就活を通じて出会った先輩社会人に憧れて「自分もあの人のようになりたい」「何でもこなせるスーパー社会人にならなきゃ!」と心を奮い立たせている学生もいるでしょう。
しかし、肝心な「自分らしさ」や「自分だけの強み」を置き去りにしてしまってはいませんか?
セーフィー株式会社の内定者インターン生・秦 弘太郎さん(22)も、過去に出会ったロールモデルに憧れて、一時は「できることを増やさなければ…」と焦っていたといいますが、同社へ入社後、ある一言がきっかけで考え方が大きく変化したのだそう。
彼の心を大きく動かした言葉とは?それを機に、どんなことを意識し始めたのか?秦さんに詳しく話を聞きました。
クラウド録画・映像管理プラットフォーム『Safie』
セーフィー株式会社は、カメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画・映像管理プラットフォーム『Safie(セーフィー)』の運営を行っています。
「映像データであらゆる産業の"現場"をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売り、土木・建設、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。
「絶対にここで働きたい」と思えたのがセーフィーだった
秦さんは2022年4月、新卒内定承諾者インターンシップ生として同社へ入社。開発サイドに近い営業チームでSafieのシステムやカメラの機能改善業務に携わった後、8月からは開発チームに異動となり、2023年春の新卒入社に向けて着々と経験を積み重ねています。
-----インターン入社の経緯について教えてください。
秦さん:学生時代、選考を受けたゼミに全て落ちてしまって…「このまま卒業しても自信をもって社会人になれない」と思い、アパレルテックのベンチャー企業でインターンを始めました。
アパレルを選んだのは、祖父や両親など家族代々アパレル業界で働いていたためです。自分自身も洋服が好きなので、まずはこの業界で仕事をしてみようと思いました。
ここでは、社会人の基礎を叩き込んでもらえましたし、プロダクト開発のメンバーと一緒に仕事をする機会も多く、自然と「ベンチャーっていいな」「開発って面白い」と、自分の中の考え方が大きく変わっていくのを感じていました。
-----就活でもベンチャーに絞っていたのでしょうか?
秦さん:はい。「IT業界」「根本から世の中を大きく変える事業を展開している企業」などの軸とともに、「ベンチャーでどんどん挑戦したい」という強い気持ちも持っていました。
そんな中、セーフィーの会社説明会や社員交流会などに参加して、社長との距離が近い感覚や、Safieの持つ大きな可能性に魅力を感じました。
もちろん当時インターンをしていたアパレルテック企業への就職も選択肢のひとつではありましたが、それ以上に「絶対にここで働きたい」と思えたのがセーフィーでした。
-----そこまで強い気持ちになれたのは、なぜなのでしょうか。
秦さん:社員交流会で、ふと気づいたら隣に社長が座っていて「君、いくら年収欲しいの?」とフランクに話しかけてくれた時は驚きましたが、すごい会社だなと思いましたね(笑)。
また、選考の面接においても、人事担当者の方が私の話を聞きながら、肯定するだけではなく時には「それは違うんじゃないかな」と鋭い指摘もしてくれました。
このような、社長を始めとしたメンバーの皆さんの魅力やレベルの高さが一番の決め手になったと思っています。
全て100%を目指すのではなく「自分にしかない価値を出していくべき」
内定後は、インターンとして入社。開発に興味を持っていたため、自ら希望して開発サイドに近い営業チームへ配属となりました。
-----入社後、一番印象に残っていることは何ですか?
秦さん:入社後はまず、社内で色々なことをインプットしたものを自分なりにまとめ、1カ月後にその内容を発表したのですが、かなり厳しいフィードバックをいただきました…。
「発表した情報は、誰のためのもので、届けることで誰にどんな利益が生まれるのか」このような"お客様目線"が足りていない、と言われたことが強く印象に残っていますね。「学生ではなく、社員として扱ってもらっているんだ」と気が引き締まる機会でもありました。
-----期待されているからこそ、厳しいフィードバックがあったのかもしれませんね。
秦さん:そうですね。「なぜこれを秦くんに任せたのかを考えてほしい」とも言われました。
私が発表した内容は、私ではなくても作れる内容だったんです。誰にでも作れるものではなくて、これまでの経験などを踏まえたうえで「私にしか作れないもの」が期待されていたんだな、と気が付きました。
-----オリジナリティが欠けていた、ということでしょうか。
秦さん:実は同じようなことを、上長との1on1でも言われたことがあります。
入社前から私はずっと「成長したい、成長したい!」と思っていて、その気持ちも上長に伝えていました。
アパレルテック企業の代表が、自分で事業を開発して、プログラミングもできて、どの部署とも対等に話している、"スーパー社長"みたいな人だったんですよね。
「こんなビジネスパーソンになりたい」と思うようになり、その代表をずっとロールモデルとして追いかけていました。
そのため、自分が成長するためには、"自分にないもの"を周りから吸収していき、すべて100%できるようになる必要があると思い込んでいたんです。
-----スーパーマンみたいに、全部できるようになろう!と思っていたんですね。
秦さん:はい。でも、セーフィーに入って、上長にその話をしたら、「すべて100%を目指すのではなく、自分にしかない価値を出していくべき」と言われたんです。
憧れの誰かをコピーするでもなく、ライバルの強みと同じ部分で戦うでもなく、自分しか持っていない価値や武器を磨いていく先に成長がある、と。
「ライバルとは違うベクトルで勝負する」「オリジナリティがないと、誰にも勝てない」そう理解した瞬間、ハッとしましたね。
開発のことも熟知している営業パーソンを目指したい
-----秦さんは、どんなところを「自分だけの価値」として伸ばしていきたいですか?
秦さん:それはすごく難しくて、まだ見えていない部分も大きいのですが、最近は営業チームから、開発チームへ異動の希望を出しました。
単に「エンジニアに興味がある」という理由もありますが、来年の新卒入社後は営業に配属されることが決まっているからなんです。
自分が営業としてどのような価値提供をしたいか?とイメージした時に、プロダクトのバックグランドや仕様を丸暗記して、お客様から質問された時に「良かった、暗記していた部分だから答えられる!」とホッとするような仕事のしかたは嫌だなと思いました。
そのため、今のうちに開発サイドのことをもっと知って、自分のものして、自分の言葉でちゃんと仕組みから説明できるようになっていたいんです。もしかしたら、そこに"自分だけの価値"のヒントがあるかもしれません。
-----確かに、開発のことも熟知している営業パーソンは頼りになりそうです。最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか。
秦さん:「セーフィーを基軸に、事業開発してみたい」という気持ちがあります。そして、セーフィーを、電気やガス、水道に並ぶ「インフラ」にしていき、人々の生活を豊かにしていきたいですね。
-----ありがとうございました。応援しています。
インターン入社当初は「自分らしさがない」と厳しいフィードバックをもらった秦さんですが、徐々に"自分だけの価値"を育てる準備ができているように感じられるインタビューとなりました。
「成長したい」と強く願う若手ビジネスパーソンは、いきなり全てにおいて100点を目指すのではなく、まずは"自分だけの価値"がどこにあるのか、探してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
出典元:セーフィー株式会社
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