入社し、少しずつ仕事にも慣れてきた頃。日々の業務に取り組むなかで「このままずっとこの会社で働き続けたい」「今すぐ転職を考えている」「いずれは起業したい」など、この先のキャリアプランについて考えることもあるでしょう。自分の同世代である若手ビジネスパーソンがキャリアプランについてどう考えているか気になっている人も多いのではないでしょうか。
株式会社ラーニングエージェンシーとラーニングイノベーション総合研究所は、2022年入社の新入社員を対象に「新入社員意識調査」を実施。7月26日(火)、離職意向の有無についての属性で分析した結果を発表しました。
仕事を続けたい離職意向なし組と、いずれ別のキャリアを考えている離職意向あり組で、仕事に対する意識に大きな違いが見える結果となりました。
キャリア支援について求めることは、離職意向に関係なく「上司への相談の機会」が1位
調査対象の4659人うち、離職意向なしが2707人、離職意向ありは1010人、その他(家庭に入りたい、わからない等)が942人となりました。
「キャリア形成支援について会社に期待することは何か」という質問では、離職意向なし組・あり組のどちらも「上司に相談できる機会をつくってほしい」が1位に。
離職意向なし組では「キャリア形成についてのセミナーや勉強会などを開催してほしい」が2位、「上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい」が3位に。
離職意向あり組では、2位は同じ結果となりましたが、3位が違う結果に。「社外の人の意見を聞ける場を設けてほしい」が、離職意向なし組より高くなっています。
「安定願望」と「成長願望」、離職意向のありなしで差が
仕事を通して成し遂げたいことに関する質問では、離職意向なし組では「安定した生活を送りたい」が1位となった一方で、あり組では「自分を成長させたい」が1位となりました。
また、離職意向なし組では「家族に恩返しをしたい」「社会に貢献したい」という回答が多く、逆に「大金を稼ぎたい」については、あり組が多く回答しています。
働き続ける条件…離職意向なし組は「職場の人間関係、安定」あり組は「給与、やりたい仕事」
「どのような状況であれば、今の会社で働き続けたいと思うか」という問いでは、離職意向なし組が「職場の人間関係が良い」が1位、離職意向あり組では「高い給与・賞与をもらえる」が1位となり、なし組とは順位が逆転しています。
この問いではその後の順位にも大きな違いが。「業績が安定している」「頑張りを認めてもらえる」は、離職意向なし組のほうが高い結果となった一方で、離職意向あり組では「やりたい仕事ができる」「働く時間が少ない」が高い結果となりました。
以上の結果から、離職意向がない人は安定性を求める人が多く、離職意向がある人は社外へ意識が向くことが多く、変化や成長を強く望む人が多いという違いが見て取れますね。
調査結果参考に、今の仕事を続けるか、それとも別の道を進むか、自分が大切にしていることは何かを改めて考えながら、より納得のいくキャリアプランへと繋げるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査対象:同社が提供する新入社員向け研修の受講者
調査期間:3月31日~5月13日
サンプル数:4659人
調査方法:自記式またはWEBでのアンケート調査
詳細な調査結果は、同社プレスリリースをご確認ください。
出典元:ラーニングエージェンシー「新入社員意識調査(離職意向別編)」
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