バイトに応募する際に必要な「履歴書」。初めて書く時には、どう着手したらいいのか悩むかもしれませんが、一般的な書き方や守るべき基本ルールがあります。基本のポイントを押さえておくことで履歴書を通して好印象を与えられます。
今回は、これからバイト応募を行う方にとって参考となる、履歴書の書き方を徹底解説。作成する際のポイントや項目別の書き方もご紹介します。
- バイトの履歴書を書く際の基本マナーとは
- 項目別の書き方とポイントを解説
- 「志望動機」の内容例をご紹介
バイトの履歴書の書き方は?7つの基本ルールをチェック
バイトの履歴書を書く際は、基本的なマナーを意識しましょう。手書きの履歴書はその人の常識が現れやすく、採用担当者にさまざまな印象を与えます。7つの基本ルールをチェックし、好印象になりやすい履歴書を作成してみてください。
- 1.黒いボールペンで書く:消えるボールペンはNG
- 2.事実と異なることや、誇張した内容は書かない
- 3.書き間違えた場合は書き直す:修正ペンはNG
- 4.コピーして再利用するのはNG
- 5.空欄は作らずすべて記載する
- 6.西暦・和暦はどちらかに統一する
- 7.手書きの場合は「丁寧に」書くことが重要
1.黒いボールペンで書く:消えるボールペンはNG
バイトの履歴書を書く際の1つ目の基本ルールは、黒いボールペンで書くことです。
履歴書は公的書類に該当するため鉛筆やシャーペンを使うのは禁止とされています。簡単に内容を書き換えられてしまう恐れがあるからです。
基本的には黒いボールペンを使用しましょう。ただし、摩擦で消えるボールペンは避けてください。郵送時に何らかの理由で消えてしまう可能性があるため、履歴書には不向きです。
2.事実と異なることや、誇張した内容は書かない
バイトの履歴書を書く際の2つ目の基本ルールは、事実と異なることや、誇張した内容は書かないことです。
バイトに合格するために事実と異なることを書くのは避けましょう。学歴・職歴・在籍期間など嘘の情報を記載すると、経歴詐称に該当してしまいます。
職歴や在籍期間の嘘は、採用後の源泉徴収票や雇用保険被保険者証の提出時にバレてしまう可能性があります。信用を失うほか、場合によっては内定が取り消しになるケースも。複数のリスクがあるので、嘘や誇張した内容は避けましょう。
3.書き間違えた場合は書き直す:修正ペンはNG
バイトの履歴書を書く際の3つ目の基本ルールは、書き間違えた場合は書き直すことです。
履歴書は公的書類のひとつです。修正ペンを使用してしまうと誰にでも内容を書き換えられる恐れがあるため、書き損じてしまっても使うのは控えてください。
誤字脱字を発見したら、一から書き直すのが基本マナー。もし最初から作成する時間がない場合は、二重線と訂正印を使い間違えた箇所を明確にしたまま、誰が訂正したのかわかるようにして修正しましょう。
4.コピーして再利用するのはNG
バイトの履歴書を書く際の4つ目の基本ルールは、コピーして再利用するのはNGだということです。
履歴書をコピーして使用するのはマナー違反。氏名・住所・連絡先などの基本情報のみであっても、再利用してはいけません。コピーされた履歴書を受け付けてない企業は多いので、内容に目を通さずに不合格になる可能性があります。
白紙であってもコピーは避けてください。元の履歴書とコピー用紙では紙質もまったく異なるので、手に取ればコピーされたものであることはすぐにわかってしまいます。手間や費用はかかりますが、履歴書は1枚1枚手書きで行いましょう。
5.空欄は作らずすべて記載する
バイトの履歴書を書く際の5つ目の基本ルールは、空欄は作らずすべて記載することです。
基本情報・自己PR・志望動機は記入必須の項目ですが、資格や免許などの項目は書ける人と書けない人がいます。空欄になっていると記入漏れとして受け取られる可能性があるので、「特になし」「なし」と記載しましょう。
6.西暦・和暦はどちらかに統一する
バイトの履歴書を書く際の6つ目の基本ルールは、西暦・和暦はどちらかに統一することです。
履歴書に記載する年号は、西暦・和暦どちらでも問題ありません。ただし、使用する際はどちらかに統一するのがマナー。場合によっては募集要項で指定されていることもあるので、その際は指定の内容に従いましょう。
7.手書きの場合は「丁寧に」書くことが重要
バイトの履歴書を書く際の7つ目の基本ルールは、手書きの場合は「丁寧に」書くのが重要だということです。
履歴書に書かれた文字自体が採用・不採用の決め手にはならないものの、丁寧な文字は好印象を与えられるメリットがあります。時間をかけて書かれたことがわかるため、バイト応募に対しても真剣に向き合っていることが伺えます。
習字で学ぶような完璧な文字である必要はありません。一字一字に時間をかけ、丁寧に書いていることが伝わるような文字を意識しましょう。
バイトの履歴書の項目別の書き方
バイトの履歴書を作成する際は、基本マナーを守りつつすべての項目を埋めることが大切です。項目別に注意したいポイントと書き方を解説します。
日付
履歴書の日付は郵送する場合は投函日を、手渡しする場合は面接日を記入します。その際は、誕生日や学歴・職歴の日付と西暦・和暦を統一するように注意。和暦は記号で省略せず、「令和」「平成」「昭和」などを使いましょう。
基本情報
基本情報とは、氏名・生年月日・性別・住所・連絡先のことです。氏名は漢字とふりがなの両方を記入。漢字は苗字と名前の間をあけて、読みやすくなるよう工夫しましょう。
住所は必ず都道府県名から書いてください。ふりがなは地名までで、番地以降は不要です。連絡先は、メールアドレスと電話番号の両方を記入します。電話番号は自宅と携帯がある場合、繋がりやすいほうのみを記載すれば問題ありません。
証明写真
証明写真は、直近3ヵ月以内に撮影したデータを使いましょう。サイズは縦4×横3cm。顔全体から胸上までが写っている写真がベターです。高校生の場合は制服を着用し、大学生やフリーターなどの制服がない場合は、白いシャツなど清潔感のある服を着て撮影するのがおすすめです。
学歴・職歴
学歴と職歴は必ず分け、学歴・職歴の順に記入します。
学歴はいつから書くのか明確な決まりはありませんが、高校から始めるのが一般的。「高校」と省略せず「高等学校」としましょう。在学中であれば「在学中」、すでに学生ではない場合は「卒業」で終わらせます。
職歴は、過去に経験したバイトの入社・退社年月を記入。複数あり記入欄に入りきらない場合は、似た仕事をまとめて代表的な職場の情報を書きましょう。
免許・資格
免許や資格は、取得が古い順番から記入します。バイト募集をしている職種に直接関係ないと思われるものでも記載するのがおすすめです。
書ける免許や資格がない場合は「特になし」「なし」と記入。書き忘れだと取られる可能性があるので、空欄は避けましょう。
志望動機
志望動機は応募の熱意が伝わる内容を意識してみてください。応募のきっかけが家から近いからや、高時給だからだとしてもそのことは書かず、そのバイトが魅力的だと感じた理由を簡潔に書きましょう。
過去のバイト経歴や学生生活での経験を絡めて書くのもおすすめです。
趣味・特技
趣味や特技は箇条書きで記入します。面接時に聞かれることが多いため、詳しく話せる本当に好きなことや得意なことを書くことを大切にしてください。趣味になったきっかけが伝わる具体的なエピソードがあれば、併せて記載しても問題ありません。
本人希望欄
シフトに入る曜日や時間の希望は「本人希望欄」に書きましょう。入れない理由も記入しておくと、その点も考慮しつつ採用・不採用を判断してくれます。採用後のシフトに関しても無理のない働けるよう量を調節してくれるはずです。
バイトの履歴書の「志望動機」に書く内容例
志望動機は採用面接時に注目されるポイントのひとつです。応募職種が好きだから、過去の経験が活かせるから、生活費を稼ぎたいからなどさまざまな理由があります。どんな志望動機であれ、お互いにとってメリットがあることが伝わるような内容を意識してみてください。
- 接客業が好きで、過去にも飲食店でのホール部門で経験があります。仲間と協力してお店を回し、お客様の笑顔が見られることが非常に好きで、やりがいを感じました。貴社は何度か利用したことがあり、スタッフ間の雰囲気が良いことや一つひとつの料理が美味しいことに魅力を感じました。
ホールや接客以外にもレジや仕入れの経験があり、過去のバイトで学んだスキルを活かせると思い応募させていただきました。
バイトの履歴書は手書きがいい?パソコンで作成してもOK?
バイトの履歴書は、手書きとパソコンでの作成どちらでも問題ありません。手書きは志望度が高いことを示せるので、採用の確率をあげたい場合は手書きがおすすめです。ただし、誤字脱字が発生した際に修正液・修正テープは使用できず、一から書き直す必要があるので留意しておきましょう。
一方パソコンで履歴書を作成する場合は、内容に誤りがあってもすぐに修正できるのがメリット。ただし、手書きとは異なり熱意を伝えにくいのはデメリットだといえるでしょう。
最近は、PDFのデータで履歴書を受け付けている企業も少なくありません。その場合はPDFで提出することでITリテラシーの高さを示せるのがメリットです。
バイト採用時に重要な履歴書は丁寧に仕上げよう
- 履歴書はコピーせず1枚ずつ作成する
- 熱意をアピールするなら手書き、ITリテラシーを示すならPDF
- 空欄は作らず全項目を埋める
履歴書はバイト採用時に重要な資料です。企業と応募者、お互いの希望がマッチしているかどうかを簡潔に判断するために用いられます。
最近はデータでの履歴書も認められてきましたが、まだまだ手書きが一般的。時間をかけて丁寧に仕上げることで、応募への熱意を伝えられます。
本記事で解説したポイントを参考に、採用担当者に好印象を与える履歴書を作成してみてください。
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