HOMEインタビュー 最終面接で1時間のお叱り…だから入社を決めた!自他共に認める「いい仕事」には"思い出作り"が欠かせない

最終面接で1時間のお叱り…だから入社を決めた!自他共に認める「いい仕事」には"思い出作り"が欠かせない

木村公洋

2022/06/30(最終更新日:2022/06/30)


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小林佳太郎さん/提供:アソビュー株式会社

新しい環境に飛び込んだとき。新しい役割のもと仕事をするとき。困難な仕事を前に、正解が見えずにやきもきしてしまう若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。

アソビュー株式会社の新卒3年目・小林佳太郎さん(26)は、コロナ禍で配属された営業職のポジションで自分の役割とスキルのギャップに戸惑い、自分のやるべき仕事が見えにくかったといいます。そのような困難を、どのようにして乗り越えていったのでしょうか。お話を聞きました。

国内の遊び・体験プログラムを提供するアソビュー株式会社

アソビュー株式会社は、全国約9000店舗の事業者と提携し、国内の遊び・体験プログラムを約600ジャンル・約2万6000プランを紹介している、週末の便利でお得な遊び予約サイトを運営しています。

全国のアウトドア事業者の予約・販売管理ツールとして事業者の事務作業の負担軽減や申込数増加に貢献しているSaas「ウラカタ」シリーズの開発・推進も行うなど、「生きるに、遊びを」をミッションとし、Well-Beingな社会の実現を目指しています。

「アソビュー!」のサイト/提供:アソビュー株式会社

代表の人柄に惚れ込み、アソビューに入社

小林さんはコロナ禍の2020年4月にアソビューに新卒入社、3年目の現在はビジネス開発部の一員として、顧客であるレジャー施設の業務改善や効率化、Webマーケティング支援やシステム導入などDX化のサポートをしています。

-----アソビューに入社した経緯を教えてください。

小林さん:学生時代は、お芝居の脚本や演出などに没頭していました。その中で、将来はどんなことに情熱を燃やすべきか考える時期がありました。考えていくうちに、好きな業界に就職して働くという選択肢が頭に浮かびました。好きな業界に身を置きながら、収入を得られればいいなと思ったんです。

どんな会社が良いかと考えたとき、友人が「小林くんなら、ベンチャー企業なんじゃない?」と言ってくれたのを思い出しました。私は旅行が好きで全国各地を旅していて、地方創生に興味があったので、地方創生文脈で熱量のあるベンチャー企業をリサーチしたら「一般社団法人 熱意ある地方創生ベンチャー連合」のサイトを見つけたんです。

企業のリストが五十音順で並んでいて、最初に目に飛び込んできたのがアソビューという会社でした。アソビューのサイトには「ボルダリングインターン募集」と書かれていました。これは面白そうだし、就活対策もよくわからないけど、運動は得意なほうだったので応募してみました。

インターンに参加してみると、仕事に対する情熱を持って生き生きしている社員が多いなと思いました。このインターンの場で「よかったら採用試験を受けてみませんか」と打診してもらったので、受けてみることにしたんです。

-----アソビューという会社にに魅力を感じて試験を受けたんですね。

小林さん:会社に魅力は感じていましたが、芝居の世界に進む選択肢も残っていたので、気持ちが固まらないまま受けたというのが正直な気持ちです。

-----入社の決め手になったきっかけは何だったのですか?

小林さん:代表である山野の人柄です。採用試験で山野のビジョンを聞いたとき、日本の課題に本気で取り組む姿勢に心打たれたんです。こんなに社会に対して向き合って、世の中を本気で変えるために事業を進めていく人と同じ時間を過ごして、同じ景色を見てみたいと思ったんです。

最終面接で代表に1時間のお叱りを受ける

このような流れで採用試験を受けることになった小林さん。代表との最終面接である出来事が起こります。

-----最終面接で何があったのですか?

小林さん:お恥ずかしい話なんですが、最終面接で山野に1時間ほどお叱りを受けました。

私はどちらかというと、「自分のため」いわゆる「For Me」という考えで生きてきました。でも、代表の山野は「誰かのため」つまり「For You」の軸を持っている人です。私の考えの甘さに対して、本気で怒って言葉を投げかけてくれたんです。

人事担当の人からは「もう一度、仕切り直しで面接を受けてみたら?」と連絡をいただいたのですが、私は「もう結構です」と返したんです。でも、どこか引っかかるものがあって、ちょっと嫌だなと思ったので、私のほうから「やっぱりもう一度、面接をお願いします」と連絡しました。代表にはきちんと謝罪をして、改めて面接をした後、内定をいただきました。

ポジションとスキルのギャップに感じたもどかしさ

-----コロナ禍での入社でしたが、苦労はありませんでしたか?

小林さん:入社して数カ月後に営業に配属されました。それまで営業経験は皆無でしたので、右も左も分からない状態で、しかもレジャー業界のこともまだ何もわかっていない状態でした。

入社してからすぐに1回目の緊急事態宣言が発令されたので、お客さまであるレジャー施設が軒並み休業になりました。会社としても新しいプロダクトを作っている最中でしたし、なかなか現場に行くのも難しい状態でしたね。そんな中で、自分が求められている役割に対して、スキルが圧倒的に足りないなと思い、もどかしさを感じていました。

社内の先輩に相談するものの、なにせコロナ禍は誰にとっても初めての事態だったので、なかなか答えは見つかりません。いつポジションを変えられてもおかしくないと思っていました。

----そのような状況を、どのようにして乗り越えたのですか?

小林さん:社外のお客さまの声をとにかくたくさん聞こうと、徹底的にヒアリングしました。クライアントが何に困っていて、どんなものを求めているのか、どうすればお客さまに喜んでもらえるのかを考えました。

そんな中、新卒1年目の11月、あるレジャー施設のデジタル化施策を任されました。それまでその施設はデジタル化に取り組んでこなかったのですが、コロナのタイミングで導入を決めてくださったのです。

施設のご担当者がすごく熱意のある人で、私はその方と2週間ほど連日やり取りを重ね、施策を作りました。施設がデジタル施策を導入した後、そのご担当者は「この仕事は小林さんがいないとできませんでした。本当にありがとうございました」と言ってくださいました。すごく嬉しかったですね。

翌年には新宿御苑のお花見シーズンに合わせて、入園電子チケットの事前予約システムの施策を担当しました。新宿御苑にとっては初の試みで、世間の反響が大きい取り組みでした。

この仕事に対し、代表の山野が直接、私のところに来て「いい仕事をしたんだから、両親に連絡しなさい」と言ってくれたんです。私は早く会社の役に立って山野のに耳に届く仕事がして恩返しがしたかったので、1年目でこのような経験ができたことに大きな喜びを感じていました。

提供:アソビュー株式会社

仕事をする上で大切なのは「結果」と「思い出作り」

----小林さんが仕事をする上で大切にしていることを教えてください

小林さん:「結果」と「思い出」を大切にしています。

仕事をする以上、結果は重要です。特にセールスの仕事の場合、数字面での結果を残すことは自分の仕事の指標になります。

でも、それ以上に大切なのは、結果を出すまでの思い出作りです。社内外問わず、仕事に関わってくださった全ての人々に「あの仕事はよかったね」と笑顔で振り返ることができるのが「いい仕事」だと思っています。

----小林さんが描く今後のキャリアプランを教えてください。

小林さん:この会社に入って「遊び」の力の凄さを感じています。

アソビューでの仕事を通じて、遊びはどの時代もみんなが求める普遍的なものだと思いました。人々の遊びに関わる仕事には今後も携わっていきたいと思います。

その仕事を通じて、私に関わる全ての人が幸せを積み上げていければいいなと思います。学生時代は「For Me」でしたが、いまは「For You」の考えで物事を考えられるようになりました。

お客さまの喜んだ顔や笑顔のために、仕事の結果を出しつつ、思い出を作り続けていきたいですね。

-----ありがとうございました。

「自分のため」から「相手のため」に。仕事を通じて考え方が変化した小林さんだからこそ、「いい仕事」と言ってもらえる結果を出せたのでしょう。

自分のスキルが足りないなと思ったときは、まずは同僚や先輩に相談してみる。それでも答えが見つからないときは、仕事に関わる人の困りごとや悩みごとを徹底的に聞いてみる。そうすれば、自ずと仕事の目的と役割も見えてくるのではないでしょうか。

出典元:アソビュー株式会社

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