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コンシェルジュとは?仕事内容や給料の目安・なり方について解説

U-NOTE編集部

2022/06/21(最終更新日:2022/08/25)


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ホテルや百貨店などで活躍している「コンシェルジュ」。一流のサービスを提供するコンシェルジュに憧れる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、コンシェルジュの種類や仕事内容、給料の目安などをご紹介します。コンシェルジュを目指す人が知っておきたい知識を紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

コンシェルジュとは?

コンシェルジュとは、お客様からの要望に答える仕事です。

そもそもコンシェルジュという言葉は、フランス語の「Concierge(集合住宅の管理人)」から生まれた言葉です。現在のコンシェルジュは「集合住宅」というくくりから外れ、ホテルや百貨店などの様々な場面で活躍しています。

 

コンシェルジュの種類

コンシェルジュには以下で示すとおり、様々な種類があります。

  • ホテルコンシェルジュ
  • マンションコンシェルジュ
  • 百貨店コンシェルジュ
  • ブライダルコンシェルジュ
  • 医療コンシェルジュ
  • ティーコンシェルジュ
  • ワインコンシェルジュ
  • スイーツコンシェルジュ
  • コスメコンシェルジュ
  • ブックコンシェルジュ

百貨店やホテルなど、訪れた人の要望に答えるコンシェルジュもいれば、医療やブライダルなど、専門知識に特化したコンシェルジュもいます。どのコンシェルジュもお客様が感じる不満や不安などを聞き、その解決策を提示する仕事を行います。

 

コンシェルジュの仕事内容

すでに紹介したようにコンシェルジュの仕事は多岐にわたるため、本記事では、主に「ホテルコンシェルジュ」について詳しくご紹介していきます。

ホテルコンシェルジュの主な仕事内容は「お客様の要望を叶える」ことです。

お客様の要望とひとくくりに言っても多岐にわたります。具体的には、以下のような要望があります。

・ホテル近くにあるおすすめの地元料理を楽しめるお店は?
・今からレストランの予約できますか?
・今日誕生日の子供のために、ケーキを用意してほしい
・お腹が痛いから、病院の手配をして
・〇〇劇団のチケットを予約してほしい
・枕が固くて寝られないから柔らかいものに変えてほしい

このように、お客様の不満やお願いを聞き、快適なホテル生活や旅行を楽しめるようにするのが「ホテルコンシェルジュ」の仕事です。

 

コンシェルジュの年収の目安

求人ボックスによると、コンシェルジュの仕事の平均年収は「約368万円」です。

しかし、求人ボックスによるコンシェルジュの仕事内容は、ホテルのコンシェルジュだけではないことに注意が必要です。

ホテルスタッフの平均年収は「約349万円」なので、ホテルコンシェルジュの年収は「350万円前後」と予測できるでしょう。

参考:求人ボックス「​​コンシェルジュの仕事の年収・時給・給料

参考:求人ボックス「ホテルスタッフの仕事の年収・時給・給料

 

コンシェルジュのやりがい

コンシェルジュのやりがいはお客様からの感謝の言葉をもらえたり喜んでいる姿を見られることです。

不安や不満を解消してくれるコンシェルジュは、お客様からすると頼れる存在。「〇〇さんがいるからこのホテルに宿泊した」のようにコンシェルジュ目当てでホテルを予約する人もいるほどです。

また、自分が手配したもので喜んでいる姿を見られたり、特別なシーンに立ち会うことができたりするのもコンシェルジュならでは。

人の要望を叶え感謝される仕事であるため、人の役に立つことが好きな人に向いている仕事だといえます。

 

コンシェルジュに向いている人の特徴・スキル

お客様の要望を聞き、サポートするコンシェルジュは、向き不向きがある職業ともいえます。

以下では、コンシェルジュに向いている人の特徴をご紹介します。自分がコンシェルジュに向いているか確かめる参考にしてください。

 

1.気配りができる人

コンシェルジュに向いている人の1つ目の特徴は、気配りができる人です。

コンシェルジュは、お客様の様子をよく観察し、真に望んでいる情報を教えてあげる必要があります。

例えば「近隣の美味しいレストランを教えてほしい」という要望に「〇〇の魚料理がおすすめです」と伝えるだけではなく、お客様の好みや気分などに対応できるように、事前にヒアリングをすることが求められます。

また、お客様の反応を見つつ、臨機応変な対応が必要です。

コミュニケーション相手の反応をよく観察し、満足してもらえるような回答をすることが大切です。

 

2.情報収集力がある人

コンシェルジュに向いている人の2つ目の特徴は、情報収集力がある人です。

コンシェルジュは分野を問わない質問や要求をされるもの。わからないことをそのまま終わらせず、お客様の代わりに情報収集をしてわかることだけでも伝えることが大切です。

様々な分野についての知識が求められるのが、コンシェルジュの仕事の特徴だとも言えるため、好奇心を持って様々な分野について学べる人が向いているといえます。

 

3.外国語を話せる人

コンシェルジュに向いている人の3つ目の特徴は、外国語を話せる人です。

日本政府観光局によると、日本にはヨーロッパ・北アメリカ・アジアなどから大勢の訪日外客が訪れています。特に、中国やアメリカから多くの人が来ているので、英語だけではなく中国語などの外国語を話せることで、海外から訪問されたお客様の要望にも答えられます。

英語をすでにマスターしている人は、中国語や韓国語などの需要が高い言語を勉強することをおすすめします。

参考:日本政府観光局「国籍/月別 訪日外客数(2003年~2022年)

 

コンシェルジュになるための方法

「コンシェルジュになるには、どの大学や専門学校に進学すればいいの?」と悩む人もいるのではないでしょうか。

コンシェルジュになるためには、「ホテル業界」に就職する方法が一般的です。

4年制大学を卒業しているほうが、大手ホテルに就職しやすくなります。お客様をもてなすためには、幅広く物事を知っているほうがいいといわれているからです。ホテル業界の就職は高卒でも可能ですが、相当なスキルが要求されます。そのため、一般常識やマナーなどを学ぶためにも学校にいくほうが無難です。

大学や専門学校で、一般教養を学んでからホテル業界に就職する方法が、コンシェルジュになる一番の近道であるといえるでしょう。

 

コンシェルジュになるために役立つ資格

コンシェルジュになるためには資格は必要ありません。しかし、コンシェルジュの業務に役立つ知識を体系的に身につけ成長したい人や、就活で少しでも有利に働かせたい人の中には、資格を取る人もいます。

以下では、コンシェルジュになるために役立つ資格を紹介。コンシェルジュとして成長したい人はぜひ以下の資格を取得してみてはいかがでしょうか。

 

1.ホスピタリティ検定試験

コンシェルジュになるために役立つ資格の1つ目は、ホスピタリティ検定試験です。

ホスピタリティ検定は3級と2級に分かれていて、ホスピタリティやマナーに関する問題が出題されます。

顧客を満足させる対応や、クレーム対応などについて勉強できるので、ホスピタリティについて勉強したい人におすすめの試験です。

>>ホスピタリティ検定試験の公式サイトはこちら

 

2.メディカル・フロント・コンシェルジュ技能認定

コンシェルジュになるために役立つ資格の2つ目は、メディカル・フロント・コンシェルジュ技能認定です。

メディカル・フロント・コンシェルジュ技能認定とは、医療機関のフロントが医療機関を訪れた患者さんへの対応を体系的に学べる資格です。

一見コンシェルジュには関係ないように思えますが、車いす介助の基礎や、コミュニケーションなどに関する問題が出題されます。ホテルや百貨店などには車椅子で訪れる人も多く、介助方法を知っていて損はありません。

コンシェルジュとして差を付けたい人におすすめの試験です。

>>メディカル・フロント・コンシェルジュ技能認定の公式サイトはこちら

 

3.サービス接遇検定

コンシェルジュになるために役立つ資格の3つ目は、サービス接遇検定です。

サービス接遇検定とは、サービス業務への心構えや言葉遣いなどが問われる試験です。

「サービススタッフの資質」「専門知識」「一般知識」が問われる理論問題と実技問題に分かれています。

自分の提供するサービスが客観的にどう受け止められるかを評価してもらえるので、サービスの質を向上させたい人におすすめの資格です。

>>サービス接遇検定の公式サイトはこちら

 

コンシェルジュのキャリアパス

コンシェルジュは幅広い知識があることで、より満足度の高いサービスができるようになります。そのため、コンシェルジュとしてキャリアをスタートした後は、他の職種に転職するよりは、コンシェルジュとしての専門性を高めていく人が多いことが特徴です。
接客業のプロとして、他の接客サービスや、カスタマーサクセスなどの職業に転職することもあります。

 

コンシェルジュは幅広い知識が求められる

本記事のまとめ
  • どこのコンシェルジュになるのかを決める
  • 外国語スキルや、情報収集能力などを身につけよう
  • 能力を客観的に示せるように資格を取るのもおすすめ

本記事では、コンシェルジュの仕事内容や、年収、向いている人の特徴などをご紹介しました。

コンシェルジュになるための気遣いや情報収集力は、日常の生活でも意識することで身につけることができます。

まずはどこの場所・分野でのコンシェルジュになりたいのか検討し、必要な知識を身に着けましょう。


 

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