バイトを辞めるときの連絡や相談は、メールではなく口頭でするのがマナーです。やむを得ない事情がある場合は別として、対面ではなくともせめて電話で伝えるのがおすすめです。
ただ、相談のアポをメールで取るのは問題ありません。
本記事ではバイトを辞める連絡や相談をメールでするときの、基本的なマナーを解説します。相談のアポをメールで取るとき、やむを得ずメールで報告するとき、それぞれの例文も紹介します。
- バイトを辞めるときは、まずは口頭で相談しよう
- 辞める連絡をメールでしてもいいのは、どんなとき?
- 辞める連絡をメールでするときの書き方、マナー
バイトを辞めるときは、メールではなく口頭で伝えるのがマナー
バイトを辞めるときは、メールではなく口頭で伝えるのがマナーです。一般常識として「辞めるときは口頭で」と認知している人は多いですし、メールでは意図した通りに内容が伝わらないこともあります。
バイトを辞める連絡は基本は口頭、やむを得ない場合のみメールと考えましょう。
メールでバイトを辞めることを伝えてもいいのは、どんなとき?
基本的には、バイトを辞める連絡をメールでしてはいけません。しかし、口頭で伝えられない事情がある人もいるでしょう。例えば次のようなケースでは、メールでの連絡を考えてもいいかもしれません。
- 精神的、肉体的な問題で直接話せないとき
- トラブルがあり、バイト先に行けなくなったとき
- 口頭で伝える前に、ワンクッション置きたいとき
- どうしてもタイミングが合わないとき
精神的、肉体的な問題で直接話せないとき
精神的、肉体的な問題で直接話せないときは、メールで連絡せざるを得ないでしょう。例えばうつ病になり、対面や電話ではどうしても伝えられない、入院していて病院のベッドから出られず、メールしかできない場合などです。
トラブルがあり、バイト先に行けなくなったとき
トラブルがあり、バイト先に行けなくなったとき、連絡手段はメールか電話になるでしょう。電話できる状態なら電話で、電話が難しかったり深夜や早朝に連絡をしないといけなかったりする場合は、メールで早めに連絡しましょう。
口頭で伝える前に、ワンクッション置きたいとき
「バイトを辞めたい」と伝えることには、勇気がいります。勇気がなかなか出ないなら、口頭で伝える前に、メールでワンクッション置くのもいいでしょう。
メールでは「バイトを辞めます」と言い切るのではなく、「相談がある」「辞めたいと考えていて、一度相談の時間を設けてもらいたい」のように、まずは相談したいと伝えましょう。
どうしてもタイミングが合わないとき
バイトを辞めるときは、店長やマネージャーなどの「管理者」に連絡することになります。ただ、管理者が忙しく、どうしてもタイミングが合わないこともあるでしょう。
この場合、まずは管理者に電話をかけてみてください。電話がつながらない、忙しくてじっくり話を聞けないというときは、その後メールをしてみましょう。
バイトを辞めるときのメールの書き方
バイトを辞める連絡は、対面か電話がベターです。ただ、事情がありメールで連絡せざるを得ないこともあります。バイトを辞めたいというメールは、次のようなことを意識して書きましょう。
- まずは相談の体でメールを送る
- 送信先は直属の上司・管理者
- 退職希望日を書く
- 退職理由は「一身上の理由」が基本
- お詫びと感謝を伝える
- 誤字・脱字に気をつける
まずは相談の体でメールを送る
バイトを辞める気持ちが固まっているとしても、まずは相談の体でメールを送りましょう。一方的な書き方をすると、相手も戸惑ってしまいます。
「辞めたいと思っていて、まずは話を聞いてもらいたい」のようなやわらかい書き方をして、ワンクッション置きましょう。これは、口頭で伝えるときも意識してください。
送信先は直属の上司・管理者
バイトを辞める連絡は、直属の上司や管理者に送りましょう。普段の仕事に関することやシフトに関することはバイトリーダーに、という場合でも、辞める連絡は管理者宛になります。
ただ、これはバイト先によって変わってきます。誰に伝えればいいかわからないときは、先輩やバイトリーダーに相談してみましょう。
退職希望日を書く
メールでバイトを辞めたいと伝えるとしても、まずは相談の体から入りましょう。ただ、やむを得ない事情があり退職日をずらせない場合や、それ以降メールのやり取りができないような場合もあります。
このようなときは、退職希望日を具体的に書いた方がいいでしょう。いつまで働けるのかを早めに伝えておいた方が、シフトを組んだり人員を補充したりがしやすくなるからです。
退職理由は「一身上の理由」が基本
バイトを辞めるときに、詳しい理由を伝える必要はありません。「一身上の都合により」と伝えるのが無難です。理由を詳しく伝えることで、引き止められたり、理解してもらえなかったりすることもあるでしょう。
もちろん、理由を伝えてはいけないわけではありません。伝えても支障がない場合は伝えても大丈夫です。「バイトを辞めたいけど、まだ迷いがある」というときは、人生の先輩である店長やマネージャーに、理由を伝えて相談するのもいいでしょう。
お詫びと感謝を伝える
バイトを辞めるときは、お世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えましょう。辞める連絡をメールでするときや、なるべく早く辞めたいときは、「申し訳ありませんが」とお詫びも併せて伝えます。
メールでの連絡のみで、もう出勤することがない状態なら、メールの末尾に「皆さまにもよろしくお伝えください」と添えるといいでしょう。
誤字・脱字に気をつける
どんなメールでもそうですが、バイトを辞める連絡のような「重要なメール」では、誤字・脱字に特に気をつけましょう。心を込めて書いたメールでも、誤字・脱字があるだけで、不誠実な印象になってしまいます。
書いた後には必ず確認をしてから送信するようにしてください。
バイトを辞めるときのメールの例文
バイトを辞める連絡や相談は、口頭でするのが基本です。「相談があるのですが…」「辞めたいと思っていて…」と、相談を切り出すのはメールでも構いませんし、口頭で伝えられない事情がある人もいるでしょう。
「相談をするためのメール」と「辞める意思が固まっているときのメール」の例文を紹介します。
相談をするためのメール
件名:退職のご相談
○○店長、お疲れ様です。アルバイトの○○ ○○です。
突然で恐縮ですが、○月末で退職したいと考えております。
ただ、まだ迷いがあり、次回の出勤日の前後で相談の機会をいただけないでしょうか。
事情を詳しくお話しするので、継続できる可能性があるのかアドバイスをいただけるとありがたいです。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
○○ ○○(自分の氏名)
辞める意思が固まっているときのメール
件名:退職のご相談
○○店長、お疲れ様です。アルバイトの○○ ○○です。
突然で恐縮ですが、○月末で退職したいと考えております。
本来なら直接お伝えすべきことですが、○○(対面や電話で伝えられない理由・事情)のため直接お話するのが難しく、メールで報告いたしました。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
○○ ○○(自分の氏名)
バイトを辞める相談は口頭がベター!どうしても難しいときだけ、メールを選ぼう
- バイトを辞めるときは口頭がベター
- 口頭で伝えられない事情があるなら、メールで相談するのもアリ
- 口頭でもメールでも、感謝やお詫びの気持ちはしっかり伝えよう
バイトを辞めるときの連絡・相談は、口頭でするのがマナーです。ただ、店長や管理者となかなか連絡がつかないこともあります。まずはメールで相談のアポを取るのはマナー違反ではありません。
精神的、肉体的な問題から、どうしても口頭で伝えられない人もいるかもしれません。事情がある場合は、メールですべての連絡を済ませることになっても、仕方ないと割り切りましょう。自分を責めすぎて、症状が悪化する事態は避けてください。
本記事を参考に、バイトを辞めるときや、退職の相談をするメールを作成してみてはいかがでしょうか。
【関連記事】
【ケース別の例文付き】バイトの面接を受けてメールが来たら?返信の基本マナー
アルバイトの面接や合否に関するやり取りは、メールですることもあります。ビジネスシーンに適したメールの書き方・送り方を知らないと、知らないうちに相手に悪印象を与え、採用確率が下がってしまうかもしれ...
バイトの履歴書の書き方を徹底解説|ポイントや項目別の書き方を紹介
バイトに応募する際に必要な「履歴書」。初めて書く時には、どう着手したらいいのか悩むかもしれませんが、一般的な書き方や守るべき基本ルールがあります。基本のポイントを押さえておくことで履歴書を通して...
大学のレポートの書き方は?教授に一発OKをもらうための10のポイント・内容例を紹介【例文あり】
「大学でレポートの課題が出たけれど、書き方がいまいちわからない……」と困っている大学生も多いのではないでしょうか。 本記事では、大学生のレポートの書き方や書くときのポイント、内容の例などを...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう