HOMECareer Runners 「PMになりたい」と言い続け、1年半で実現!超パワフル若手社員に学ぶ、最短でやりたいことを叶える姿勢

「PMになりたい」と言い続け、1年半で実現!超パワフル若手社員に学ぶ、最短でやりたいことを叶える姿勢

m.yoshida

2022/08/02(最終更新日:2022/08/02)


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青野悠斗さん/提供:THECOO株式会社

日本の組織には、成果主義が取り入れられながらも、時間をかけて昇進しなければ責任ある仕事を任されない風潮が残されている場所もあります。「目標は昇進ではなく自己実現」と思っていても、現実のはざまに悩まされている人は多いのではないでしょうか。

青野悠斗さん(24)もその一人でした。就職活動をするうえでポイントに置いたのは「どの企業に就職するか」ではなく、「いち早く仕事を任せてもらえるか」でした。

2020年4月に入社以降、1年半という異例の速さでPM(プロダクトマネージャー)の立場にたどり着いた青野さんに、これまでのプロセスと、今後目指すべきゴールを伺いました。

『できっこない』に挑み続け、エンタメをより便利に変える「THECOO」

THECOO株式会社は、2014年1月の創業以来「『できっこない』に挑み続ける」をビジョン掲げ、一般ユーザー向けの会員制ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」の提供を行う「Fanicon事業」および、クライアント企業向けにインフルエンサーを用いたマーケティング施策支援やオンライン広告コンサルティングを行う「法人セールス事業」を展開。

エンタメ市場における「個」にフューチャーするプラットフォーマーとして、クライアント(広告主)、ユーザー(ファン)、インフルエンサー(アイコン)を繋ぐ三方よしのエコシステムの構築に尽力しています。

若手であっても責任ある仕事を任される充実感が欲しい

-----青野さんは大学で心理学を専攻し、将来は神経科学領域の研究者になる夢を持っていたそうですね。

青野さん:はい。しかし自分が思い描いていた研究者像と現実のギャップを感じて、大学3年生の途中から就活を始めました。

-----どんなギャップを感じましたか?

青野さん:一番強く感じたのは「やりたいことができるようになるまで時間がかかる」という時間的な制約です。私は教授を目指しているわけではなく、できるだけ早く関心がある研究に取り組みたかったので温度差を感じました。そうしたこともあり「やりたいことが早くできる」が就活のテーマになりました。

-----そこでベンチャー企業に的を絞ったのですか。

青野さん:若手にも責任ある仕事を任せてくれる企業が良いと考えてベンチャー企業を中心に就活しました。その中の一つがTHECOOです。講演会に参加し、代表取締役CEOである平良の話に引き込まれて「面白そうな会社だな」と興味を持ちました。

-----CEOは、どのようなことを話されていたのですか。

青野さん:事業についての話が中心でしたが、その中でも「自由と責任」という言葉が強く耳に残っています。「自由を与えるので、責任を持って若いうちからチャレンジしなさい」と言われ、とても心に刺さりました。

提供:THECOO株式会社

クリエイティブな発想をする先輩社員が輝いて見えた

-----面接も含めた入社前のやり取りで記憶に残っていることはありますか?

青野さん:面接が終わった後に先輩社員と話す機会がありましたが、その中の一人が普段からスケッチブックをホワイトボードのように活用していたのが印象的でした。「スケッチブックは、こんな使い方もできるんだ」と、発想の転換に驚きました。

-----2020年の4月に新卒1期生として入社されました。学生時代とはまったく異なる生活がスタートしましたね。それに対するギャップはありませんでしたか。

青野さん:他の企業に就職した同級生は「出社が早く退社は遅い。それでも毎日スーツを着て出社している」と話しますが、THECOOはカジュアルな服装なので、良い意味で学生のような自由な雰囲気が残っているように感じます。文化祭のように「みんなで一つのことを成し遂げる」という雰囲気があるので、他の会社のような壁を感じることはありませんでした。

食らいついても追いつかない指導者の背中。いつかは追いつきたい

-----入社後の研修はどのように進められましたか。

青野さん:弊社は「Fanicon」という会員制のファンコミュニティアプリがありますが、最初にそこでプロダクトマネジャーのサポートを2週間ほど行うなどの研修もありました。その研修では、会社の時価総額がいくらになるかを提出したり、新しい機能仕様書を作ったりといくつかの課題が与えられましたが、いくら食らいついてみても指導者の背中が見えません。

-----だからこそ得られるものの方が多かったのではないですか?

青野さん:そうですね。それがきっかけで「PM(プロダクトマネージャー)に就きたい」という思いが強くなりました。研修期間が終わり、FaniconのPMを希望しましたが、「さすがに新卒1年目でそれは難しいだろう」と言われ、BD(ビジネスデベロップメント)チームに配属されました。

-----人生初の営業ですね。どんな感じでしたか。

青野さん:営業力をつけたいという気持ちで希望しましたが、お客様であるアーティストとのツテが全くないので、TwitterのDMをフル活用したり、フェスに協賛して楽屋に名刺を配りに行ったりしていました。それでも全然結果が出ないことも多くて…この時期はきついと思いました。

-----エンタメの華やかさから離れた地道な作業ですね。

青野さん:エンタメ畑出身の先輩社員などは、コネクションをたどって営業できますが、新卒はそれがないので新規開拓しなければなりません。半年後に別の部署に移動になりましたが、思ったような結果が残せず、悔しい思いが残りました。その一方で「営業なんかできない」と思っていた自分が、自ら行動することで「割とできるのではないか」という気持ちに変わりましたし、営業上手な先輩から多くのことを学ぶことができました。営業で捲いた種は、次のステップで活かされます。

提供:THECOO株式会社

経験を活かせるステージが次々に用意される

-----そうした経験を活かしながら、次のステップに進みますね。

青野さん:ファンクラブの運営をサポートする部署に配属が決まり、そこには9カ月ぐらい在籍しました。具体的には、ファンクラブにデジタルな機能を持たせ、アーティストとファンのコミュニケーションや、ライブ配信など、アーティストにお金を還元できるシステムを運営しています。私はFaniconを利用していただいている2000組(配属当時の総コミュニティ数)のファンクラブのうち、約50組を担当しました。

-----1年目から運営に関われるのはモチベーションがあがります。新人であってもクリエイティブな提案ができるような社風だということですね。

青野さん:通常であれば、3~5年ぐらいになってやっと辿り着く業務でも、新人が担当する機会を与えてくれているので、エンタメ業界とも繋がりが持つことができ、色々な考え方を吸収できたと思います。最初の営業で関係を築いたアーティストにアプローチをかけるなど、これまでの経験も活かすことができました。

-----そしてついに念願が叶う時が来ますね。

青野さん:とうとうPMになりました。一番最初の研修の時から「なりたい」と思い、「新人では無理」と言われた後も、ずっと「なりたい」と言い続け、目標にしていました。ここまで入社してから1年半が経過しますが、ペースとしては早かったと思います。現在はFaniconの新しい機能の企画をしたり、既存の機能を安定して提供できるようにエンジニアにコードを書いてもらったり、Faniconアプリ全体のシステム面に対して決断を下す立場です。

-----会社が若い方に仕事を与えるのは「できるだろう」という信用の下だと思うのですが、逆にプレッシャーを感じて失敗することはありませんか。

青野さん:私自身、エンジニア経験がなくコードも書けないので、エンジニアとのコミュニケーションが取れていないと感じたことはありました。それを解決するためにはシンプルに勉強するしかなく、対等な話をするために情報系の国家資格を習得したり、技術的なことは少しでも追いつけるように精進し続けています。

-----メンタル面はどうですか。

青野さん:CEOに「PMに大事なのは意思とセンス」と言われ、自分の意思をエンジニアに伝えることを心がけるようになりました。センスについては、プロダクトを世に出してみないとわからないこともあるので、反応を自分で精査していくしかないと思います。

「責任転嫁のパスをするな」監督の言葉が心に響く

-----いろんな方と仕事をする中で特に気を付けていることはありますか。

青野さん:私はサッカーをずっとやっていまして、高校時代の監督の「責任転嫁のパスをするな」という言葉を思い出すことが多くなりました。自分の領域からはみ出たことを相手任せにしてもプロダクトが前に進まないので、最近はとても意識しています。

-----他の方が責任転嫁のパスをしなかったことで助けられた経験はありますか。

青野さん:たくさんあります。アプリの不具合が発生することもありますが、エンジニアメンバーやFaniconを開発したPMが見守ってくれて、作業終了後にフィードバックをしてくれるなど、成長を促すサポートをしてくれます。また、私の対応が不適切だった場合でも、「それも青野の経験になる」と言ってくれることもありました。いつも助けられていることを実感しています。

-----ありがとうございました。

提供:THECOO株式会社

ずっと目指していた「PMになる」という目標を達成し、その後も自分なりに勉強しながら果敢に挑み続ける青野さんの姿は、THECOOの掲げる「『できっこない』に挑み続ける」にも通じるものがあります。

次のゴールは「世の中に価値があると自信を持って言えるモノを作り出すこと」と、青野さんは言います。彼のアイデアが、THECOOの新しい事業の要として動き出す日は、そう遠いことではないでしょう。

出典元:THECOO株式会社
出典元:Fanicon

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