほど。アドバイスが活きましたね。ちなみに仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

佐藤さん:広い視野で施策を考えることは意識的にやっています。Web広告だけでなくてもそれ以外の施策でも効果が出そうであれば、それは絶対に伝えます。

あとは、様々な施策を提案できるように、常にSNSなどで最新の情報を取り入れるようにしています。

Web広告やマーケティングの力で福島県の地方活性化を目指す

-----キャリアにおける今後の目標はありますか?

佐藤さん:今メインで担当しているのはWeb広告周りなので、広告だけではなく、Web周り全般を支援提案できるような人になりたいですね。

あとは、ハタフルの掲げているミッションが“知域のもったいないをなくそう”なのですが、本当に地方の中小企業は良い商品を作っているのに、広告運用が上手く出来ていないがために売り上げが伸びていないケースが多いので、そのような“もったいない”部分をなくすために、もっと自分ができる支援をやっていきたいです。

大きい目標だと、やはり地方活性化。中小企業の課題や問題を解決して売り上げを伸ばしていくだけではなくて、地方に人を呼び込むための観光戦略などにも挑戦してみたいです。

福島県の観光情報を発信するメディア「福島TRIP」のように、Webの力を使ってどんどん広報戦略やイベントの企画を行って、東京の人も福島に来てもらえるようになれば良いなと思っています。

提供:株式会社ハタフル

-----ありがとうございました。

高校在学中から“今の自分には何ができるか”を考えて実際に行動してきたからこそ、Web業界への興味をより深めることとなった佐藤さん。

就職後も変わらず、Web広告だけに止まらず幅広い視野で“何ができるか”を提案し伝えることで、実際に成果を出し、企業からの信頼を得てきました。

「Webの力を使って広告やマーケティングで地方活性化を図りたい」と語ってくれた佐藤さんのように、自身のスキルや経験を活かし、活躍できる場所は沢山あります。

思考を凝り固まらせず、様々な道を考えることが自分自身の将来や、仕事での可能性を広げるきっかけになるのかもしれません。

出典元:株式会社ハタフル

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