転職する際、「これまでの経験や知識」を活かしてステップアップしようと考える人がほとんどではないでしょうか。
しかし、株式会社LABOTの金子裕幸さん(23)は、代表に言われた「これまでのスキルや経験の延長線上で活躍して欲しいとは一切思ってない」という言葉がきっかけで、新たな挑戦をすることになります。
常識を捨てることで見えてくる道とは?金子さんに詳しく話を聞きました。
ハイレベルエンジニア養成スクール「CODEGYM」
株式会社LABOTは「人の可能性に投資する」というミッションのもと、2020年1月に出世払い“ISA制度”を採用したハイレベルエンジニア養成スクール「CODEGYM エンジニア転職」を開校。
家庭環境・学歴・年収などによらず、誰もが平等に挑戦できる教育機会の提供を目指し、事業を展開しています。
新卒10カ月で新規部門の責任者として入社
金子さんは、2021年に新卒として入社した会社から10カ月でLABOTに転職。以前は求職者側のキャリアアドバイスと、企業側のリクルーティングアドバイスの両面を担当していましたが、LABOTでは「CODEGYM」の卒業生の求人開拓、人材紹介における企業対応など法人営業をメインに担当しています。
-----転職の理由について教えてください。
金子さん:「事業会社で何か立ち上げてみたい」という意識が強くなったことが理由です。前職のクライアントがベンチャー企業であることも多く、私自身もベンチャーでチャレンジをしたい、という気持ちが強くなりました。
そんな時にカジュアル面談のプラットホームで代表の鶴田とマッチングしてLABOTの話を聞き、教育格差などの問題をNPOなどのボランティアではなく、事業の仕組みとして解決していることに凄く興味を持ったのが始まりです。
「この事業が大きくなったら、日本は変わるんじゃないか」と未来への可能性を感じましたし、まだないマーケットを開拓して行こうとしていることにもベンチャー企業としての魅力を感じました。
それから、30分程度の面談だったのですが、鶴田に「今後、LABOTが大きく成長していくために必要な、新しく立ち上げる人材部門の事業責任者としてうちに来ませんか」と誘われて…(笑)。他の会社とも面談したのですが、当時新卒半年の私にそう言ってくれたのがLABOTの鶴田だけだったので、入社を決めました。
-----以前の会社に新卒として入社してから、わずか10カ月で新規部門の事業責任者としてジョインすることになりましたが、抜擢の理由は何だと思いますか?
金子さん:面談の最初の方に「どんなことをやりたいですか?」と聞かれた時に、学生生活では勉強やスポーツなどの軸でしか人が評価されないですし、社会人では企業の大きさや年収など、幸せを測る物差しが限定的だと考えていることを話したんです。
その上で、その評価を変えるような仕組みや、その評価軸とまた別のところで才能を持っている人たちが、これまでと違う活かし方をすればもっと活躍できる人たちがいると思うので、そういった問題を解決できる事業を作っていきたいと話しました。すると「自分もまさに同じようなことを考えていた」と共感してくれて、意気投合できたかなと思っています。
スキルや経験を活かさないことで見える可能性
-----入社後最も印象に残ってることは何ですか?
金子さん:入社した直後に私の歓迎会を開いてくれた時、「これまでのスキルや経験の延長線上で活躍して欲しいとは一切思ってない」「この会社では自分でも気づいていないような新しい可能性というものを開花させてほしい」と言われたことは印象に残っています。
私の前職は転職エージェントだったので、求職者の方が「これまでどんなキャリアを歩んできたか」に焦点を当てて、その方の経験やスキルを掘り出すことで、次のキャリアプランのご提案をするという仕事がメインだったんです。
だからこそ、その言葉は常識と全くかけ離れているなと思いましたし、LABOTの企業理念である「人の可能性に投資をする」という言葉が、まさに体現されている瞬間だなと思い、「すごいところへ来たな」と感じました。
-----入社して力不足や経験不足を感じた瞬間はありますか?
金子さん:法人営業が初めてだったので知らないことが多く、普通に営業をしていても、「全く提案が刺さらなかった」ということが多かったですし、大手企業のお客様への提案に限って空振りした感覚が大きかった時は、凄く経験不足を感じました。
-----そこからどうやって改善したのでしょうか。
金子さん:的外れでも、完成度が1%でもいいから、とりあえず手を動かしてアウトプットすることですね。周りからフィードバックをもらったり、とにかくPDCAを回すことは意識をしていました。
これを3カ月ぐらい繰り返したときから、「お客様と良い形のコミュニケーションが取れてきたかな」という印象を以前より感じるようになりましたし、実際に大手企業のお客様からも良いお返事をいただけるようになりました。
-----新しい挑戦としての"法人営業"という仕事について、自分に合ってるな、自分の新しい可能性だったなと感じることはありますか?
金子さん:今年の2月に入社したのでまだはっきりとは言えませんが、自分自身で全く手応えを感じられていなかった時に、鶴田から「金子くんが営業で入ってくれてすごく助かっている」という言葉をもらえた時に、「ちゃんと営業として役に立ててるんだ」と感じられたのは嬉しかったです。
そのため、今はわからなくても、後から振り返ると自分の才能だと感じるかもしれないとは思っています。
新しい挑戦とこれからの目標
-----仕事をする上で金子さんが大切にしていることを教えてください。
金子さん:昭和っぽいところがあるのですが、「義理を通す」ということは大切にしています。物事を説明する時には「できることと、できないことをはっきり言う」「できると言ったことはきちんと最後までやり切る」という姿勢ですね。クライアントや、社内の関係者に対しても、1人1人、1社1社ときちんと向き合って、誠実な対応をするようにしています。
例えば業界で多いのが、契約を結んだあとに、ニーズに見合う提案がなければ、音沙汰なしというパターンも少なくはないんです。
けれど、私は商談の際に、「現在の状況が〇〇なので、その中で〇〇な進め方をすると、○ヶ月後に〇〇だけ成果が出せる見込みがあります」という風に、数字を含めて具体的に話をするようにしています。もし、その後上手くいっていなくても、なぜ上手くいっていないかというところも含めて報告をするようにしていますね。
-----キャリアにおける今後の目標はありますか?
金子さん:"事業の中での役割"という観点では、プロダクト開発や営業、マーケティングなど、横断的に見られるようなジェネラリストになりたいですね。
"事業フェーズ"で言いますと、立ち上げからグロース、数億とか数十億のところまでを、プレイングマネージャーとして遂行したいなという気持ちがあります。
そのようにして目的が達成した時に、自分やスタープレーヤーのような人がいなくなっても続くような強い組織の仕組みを作りたいと思っています。
-----ありがとうございました。
スキルと経験を活かすことは、ステップアップへの道です。しかし、あえてその選択肢を選ばないことが、自分自身への未来への投資となり、新しい道へと導いてくれることもあります。
金子さんのように、これまでの“スキルと経験”に焦点を当てずに「転職」や「就職」をしてみると、自分が知り得なかった才能に出会えるかもしれません。
出典元:株式会社LABOT
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