社会人になり「仕事が忙しくて、新しい学びに時間があてられない」「学生時代よりも勉強時間が減った」と感じている若手ビジネスパーソンも少なくないのではないでしょうか。
株式会社ベネッセコーポレーションは、社会人約3万5000人を対象に「社会人の学びに関する意識調査2022」を実施。その結果を8月4日(木)に公開しました。
調査の結果、社会人の学びへの意識は低く、学びのきっかけとして「現業との関連性」などが必要であることが明らかとなりました。
これまでもこれからも「学習するつもりはない」全体の41.3%
今回の意識調査では、「社会人になって学習したことがあり、これからも学びたい」と思っている人は33.6%、「社会人になって学習したことはないが、これから学びたい」と思っている人は13.5%との結果に。「これから学びたい」と学習に対して意欲的な人は、合わせると47.1%となっています。
一方で、全体の41.3%が、社会人になって以降学習した経験がなく、今後1年以内にも「学習するつもりはない」と回答していました。
学びに対して意欲的な人と、そうでない人には、どのような違いがあるのでしょうか。
「学習意向」と「仕事への意識」に関連性
調査結果によれば、「学習意向」と「仕事への意識」には関連性が見られ、特に「特定の分野の専門性を磨きたい」「新しい仕事に挑戦し続けたい」「仕事を通して成長し続けたい」といった項目で意識の違いがあるようです。
社会人になって学習した経験のある人は、この3つの項目についてすべて30%を超えており、逆に学習したことのない人は3項目すべて30%を下回る結果となりました。仕事に対する意識が高いと、学習意欲も高まる傾向があるということですね。
学習に必要なきっかけ1位は「仕事で必要になる」
では、どんなきっかけがあれば「学習しよう」と思えるのでしょうか。
「社会人になって学習したことがあるが、これからは学びたいと思わない」と答えた人に、学ぶのに必要なきっかけについて問うと、1位は「仕事で必要になる」(37.5%)となり、次いで「お金に余裕ができる」(36.3%)、「達成したい目的がみつかる」(30.3%)、「時間ができる」(28.9%)、「職場から求められる」(22.2%)と続きました。
裏を返せば、「仕事で必要だと感じていないから学んでいない」というケースが多いといえそうです。
「仕事で必要な学びは何か」と積極的に考えてみたい
この調査結果を受け、Udemy日本事業責任者の飯田智紀さんは「社会人の学びが仕事やキャリアに直結しづらいという社会構造があり、大人が学び続けることが困難な状況にあることが課題として見えてきています」とコメント。
しかし、若手ビジネスパーソンとして上を目指すなら、「仕事で必要な学びは何か」と積極的にリスキングの機会を模索し、周囲を差をつけたいですよね。
これからも自信を持って働きたい!と思っている人は、これを機に新しい学びに挑戦してみてはいかがでしょうか。
同社は今回の調査結果とあわせて、オンライン動画学習サービス「Udemy Business」を導入する国内企業800社の受講トレンドも公開。気になる人はこちらもあわせてチェックしてみては。詳細についてはプレスリリースをご確認ください。
【<社会人の学びに関する意識調査2022>調査概要】
・対象:全国18~64歳の男女(学生を除く)、3万5508人
・期間:3月18日(金)~3月22日(火)
・方法:インターネット調査
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