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軸は変えずに、考え方はアップデート!仕事に"納得感"を持つために「捨てるべき」自分だけの理想像

白井恵里子

2022/06/20(最終更新日:2022/06/20)


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岡安高輝さん/提供:株式会社アガルート

「うまく周りを巻き込めない」「納得のいく成果が出せない」社会人になり前向きに仕事に取り組んでいるはずなのに、思うような結果につながらず悩んでいる若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。

もしかしたらその原因は、あなたの中にある「凝り固まった理想像」かもしれません。

株式会社アガルートの2年目社員・岡安高輝さん(25)は、これまで数々の"価値観や考え方が変わった瞬間"があったといいます。

「最近は少しずつ、納得できる成果が出せるようになってきた」と話す岡安さんに、その経緯について詳しく話を聞きました。

国家試験/検定試験等のオンライン予備校「アガルートアカデミー」

株式会社アガルートは、「人を変え、社会を変える」をミッションに掲げ、国家試験/検定試験等のオンライン予備校「アガルートアカデミー」などを運営しています。

アガルートアカデミーの中には「EQ能力 集中トレーニング講座」「広告実務講座」「社会人のための財務会計」など、ビジネススキル習得のための講座も用意。

試験合格のために考えつくされた講座体系、試験の出題傾向に即したフルカラーテキスト、倍速機能・音声ダウンロード等の受講環境が多くの受験生の支持を集めています。

提供:株式会社アガルート

失敗体験と成功体験から生まれた「就活の軸」

岡安さんは、2021年4月に同社へ新卒入社。1年目は司法、英語、介護領域などの教材制作に携わっており、2年目となる現在はシステム開発業務においてプロジェクトマネジメントの役割を担っています。

-----どのような軸で就活を行っていたのですか?

岡安さん:「自分の介在価値を高く出せる企業」を軸として持っていました。

学生時代の失敗体験と成功体験から導き出した軸で、これをベースに自分の得意分野を活かせる場所を探していました。

-----軸のもととなった学生時代の体験について教えていただけますでしょうか。

岡安さん:もともと人に何かを教えることが好きなので、大学時代に個別指導塾の講師をやっていたことがあります。

当時、勉強に対するモチベーションの低い生徒を受け持っていて、結局その子の成績を上げることができませんでした。苦い経験でしたね。

本当は、モチベーションを上げることも講師の務めであり、それが実現できればよかったのですが、その時「人のモチベーションを上げることはそう簡単なことじゃない」と痛感しました。

-----それが「失敗体験」だったんですね。「成功体験」はその後ですか?

岡安さん:はい。その後、高校で生徒のコーチングを行うインターンを始めたのですが、そこで「努力する意思のある生徒」「モチベーションの高い生徒」に出会い、世界が広がりました。

また、自分が受け取った生徒の声をもとに、先生方へ運営フローの提案を申し出たり、自分の得意な数学の面白さを伝える授業をやってみたり、積極的に行動を起こしていくことで、さらに生徒たちのモチベーションを上げることができたんです。

その時に「努力する意思のある人の手助けをしたい」と強く思うようになり、先ほどの就活の軸につながっていきました。

自分が介在することで、「努力したい」「これを成し遂げたい」と思っている人たちのハードルを少しでも下げることができたらいいな、と考えています。

-----アガルートへ入社を決めた理由についても教えてください。

岡安さん:自分の軸にマッチしたため選考を受けましたが、決め手は取締役の岩瀬との会話ですね。

アガルートアカデミーで一番力を入れているのは司法試験の講座なのですが、ご存じの通り、司法試験に合格するためには相当な努力が必要です。

合格を目指す人は必死に努力しています。その人たちを、ほんの少しだけ手助けするのがアガルート。この話を岩瀬から聞いた時、「自分が考えていることと同じだ」と強く共感しました。

提供:株式会社アガルート

苦戦した1年目は、「考え方」をアップデートし続けていた

こうして、アガルートへ入社を決めた岡安さん。しかし、周りをうまく巻き込めなかったり、納得のいく教材に仕上げられなかったり、とくに1年目は苦戦したそうです。

-----入社後、最も印象に残っている出来事は何ですか?

岡安さん:取締役の岩瀬から「仕事で関係する人は、みんなお客様」とアドバイスをもらった時ですね。それまでの価値観や考え方が大きく変わりました。

例えば、定期的に発生する仕事の効率化に関する提案を私が行ったとして、以前の私は「効率化のためなのだから、提案すればメンバーも取り組んでくれるだろう」と、自然と周りが動いてくれる状態を理想として持ってしまっていました。

しかし、本来はそうではありません。皆それぞれ自分の仕事があるなかで、「本当にその提案が自分やチームにメリットとなるのか」という観点で心から納得できなければ、合意は取れないんですよね。

そのため、思いつきの提案ではなく、「チームメンバーへのメリット」「改善したらどんな状況になれるのか」を、営業のようにキーパーソンに伝える必要があると、岩瀬からのアドバイスで気が付きました。

-----なるほど。周りを巻き込むための秘訣、と言えそうですね。そのほか、うまくいかない時などに「考え方を変えたら改善できた」というご経験はありますか?

岡安さん:1年目の教材制作業務で、ふと「自分が良いと思ったイメージをもとに作っているけれど、これで本当に良いのだろうか…」と漠然とした不安に駆られたことがあります。

自分の中では「こんな表紙デザインで」など、理想とするイメージが固まっていて、それに近づけるように制作業務を行っていたのですが、別の業務でメンバーから「理系と文系の感覚には違いがあるよね」と言われたことを思い出して…。

私は理系ですが、司法試験を受ける方はどちらかというと文系が多いので、視点の違いなどを改めて見直したほうがいいと思ったんです。

-----具体的には、どのように見直したのですか?

岡安さん:自分が「良い」と思うものに近づけるのではなく、社内の他の教材を積極的に見てヒントをもらうようにしました。

売れているものには、売れている理由があります。それをうまく取り入れずに、自分の中だけのイメージで作るのは違うな、と。

一度、自分が思う「あるべき姿」を捨ててみることで、新しく見えてくるものがあります。そうすることで、漠然とした不安はなくなり、根拠のない自信からも解放され、納得のいくものを作ることができるようになりました。

提供:株式会社アガルート

「努力したい」と思っている人の手助けをしたい

失敗経験や上司からのアドバイスなどをきっかけに、軸はぶらさずとも「考え方」を常にアップデートし続けている岡安さん。自分の中だけの理想像にとらわれず、周りをよく見ることを意識し始めてから、少しずつ仕事もうまくいくようになったといいます。

-----まさに「努力する意思のある人の手助けをしたい」という想いの実現に向けて、日々奮闘されている姿が想像できます。最後に、今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか。

岡安さん:生涯で成し遂げたいことは、やはり「努力したい」と思っている人のハードルや壁をなくすお手伝いをすること。

例えば「その目標を成し遂げるには、この教材を使った方がいいよ!」と啓蒙するのではなく、自発的に努力している人の"ひとつの選択肢"として、何かを提案して手助けとなりたいです。

具体的には、選択肢のひとつとなり得るソフトウェアプロダクトを、世の中に広めるスキルを身につけたいと思っています!

-----ありがとうございました。

提供:株式会社アガルート

理想を持つことは大切なことではありますが、「こうあるべき」「きっと相手は動いてくれるだろう」などの理想像を一旦捨ててみることで新しいヒントが見つかると思うと、凝り固まった考え方から抜け出すことができそうです。

吸収力も高く、柔軟な若手だからこそ、常に考え方をアップデートすることで成長角度がぐっと上がるのかもしれませんね。

出典元:株式会社アガルート

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