以前はバイト応募といえば電話でしたが、最近ではWebやメールでの応募も増えています。気軽にお問い合わせができる反面、必要な情報が記載されておらずやりとりが多くなり、採用担当者に負担がかかることも。バイト応募メールを送る際は、相手に配慮した内容を心掛けてみてください。
きちんとした応募メールであれば、採用前から好印象を与えることができます。メールで応募する際に必要な項目やポイントを解説。あわせて、そのまま使えるメールの例文もご紹介しています。これからバイト応募をする方はぜひ参考にしてみてください。
バイト応募メールを書くときの3つのポイント
バイト応募メールは、面接時の印象を左右する重要なポイントです。丁寧さとわかりやすさを心掛け、好印象を与える内容を意識しましょう。
- ポイント1.基本のビジネスメールの形式で書く
- ポイント2.内容を簡潔にまとめる
- ポイント3.アドレスや連絡先のミス・誤字脱字がないようによく確認する
ポイント1.基本のビジネスメールの形式で書く
バイト応募メールを書くときの1つ目のポイントは、基本のビジネスメールの形式で書くことです。
応募メールの文章だけで採用・不採用を判断されることはありませんが、きちんとした文面が書けていると非常に好印象。この後に紹介する、基本のビジネスメールの形式を身に付けておきましょう。
ポイント2.内容を簡潔にまとめる
バイト応募メールを書くときの2つ目のポイントは、内容を簡潔にまとめることです。
応募メールを書くとき、伝える内容は最大でも2つまでにとどめておきましょう。1つはバイト募集をまだ受け付けているかどうか、もう1つは応募に際し履歴書を添付した旨を記載します。
採用担当者はほかの業務と兼務している場合が多いので、メールを確認したり返信したりする際に手間がかからないよう配慮するのがおすすめです。
ポイント3.アドレスや連絡先のミス・誤字脱字がないようによく確認する
バイト応募メールを書くときの3つ目のポイントは、アドレスや連絡先のミス・誤字脱字がないようによく確認することです。
バイト応募のメールは、情報に誤りがないか確認しながら作成しましょう。アドレスが間違っていると応募ができませんし、内容に誤字脱字があると採用担当者に対してマイナスのイメージを与えてしまいます。
丁寧に作成したら、最後には必ずミスがないかをチェックしてから送信しましょう。
バイト応募メールに書くべき項目
バイト応募メールを送る際に大切なのは、1通のメールで自分が何の要件で連絡をしたのか、自分がどんな人間なのかを明らかにすることです。
採用担当者はほかの業務を兼務していることがほとんどなので、メールのやりとりが多くならないよう応募の際に必要な情報を漏らさず記載しましょう。バイト応募メールに書くべき7つの項目をご紹介します。
1.件名
バイト応募メールに書くべき1つ目の項目は「件名」です。
件名には必ず、バイト応募の連絡であることと氏名を記載しましょう。採用担当者は1日にさまざまなメールを受け取り、対応します。無題だと何の連絡なのか判断ができず、わざわざクリックしてメールを開いて確認しなければなりません。
相手の手間を少なくし、確実に返信をもらうためにも件名は必須事項です。
- アルバイト応募:山田太郎
- ホールスタッフバイト求人への応募(山田太郎)
2.宛名
バイト応募メールに書くべき2つ目の項目は「宛名」です。
本文の最初には誰宛てなのかを必ず記載しましょう。募集要項に採用担当者の名前が書かれている場合は「◯◯様」、明らかにされていない場合は「採用ご担当者様」と記載すれば問題ありません。
3.冒頭の挨拶
バイト応募メールに書くべき3つ目の項目は「冒頭の挨拶」です。
要件に入る前に冒頭の挨拶を一言入れましょう。「初めて連絡すること」「氏名」の2点がわかるよう書けば問題ありません。
- はじめまして。山田太郎と申します。
- 初めて連絡させていただきます。山田太郎と申します。
4.用件
バイト応募メールに書くべき4つ目の項目は「用件」です。
バイト応募のために連絡した旨を記載します。その際、どのサイトに掲載されている求人情報を見たのかも明記しておくのがおすすめ。多くの企業では複数の求人サイトを使ってバイト募集を行っており、場合によってはサイトごとに情報を少し変更していることもあるからです。
- 今回◯◯にて貴社のホールスタッフの求人を拝見し、応募のため連絡いたしました。
- ◯◯に掲載されておりました求人を拝見し、応募させていただきます。
5.自己紹介
バイト応募メールに書くべき5つ目の項目は「自己紹介」です。
自己紹介では、「氏名」「職業・学生」「電話番号」「メールアドレス」「住所」など履歴書に記載する情報を伝えます。文章にすると読みにくくなるので、箇条書きで問題ありません。
また、これらの内容が履歴書に記載されている場合はメールに書かなくても大丈夫です。
履歴書を添付する場合は、添付している旨をメールに記載するようにしてください。
- 本メールにて、履歴書を添付しております。ご査収のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
6.志望動機・自己PR
バイト応募メールに書くべき6つ目の項目は「志望動機・自己PR」です。
履歴書データの添付を受け付けている場合であっても、志望動機や自己PRは文面に記載しておくのがおすすめ。どちらもなるべく簡潔にわかりやすく書きましょう。
書く際はそれぞれ「志望動機」「自己PR」など項目名を付け、ぱっと見で何について述べている文章なのかをわかるようにします。
7.署名
バイト応募メールに書くべき7つ目の項目は「署名」です。
自己紹介文と重複しますが、改めて氏名と住所に加えて、電話番号やメールアドレスなどの連絡先や大学生であれば学校・学部・学科・学年などの情報を記載します。箇条書きで構いません。
署名まで完成したら頭からメールの内容を確認し、漏れや誤りがないかをチェック。直す箇所がなければそのまま送信しましょう。
バイト応募メールの書き方の例文
バイト応募のメールを書く際、敬語やわかりやすさを重視するのはもちろんですが、やりとりを最低限の回数で行えるよう意識しましょう。基本の応募メールの形に加え、面接の日程調節や質問を行う際の書き方の例文をご紹介します。
基本のバイト応募メール
基本のバイト応募メールでは、正しい敬語を使うことやわかりやすく簡潔な内容を意識しつつ作成しましょう。加えて、送信時間も気を付けたいポイント。件名は無題にせず、バイト応募に関するメールであることがわかるようタイトルを付けましょう。
- ◯◯株式会社
採用ご担当者様初めてご連絡いたします。
◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。求人サイトにて御社の求人情報を拝見し、
応募したくご連絡差し上げました。簡単ではありますが自己紹介と志望動機について説明をさせていただきます。
・氏名
・大学(学部・学科・学年)
・連絡先(メールアドレス・電話番号)
・住所▼志望動機
接客業が好きで、過去にも複数の飲食店での接客業の経験があります。時間帯の責任者を任せていただくこともあり、仲間と協力しながら店舗を回すことが可能です。これまでの経験を活かせる仕事がしたいと思い、御社の求人に応募いたしました。
以上です。
現在も応募を受け付けている場合、今後の選考についてご返信いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。氏名
面接の日程調節するときのメールの例文
面接の日程調節をするときのメールでは、なるべくやりとりが多くならないよう希望日程を複数提案したり、認識に誤りがないようにメール本文で確認したりすることを意識しましょう。
- 選考のご連絡ありがとうございます。
面接の日程ですが、下記の通り希望いたします。・◯月◯日(火)13〜17時
・◯月◯日(水)終日
・◯月◯日(金)17〜20時上記の日程内が難しい場合は、◯月◯日(月)も調節可能です。
何卒よろしくお願いいたします。【提案された日程を承諾する場合】
面接日時のご連絡ありがとうございます。
それでは、ご調節いただいた下記の日時にお伺いいたします。・◯月◯日(火)14時〜
・◯◯店にて当日は何卒よろしくお願いいたします。
質問をしたいときのメールの例文
面接当日の服装や持ち物、面接場所など、気になる点は事前に確認しておきましょう。こちらの認識が誤っていないかを尋ねる文面にするのがポイントです。
- お世話になっております。
◯月◯日(火)14時から面接のお約束をしている
◯◯大学の◯◯と申します。当日の服装や持ち物について質問があり、ご連絡差し上げました。
・履歴書
・身分証
・はんこ上記以外に持参すべきものはありますでしょうか?
また、当日は私服でお伺いする予定ですが、
服装指定がありましたらご教示いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
- お世話になっております。
◯月◯日(火)14時から面接のお約束をしている
◯◯大学の◯◯と申します。当日は◯◯店にて行うとご連絡をいただいておりましたが、
お客様用の入り口から入り、ご担当者様をお呼び出しさせていただく形で問題ありませんでしょうか。ご多用のところ恐縮ですが、ご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
バイト応募メールへ返信するときのポイント
応募メールに対して連絡があった場合、返信はなるべく素早く行いましょう。基本的には、社会人の一般的なメールのマナーに準ずれば大丈夫です。バイト応募メールへ返信するときの2つのポイントを解説します。
ポイント1.24時間以内に返信する
バイト応募メールへ返信するときの1つ目のポイントは、24時間以内に返信することです。
24時間以内にメールを返信するのは、会社の採用担当者とやりとりをする際の一般的なマナー。早い分にはマイナスな印象を与えることはないので、確認したら即返信するのを心掛けましょう。
バイト応募はほかの応募者の選考も同時並行で進んでいるため、連絡が遅くなると会社側に迷惑がかかります。返信が遅いと選考から自然に外されてしまうことも少なくないので、なるべく素早い返信を意識することが大切です。
ポイント2.営業時間内に返信するのがベター
バイト応募メールへ返信するときの2つ目のポイントは、営業時間内に返信することです。
応募先が店舗を有している場合は店舗の営業時間内、オフィスを有している企業であれば就業時間内に返信するのがベター。休業日や深夜、連休などの連絡は避けましょう。
バイト応募メールに返信がこないときの対処方法
送ったバイト応募メールに返信がないと届いているか心配になるものです。すぐに先方に連絡して確認するのではなく、まずは自身のメールフォルダをくまなくチェック。届いていないことを確認できたらメールや電話で先方に連絡を入れましょう。3ステップに分けて対処方法を解説します。
STEP1.迷惑メールフォルダに入っていないか確認する
まずは、迷惑メールフォルダに入っていないかを確認しましょう。
セキュリティが整っているメールサービスを利用している場合、普段やりとりが少ないメールは迷惑メールフォルダに振り分けされることがほとんど。先方のメールアドレスや件名で検索し、メールが届いていないかをチェックしてみてください。
STEP2.応募先に応募の受付ができているのかメールで確認する
迷惑メールフォルダに振り分けられていない場合、応募先に応募の受付ができているのかをメールで確認しましょう。
応募先のメールアドレスに誤りがないかをチェックし、「◯月◯日の◯時頃に応募メールを送りましたが、届いておりますでしょうか」といった旨を記載して連絡を行います。
採用担当者が多忙で連絡が遅くなっている可能性もあります。相手の状況に配慮しつつ「応募を受け付けているかどうか」「受け付けている場合は選考の連絡がほしいこと」も併せて記載しましょう。
STEP3.応募先に応募の受付を電話で確認する
確認メールを送っても返信がない場合、応募先に応募の受付を電話で確認するのも対処法のひとつです。
電話をかける際は時間を気にしましょう。店舗に直接電話する場合は忙しい時間帯は避け、比較的ゆったりとした時間を選んでください。オフィスに電話をかける場合は、不在の確率が高いお昼時や業務が多い朝や午後イチを避け、夕方頃がおすすめです。
バイト採用のためには応募メールでの印象が重要
- 正しい敬語を使うと好印象
- 一般的なビジネスメールを参考にする
- バイト応募に必要な情報を漏れなく記載する
バイトの採用・不採用には直接関係しないものの、応募メールの文面の印象が良いとその後のやりとりがスムーズに進みます。まずは正しい敬語や本文のわかりやすさを意識しましょう。採用担当者の負担が増えないよう、漏れなく情報を記載するのも大切です。好印象のメールとは何か、本記事を参考にしつつ応募メールを作成してみてはいかがでしょうか。
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