「あの人の周りには、いつも人が集まっている」と感じる人、身近に一人はいるのではないでしょうか?そのような人たちにある共通点とは、いったい何なのでしょうか。
株式会社ビズリンクの1年目社員・足永里奈さん(23)は、社内の勉強会出席率を上げるための施策を提案し実現させるなど、若手ながら周囲を巻き込んで存在感を高めています。
「自分から発信し、声をかける姿勢を大切にしています」と話す足永さんに、その考えに至った経緯や、周囲を巻き込み"頼られる存在"になるための秘訣について、詳しく話を聞きました。
IT人材マッチングプラットフォーム「Bizlink」
株式会社ビズリンクは、「未来の"はたらく"あたりまえを創る」をビジョンに掲げ、フリーランスや副業者向けマッチングプラットフォーム「Bizlink」などを運営しています。
2021年7月現在、Bizlinkの登録者数は約4000人、累計顧客数は2000社を超えており、IT業界が抱える課題解決に貢献してきました。
学生時代の経験から生まれた軸、そしてビズリンクとの出会い
足永さんは、2022年4月に同社へ新卒入社。現在はフリーランス事業部にて、Bizlink登録者へのヒアリングや案件紹介などを行っています。
-----どのような学生時代を過ごしていらっしゃったのですか?
足永さん:大学では20カ国以上の留学生と一緒に勉強するという、国際色豊かな環境でした。
私自身もフィリピンに留学し、現地でマーケティングのインターンに挑戦したり、NPO法人の社会貢献インターン生として学生集客のための活動をしたり、さまざまなことに取り組んでいました。
そういった経験から見えてきたのは、私は「新しい人との出会い」や「さまざまな人の価値観に触れること」を常に求めているということです。この気付きが、ゆくゆくは自分自身の価値観に繋がっていったように思います。
-----就活時にはどのような軸をお持ちだったのでしょうか。
足永さん:「変化の激しそうなベンチャー」「toB営業職」「理念に共感できるかどうか」などを軸として持っていました。
まず、色んなものに興味を持ち、色んなことに挑戦してみたいタイプなので、ベンチャーが合っているだろうと思っていたことからベンチャーに絞っていました。
-----「toB営業職」を希望していた理由は?
足永さん:フィリピンでマーケティングのインターンをしていた時に、目の前の仕事だけにフォーカスしていては視野が狭まるな…と感じていて、営業の経験もしてみたい!と考えるようになったことがきっかけです。
帰国後、日本でtoC営業のインターンを始め、街頭で無形商材を営業する仕事をしていたのですが、そのうちに「toB営業にも挑戦してみたい」と思うようになり、就活の軸のひとつとなっていきました。
-----本当に色々なことに挑戦されきたんですね。ビズリンクとの出会いについても教えてください。
足永さん:さまざまな企業の社長とご飯を食べながら話す「社長メシ」に参加し、ビズリンクの社長と話したことが一番最初の出会いでした。
仕事でもプライベートでも、どちらでも夢を追い続けていて、スプレッドシートで実現のための計画を綿密に立てて、一つずつ確実にクリアしている社長なんです。
ビズリンクのバリューのひとつである「学びに餓えろ」をまさに体現している人でもあり、「こんな社長と一緒に働けたらいいな」「考え方にすごく共感できる」と思い、入社を志望しました。
-----人材業界なので「さまざまな人の価値観に触れたい」という足永さんのニーズにもマッチしていたのでしょうか。
足永さん:そうですね。実際に入社してみて、社内のメンバーはもちろんのこと、Bizlinkに登録してくださっている方々とお話することが多いので、とてもやりがいを感じています。
「他の人は自分とは違う」という前提がある
-----入社後、一番印象に残っていることは何ですか?
足永さん:5月に、初めて担当したエンジニアの方の案件を決められた時ですね。
面接で採用に至らなかった時には「なぜだったのか」と理由を考えて一緒に対策するなど準備を重ねて、最終的に案件が決まった時にはすごく嬉しかったです。
-----登録者とのコミュニケーションにおいて「難しい」と感じることはありますか?
足永さん:オンラインのコミュニケーションが多いので、先方と細かい部分で認識を合わせていくことに難しさを感じます。
ヒアリングの詰めが甘いと、案件をご紹介してもエントリーに繋がらなかったり、希望にそぐわない面談を組んでしまったり、うまく進まないことが多いので、オンラインや電話でも「自分から先方の気持ちを引き出すこと」をより意識しなければ…と痛感しています。
-----マッチングがなかなかうまくいかない時は、どのようにして乗り越えるようにしていますか。
足永さん:過去に営業を経験していることもあり、例えば最後に案件を辞退されてしまった時も、他メンバーがたくさん案件を決めている姿を見ている時でも、「変に感情を入れすぎないこと」を大切にしています。
「他の人は自分とは違う」という前提が自分の中にあるので、感情に左右されずに冷静に対応できているのかもしれません。
-----「他の人は自分とは違う」と思うようになったきっかけなどがあるのでしょうか。
足永さん:学生時代に、海外の方も含めて色んな人と交流してきたからですね。
個人的には「海外の人だから異文化がある」のではなくて、自分以外の人は皆、自分とは違う文化を持っていると考えています。
積極的に声をかけ、こちらから歩み寄ることで存在感を高める
足永さんは、営業として活躍しているだけでなく、社内勉強会の出席率を上げる施策を提案して実行するなど「社内交流の活性化」にも注力しているといいます。
-----どのような施策を提案されたのですか?
足永さん:「朝の勉強会に参加したら朝食代がもらえる」という施策です。
こうした施策の提案だけでなく、個人的にも他部署のメンバーに積極的に声をかけるなど交流機会を多く持つように心がけています。
学生時代に「殻に閉じこもっているのではなく、自分から声をかけにいく姿勢が大切」と身を持って学んだので、それを今でも意識しているんです。
-----そのような意識を持つことで、良い変化もありましたか。
足永さん:まだ1年目ですが、少しずつ社内のメンバーからも声をかけてもらうなど、頼ってもらえることが増えているように感じます。
新しい施策を提案したとしても、やっぱり巻き込み力がないと実現は難しいと思っていて、そのためにも「他の人は自分とは違う」という前提で「こちらから歩み寄ること」をこれからも大切にしていきたいですね。
-----最後に、キャリアにおける今後の展望をお聞かせください。
足永さん:30歳までには、社外でも活躍できるようなサバイバル力を身に付けていたいです。
営業力はもちろんのこと、新規事業の提案など「新しいことを生み出す力」や、マネジメントスキルも養っていきたいですね。
そして、周りから「足永さんと働きたい」と思ってもらえるような人材へと成長していきたいと思っています。
-----ありがとうございました、応援しています。
まだ入社4カ月目とは思えないほどパワフルで積極的な足永さん。その活躍ぶりの背景には、学生時代の国際交流やインターンの経験から学んだ「他の人は自分とは違うから、自分から歩み寄る」という考え方がありました。
「なかなか周囲をうまく巻き込めない」「もっと頼ってもらえる存在になりたい」と悩んでいる人は、彼女の考え方を参考に、まずは行動を起こしてみては。
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