コロナ禍で一気にオンラインツールの利用が一般化したと実感している人は多いでしょう。しかし、それによりコミュニケーションの課題は本当に軽減されたのでしょうか?
バーチャルプラットフォームOasisの開発・提供を行う株式会社エクステンシブルは、オフィスワーカー444人を対象に「ポストコロナ時代に必要な働き方」に関する調査を実施。その結果を一部、6月3日(金)に公開しました。
コミュニケーションの課題を実感している人にとって「自分だけではない」「解決のために動かなければ!」と思えそうな結果となっています。
約3割は自宅やサテライトオフィスなど「オフィス出社以外」が主
働く場所について、主な勤務地として「オフィス出社」を選択した人は約7割(複数回答可)。約3割は自宅やサテライトオフィスなど「オフィス出社以外」と答えています。やはりコロナ禍において一気にリモートワークが加速した影響は今でも続いているようです。
口頭でのコミュニケーション手段としては、「対面での打合せ」「電話」がそれぞれ約5割を占めましたが、「ビデオ会議(カメラあり)」「ビデオ会議(音声のみ)」「ビジネスチャット」も同じく約5割。オンラインツールの利用が一般化していることは一目瞭然ですね。
コミュニケーション量・質ともに低下
オンラインツールを使えば、どこにいても離れた先輩や上司、社外の人と会話をすることができますが、果たしてコミュニケーション量は増えているのでしょうか?
調査結果によれば。約4~5割の人が「変わらない」と回答した一方で、全てのパターン(上司・部下・同僚・他部署・顧客)において「減少した」との回答が「増加した」との回答を上回りました。
同じく、コミュニケーション満足度についても「低下」が「上昇」を上回っていたことから、全体的にコミュニケーションの量も質も低下していることが浮き彫りに。
コミュニケーション量▼
コミュニケーション満足度▼
「どこにいても話せる」と思うが故に、「今度会った時に話そう」と先延ばしにしてしまったり、そのまま忘れてしまったり…ちょっとしたことの積み重ねが、このような結果をもたらしているのかもしれませんね。
生産性も低下…若手から解決に向けて動きたい
コロナ前後における仕事のパフォーマンスの変化については「仕事の生産性が低下した」と答えた人が36.0%という結果に。「上昇した」と答えた人はわずか16.9%でした。
仕事の生産性だけでなく、「他社との意見交換の機会減少による生産性」「部署や企業の壁を超えた協業」「新しい取り組みや新規事業の創出機会」においても低下したと感じている人が多いことがわかりました。
また、全体的に「コミュニケーションの変化に起因する中長期的な課題」を感じている人が8割以上を占めたことから、この課題解決には早急に取り組むべきと言えそうです。
課題を感じているのなら、まずは自分から行動を起こして、その解決策に取り組みたいもの。若手から声を上げて、社内、もしくは社外に働きかけ、解決に向けて動いていきたいですね。
【調査概要】
調査名称:ポストコロナ時代に必要な働き方の調査
調査内容:コロナ禍におけるオフィスワーカーの働き方の変化、職場コミュニケーションの在り方の変化
調査手法:インターネットモニター調査
調査時期:5月10日~11日
調査対象者:主要都市圏にある企業で働くオフィスワーカー444人
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