HOMEビジネス 「表題の件」の使い方とは?「標題」との違いや、目上の人に使ってもいいのか解説

「表題の件」の使い方とは?「標題」との違いや、目上の人に使ってもいいのか解説

U-NOTE編集部

2022/07/12(最終更新日:2022/08/25)


このエントリーをはてなブックマークに追加

ビジネスメールで頻繁に使用される「表題の件」という言葉。いまいち意味や使い方がわからないという人も多いのではないでしょうか。

本記事では、「表題の件」の意味や使い方、「標題」との違いなどを解説。メールでの「表題の件」の使い方の例文も併せて紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 「表題の件」の意味と使い方
  • 「標題の件」の意味と使い方や「表題」との違い
  • 「表題の件」の他の言い方

 

「表題の件」の意味と使い方とは?

「表題の件」の意味がわからない人や、正しく使用できているか自信がない人もいるのではないでしょうか。

まずは、ビジネスシーンで使用される「表題の件」の意味や、メールでの使い方と例文を紹介します。

 

「表題の件」の意味

「表題」は、本や講演、演劇などの「題名」を意味します。漢字の通り「表(おもて)」の「題名」のことを指すのに対して、ビジネスメールでは「件名」のことを指します

「表題の件」という表現は、「件名に書かれた内容」を重複してメールに書かないための表現です。本文で同じ言葉を使用せず簡潔に言い表せるので、ビジネスシーンでは頻繁に使用されています。

 

メールでの使い方と例文

「表題の件」のメールでの使い方には、いくつかのパターンがあります。以下で紹介するフレーズから使いやすいものを覚え、実践で使ってみてはいかがでしょうか。

「表題の件」のメールでの使い方

  • 表題の件について、
  • 表題の件につきまして、
  • 表題の〇〇について、
  • 表題の件、

上記でご紹介したフレーズは以下のように使用できます。

  • 表題の件について、準備が整いましたことを連絡します。
  • 表題の件につきまして、以下の通り開催します。
  • 表題の件について連絡いたします。
  • 表題の件ですが、進捗はいかがでしょうか。
  • 表題の件の実施時間について、15時から16時までと決定いたしました。
  • 表題の件、よろしくお願いいたします。

 

「標題の件」の意味と使い方と、「表題」との違いとは?

「標題の件」と「表題」とは異なる漢字で使用されているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

「ひょうだい」を「標題」と記載するのは間違いではありません。以下では「標題の件」「表題の件」の微妙な違いについて解説していきます。

 

「標題」と「表題」の違い

「標題」と「表題」の意味の違いは何なのでしょうか。

「表題」には「大見出し」、「標題」には「小見出し」という意味の違いがあります。本でいうと、大見出しは「タイトル」、小見出しは「各章の見出し」のことです。

基本的には件名のことを言う場合は「表題」を使用します。「標題」を使用するときは、小見出しがある場合、つまり複数個メールを送る場合などです。

微妙なニュアンスの違いを理解して、正しい使い方ができると好印象を残せます。

 

「標題の件」の意味と使い方

ビジネスシーンでは「表題の件」と使用されることが多いですが、「標題の件」と記入するのも間違いではありません。

使い方は「表題の件」と同じ使用方法をするため、すでにご紹介したフレーズを参考にしてくださいね。

 

「表題の件」は目上の人に使ってもOK?

目上の人にメールを送る際は、些細な表現でも失礼ではないか心配してしまうもの。

「表題の件」という表現方法は、目上の人に使用しても問題はありません

しかし、「表題の件」が不親切だと感じる人がいることに注意が必要です。

メール業務に追われている人だと、件名の確認に時間を使わないといけないことにストレスを感じるかもしれません。

件名を見るためにスクロールする必要がある長いメールを送る場合や、相手によって「表題の件」を使っていいか考えてみましょう。

相手が「表題の件」という表現を使っている場合は、安心して使用できます。

 

「表題の件」の他の言い方

社会人として、語彙力を身につけることは大切です。同じ表現を何度も使用しないためにも、「表題の件」の他の言い方を押さえておくことをおすすめします。

 

掲題の件

「掲題(けいだい)の件」は、「表題の件」と同様にメールの件名のことをいいます。

例えば「掲題の件についてお伺いしたく連絡いたしました」のように使用できます。

 

前述の理由により

すでに記載した内容を受けて、文章を進めたい場合は「前述の理由により」を使用することをおすすめします。

繰り返し同じ表現を使わずにすむため、メールが簡潔にまとまります。

「前述」と同じ意味を持つ「先述」「上述(じょうじゅつ)」も覚えておくと便利です。

 

前述の通り

すでにメールの中で伝えたことを、強調したいときに使用できる表現が「前述の通り」。

「前述した通り、〇〇の資料を添付していただけますと幸いです。」のように、繰り返し同じ表現を伝えるときに使用します。

「表題の件」とは異なり、省略せずに反復して伝えたいときに使用してみましょう。

 

「表題の件につきまして」を正しく使用しよう

本記事のまとめ
  • 「表題の件」とは、メールの件名のこと
  • 「標題の件」も間違いではないが「表題の件」が一般的
  • 「掲題の件」「前述の理由により」などの表現も併せて覚えよう

本記事では、「表題の件」の意味や使い方、言い換え表現などをご紹介しました。

ビジネスメールで使われる表現は、日常生活で使わないため馴染みにくい表現も多いのではないでしょうか。フレーズや使い方を一つひとつ丁寧に覚え、活用していくことをおすすめします。

「表題の件」は、メールの件名と内容がほとんど一致してしまうときに便利なフレーズです。

本記事を参考に、「表題の件」をビジネスメールで正しく使用してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】


hatenaはてブ