新卒入社した会社で任された自分のタスク。「これまでのやり方を先輩から学び、それに沿って真面目に仕事をしているのに、際立つ成果を出せない…」とモヤモヤすることはありませんか?
もしかしたら欠けているのは、自分自身で考えて切り拓いていく姿勢かもしれません。
株式会社ABCash Technologiesの今元裕太さん(24)は、新卒入社1年目の上期・下期と、「社内新人賞」を連続受賞しました。
自身の個性を「反骨精神の塊」と話す今元さんに、どのようにして成果を上げることができたのか、その秘訣について取材しました。
書籍『未来のお金の稼ぎ方 お金が増えれば人生は変わる』
株式会社ABCash Technologiesは、「10年後、なりたい自分をお金であきらめない」をコンセプトに、オンラインと都内7拠点にて中立的な金融教育サービス「ABCash」を提供。専属のファイナンシャルコンサルタントが、金融知識・ノウハウ提供、資産管理・運用サポートを行っており、累計受講者数は2万人を突破しました(7月22日時点)。
また、同社代表取締役社長の児玉隆洋氏による書籍『未来のお金の稼ぎ方 お金が増えれば人生は変わる』が、株式会社幻冬舎より発売中。お金とテクノロジーのメガトレンド、これからのキャリアやお金の稼ぎ方/使い方など、今後の人生をより豊かにするための、お金の考え方を学べる一冊です。
避けていた金融業界でファーストキャリアをスタート
今元さんは、2021年4月に同社へ新卒入社。現在はファイナンシャルコンサルタントとして、ABCashの講師を務めています。その活躍ぶりが評価され、今年7月にマネージャーに抜擢されました。
-----入社の経緯について教えてください。
今元さん:まず「これから拡大していく企業で成長したい」と考えて、就活ではベンチャー企業を中心に見ていました。
実は金融業界にはちょっと堅いイメージを持っていたので「この業界には行かないだろうな」と思っていたのですが、ABCash Technologiesに出会ってそのイメージが覆されたとともに、事業内容を知った時にピンと来ました。
私は大学2年生の頃まで、貯金額が1万円を超えたことがなかったのですが(笑)、貯金や運用を計画的に行っている友人の話を聞いて刺激を受けてから、意識的に貯金をするようになり「お金にも働いてもらおう」と資産運用も始めてみたんです。
お金の問題を自分で克服するのはすごく大変ですが、いざ克服できると、選択肢が増えるんですよね。このような自分自身の原体験もあり、講師と受講生が"一緒に"克服していくことを目指すABCashに魅力を感じ、入社を決めました。
-----ABCashは、1対1のパーソナルトレーニングですよね。まずは知識のインプットから…というスタートだったのでしょうか。
今元さん:はい。入社後は社内研修を経て、講師としての仕事をスタートしました。
週1のペースで行うマンツーマントレーニングと、LINEを使った日々の家計管理のサポートの2軸で行っています。カリキュラムとしてのベースはありつつ、生徒さんのご意向も確認しながら一緒につくっていくイメージですね。
「正しいと思うんだったら、突き進んでいい」に背中を押され、挑戦できた
今元さんは、新卒1期生として入社。1年目の上期・下期では今元さんが新人賞を連続受賞しました。
-----どのような点が評価されて受賞に至ったと、ご自身では分析されていますか?
今元さん:自分と同時期に入社した金融業界を経験しているメンバーや、自分より社会人歴の長いメンバーに「追いつきたい!」と強く思っていました。
そのため、社内のトッププレイヤーの意識やアウトプットを常に見て、時には話を聞いたりアドバイスをもらったりして、自分とのギャップを埋めていけるように行動していた点が評価してもらえたのかもしれません。
-----もらったアドバイスの中で特に印象に残っていることはありますか?
今元さん:今でもよく脳内再生されている言葉なのですが、自分で生徒を持てるようになった1年目の夏ごろに、当時のマネージャーから「正しいと思うんだったら、突き進んでいい。行き過ぎだと思った時は自分が止めるから」と言われました。
例えば、「株について学びたい」という生徒さんがいらっしゃった時、「自分が担当していいのか」「知識量の多いマネージャーにお願いしたほうがいいのか」と、"やるべき"か"やらないべき"かで迷ってしまう時があったんです。
でも、この言葉に背中を押してもらえたことで、「自分がやってみよう」とチャレンジでき、その結果自分自身の知識も深まりました。まさにターニングポイントになった言葉だと思っています。
-----トッププレイヤーを見て吸収するだけでなく、自分で挑戦することで成果を上げることができたんですね。「失敗した」「うまくいかなかった」と感じた出来事はありますか?
今元さん:特に最初の頃は「どうやったら生徒さんにとって満足度の高いトレーニングができるのか」「どう伝えれば、わかりやすいのか」をずっと考えていましたが、うまくいかないこともありました。
例えば生徒さんからの質問量が多く、ひとつひとつにお答えしていたら時間がなくなってしまって、「今日やろう」と思っていたことが全く進まなかったことも…。
-----なるほど…。でも質問に答えることも大切ですよね。
今元さん:もちろんそうなのですが、「今答えるべき内容なのか」を判断できなかったことが失敗要因だと思っています。
もう少し内容が進んでから答えたほうが、理解が深まることもあります。今では「今答える質問かどうか」という観点で即座に取捨選択ができるようになってきました。
半年後に社長直下でマネジメントを学びたい
こうして、少しずつ講師として成長している今元さん。最初に受け持った生徒からは「今まで勉強した中で一番役に立つ内容だった」という嬉しい感想も寄せられたといいます。
-----特にどんなことを意識して、生徒さんと向き合っているのですか?
今元さん:「教えてあげる」「教えてもらう」という上下関係ではなく、「一緒に学ぶ」という並列の関係を意識しています。
最初からそう意識できていたわけではありませんが、ある時「生徒さんとの関係って、自分が捉えている"上下関係"とは違うんじゃないか」と違和感を覚えたことがあって、その違和感をベースに生徒さんにも「この伝え方、どうですか?」とヒアリングするようになりました。
ABCashとしてベースの型はありつつも、自分の違和感を放置せず、生徒さんの声も聞きながら考えていくことで、徐々に自分なりのやり方が見えてきたんです。
-----「違和感を放置しない」大切ですね。今後はどのようなキャリアを思い描いているのでしょう?
今元さん:実は最終面接で「マネジメントに興味があります」と話したところ、社長の児玉から「自分のもとでやってみないか?」と言ってもらえたんです。そのため、今は「半年後に社長直下でマネジメントを学ぶこと」を目標としています!
自分の違和感を放置しないことで見えてきた、自分流のやり方
-----とても具体的な目標をお持ちなんですね。マネジメントに興味を持つようになったのはなぜですか?
今元さん:大学時代のゼミ長の経験ですね。自分よりひとつ前のゼミ長のやり方に納得ができなくて、「おかしいと思ったところは自分が変える」という意気込みで次期ゼミ長になったんです。
書籍を読んだり、もっと上の代のOB/OGに話を聞いたりして、「質は落とさずにゼミの空気感と拘束時間を改善すること」を目標に行動していった結果、それまで終電ギリギリだったゼミメンバーの帰宅時間を2時間ほど早めることができるようになりました。
「私はゼミ長だけど、完璧ではないので、何か思ったことがあったら遠慮せず言ってほしいし、皆で一緒にこのゼミを作っていきたい」と最初にメンバーに伝えていたので、それまで重たかった空気感も改善できたと思います。
パーソナル診断でも、私の場合「反骨精神」と一番強く出てくるんですよね(笑)。
それまでのやり方を踏襲するのではなく、違和感をそのままにせず自分なりのやり方を開拓していくことで、チームとしての成果が上がったり、チームメンバーが気持ちよく動けるようになったりすることが、自分の喜びでもあります。
-----そんな素敵な原体験があったのですね。ありがとうございました。応援しています。
従来のやり方や自分の思い込みに対して「違和感」を抱いたら、思い切って切り捨てて、自分なりに開拓していく。今元さんの潔い姿勢は、上を目指す同世代にも強い刺激となるのではないでしょうか。
なかなか成果が出ない…と焦っている人は、「このままのやり方で本当によいのか?」と今一度振り返ってみることから始めてみると、突破口が見つかるかもしれませんね。
出典元:株式会社ABCash Technologies
出典元:ABCash
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