HOMEインタビュー 「泥臭くても努力するってカッコいい」副業講師が、学生時代から“個で稼ぐ力”を身に付けられた理由とは?

「泥臭くても努力するってカッコいい」副業講師が、学生時代から“個で稼ぐ力”を身に付けられた理由とは?

荒川ゆうこ

2022/07/29(最終更新日:2022/08/01)


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桐生たくとさん/提供:株式会社レベクリ

自由に副業を始められるようになってきた最近。就職活動を行う時点で「副業可能な会社かどうか」をチェックしている方も多いとか。とはいえ、「副業を始めてみたい気持ちはあるけれど、何から、どんな風に取り組めばいいか分からない」という方もいるかもしれません。

そんな中「大学生や若手社員の方は、経験として“個で稼ぐ力”をつけた方がいいです」とお話してくれたのは、株式会社レべクリの桐生たくとさん(26)。大学時代に始めた株式投資等の副業で収入が得られるようになったため、内定をもらっていた商社を辞退。現在は、副業専門スクールで講師兼アドバイザーを務めるまでになっています。

桐生さん自身はどのようにして“個で稼ぐ力”を身に付けたのか。インタビューから見えてきたのは、決して楽ではない泥臭い努力の数々でした。

生きる自信ををつけて人生を選べるようにと、適切な副業をアドバイス

株式会社レべクリは、生きる自信をつけて人生を選べるようになってほしいという理念のもとサービスを展開している企業。メインの事業は、副業専門スクール「副業アカデミー」の運営です。2017年の設立以来、のべ3000人以上が受講してノウハウを学んできました。

桐生さんは現在、社内で株式投資と物品販売に関するセミナーを担当する認定講師。同時にこれから副業を始めようとスクールを訪れた人にライフスタイルや環境に応じて適切な提案する副業アドバイザーを務めています。

提供:株式会社レベクリ

「楽して稼げる方法なんて、ない」継続的な努力で成果を出す

-----桐生さんご自身は副業アカデミーの元受講生だったのですよね。どのような経緯で現在のお仕事をするようになったのですか。

桐生さん:大学4年になる春休みに「副業を始めよう」と決め、副業アカデミーで勉強を始めました。きっかけは弊社から出版している『中華屋アルバイトのけいくんが年収1億円を稼ぐ1日1分投資』に出会ったこと。読んだ翌日には著者である当スクール講師の山下に会いに行きました。勉強を続けていたところ、徐々に株式投資で収入を得られるようになっていったんです。

大学1年から続けている日記に、自己分析的に「人生においてやりたいこと・やりたくないこと」などを書き出すこともありました。
・やりたいこと…時間やお金の自由を得る
・やりたくないこと…良いと思えないものを売る、スーツを着る
と書いていたこともあり、会社のルールに縛られない働き方で収入を得るしくみづくりは私に必要なことでした。

-----大学生活もある中で、勉強はどのように進めたのですか。

桐生さん:半年間ほどは、睡眠時間を削って学ぶ日々でした。

大学に行き、授業が終わったらバイトをして勉強。2~3時間眠って、起きたら勉強して、大学に行って……という生活です。高校生まで野球に打ち込んでいたこともあり、スパルタな取り組みがしみついているんです。生徒さんから「なぜそこまでできたのですか」と聞かれることもありますが、一度自分で決めたことですし、安くはない入学金と授業料を支払ってしまったので。やるしかない状況でしたね。元から頭が良いということはなく、地名「熱海」を最近まで「ねっかい」と読んでいたような感じなので、とにかく量で勝負しました。

-----それにしたって、すごいですよね。

桐生さん:成功している方が皆さん「楽して稼げる方法なんて、ない」とおっしゃっていました。大学生の頃、読んで感銘を受けた本の著者の方々に連絡して会いに行っていた時期がありました。その多くが、「成果が出せたのは継続しているからだ」と話していました。正しいやり方・正しい手順で努力を継続すれば結果が出ると知っていたから、副業アカデミーで学んで、学生のうちに自分で収入が得られるようになったんだと思います。

泥臭くても自己満足でも、自分でかっこいいと思える生き方をしたい

提供:株式会社レべクリ

-----現在は講師もしていらっしゃいますが、株式投資というと楽に稼げて華やかな生活を送れるイメージがあるように思います。

桐生さん:そうですよね。でも、副業アカデミーでは「楽して稼げる」といったことは生徒さんにも言わないようにしています。株式投資は終わりがない世界なので、私自身も勉強し続けていますし。親からも言われるのですが、これまでもずっと、私は泥臭く努力し続ける人生を送ってきたんです。

-----泥臭い努力…例えばどんなことをしてきたのでしょう。

桐生さん:最も泥臭かったのは高校時代です。中学時代に野球の強豪クラブチームでキャプテンをしていたこともあり、県外からもすごい選手が集まってくる高校にスカウトで入学しました。入学時に周りよりも身長が低かったので、技術でチームメイトに勝つのは無理。だったら、一番努力してやろうと決めたんです。それから、最初にグラウンドに入って最後にグラウンドを出る生活を、3年間365日続けました。

-----圧倒的な努力量ですね。

桐生さん:それでも、ベンチ入りメンバーになれなかったのですが。3年生の甲子園前、監督の「背番号を渡したいメンバーを1人だけ選べ」という声で全員が投票を行ったときに、自分以外のチームメイトがみんな私に票を入れてくれたんです。努力を認めてもらえて、試合に出られなくてもこの3年間は報われた、と思えました。誰かのためにしてきたことではないけれど、努力を見ていてくれる人はいるし、何より自信になると知ったんです。だから、努力するってかっこいいし、泥臭くても自己満足でも、自分でかっこいいと思える生き方をしようと思えるようになりました。

-----素敵なエピソードです。それが、副業や今のお仕事にも活きているんですね。

桐生さん:楽して収入を増やそうという教え方ではない副業アカデミーのスタイルは、自分のスタイルと合っているんだと思っています。人は努力を隠したいものだし、「副業して楽して稼いでいる」って言えたらかっこいいですよね。でも、そんなの絶対にあり得ない。セミナーでは、生徒さんにも必ず「努力しましょう」と伝えるようにしています。

“個人で稼ぐ力”をつけて、希望する働き方と経験を手に入れる

-----今の桐生さんの仕事のやりがいは何ですか。

桐生さん:生徒さんが「目標達成しました!」と報告してくれることです。最初の面談では、必ず半年後・1年後にどうなっていたいか目標を聞くことにしています。入会してくださった方は、一緒に達成を目指します。わざわざ連絡をくれたり、会いに来てくれたりして「桐生さんのおかげで人生変わりました」と言ってくれる方までいます。最近目標を達成して脱サラした方は、「恩返しがしたいから仕事を手伝わせてください」と副業アカデミーの仕事をしてくれているんです。自分が関わった方と一緒に、別の人の人生を変える仕事ができるなんて嬉しい限りです。大学生の時に書いたやりたい/やりたくないのリストから、"やりたくない"を取り除いていった結果、自分が心から良いと思えるサービスを販売して、人を幸せにすることができるようになりました。当時自分が目指していた営業パーソンになれたかな、と思います。

-----今後の目標を聞かせてください。

桐生さん:個人としては、株式投資をさらに極めて億トレーダーにできるだけ早く近づきたいです。仕事では、日本の金融リテラシーを向上させて副業を始めやすい状況にしたいです。留学していたオーストラリアでは、大学生で副業してお店のオーナーをしている人なども見てきました。それを知って副業を始めた結果、今はそれが本業になってしまったのは自分でもびっくりしますが(笑)。今は会社からのお給料も受け取っていますが、必要な収入は個人でも得られているので働き方を自分で選べるところがいいなと感じています。若いうちに個で稼ぐ力をつけておけばそういった自由が得られますし、会社勤めをするとしても営業・企画・広報など多岐に渡る力が身に付きます。収入を得ること以上に、経営者目線で物事を考えられるようになるメリットは大きいので、ぜひ経験してほしいです。

提供:株式会社レベクリ

“個で稼ぐ力”の必要性と、習得方法を伺ったところ、納得感しかありませんでした。

桐生さんは最初の一歩として「まず、やりたい/やりたくないのリストを書き出してみるのがいいと思います。そして、やりたくないことを生活から取り除く方法を考えましょう」とアドバイスをくれました。すぐにできることなので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

出典元:株式会社レべクリ

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