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スタイリストとは?仕事内容・年収や、なるための方法を紹介

U-NOTE編集部

2022/06/20(最終更新日:2022/08/25)


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洋服や靴、小物などをコーディネートする「スタイリスト」。華やかなファッション業界で最先端のコーディネートを提案しているスタイリストとして、働きたいと夢見る人も多いのではないでしょうか。

本記事では、スタイリストの仕事内容や向いている人の特徴、資格などをご紹介します。スタイリストを目指す人はぜひ参考にしてください。

 

スタイリストとは?

「スタイリスト」という職業について聞いたことはあるけれど、具体的にどのような職業なのかよく知らないという人もいるのではないでしょうか。

スタイリストとは、洋服や小物の管理から、クライアントのコーディネートまで、コーディネートに関わる仕事を行う人のことをいいます。

 

スタイリストの主な3つの仕事内容

華やかな業界で働くスタイリストですが、華やかさの裏で実は地味な作業を積み重ねて仕事を行っています。以下では、スタイリストがどのような仕事を行っているか紹介します。

就職したあとで「思っていたのと違う」とならないためにも、事前に押さえておきましょう。


1.コーディネート

スタイリストの主な仕事内容の1つ目は、コーディネートです。

コーディネートをする際は、自分の好きな服を選ぶのではなく、クライアントの要望にあったコーディネートを行う必要があります。

例えば、ある雑誌のスタイリストとしてスカウトされた場合は、雑誌の雰囲気・モデルに似合う色・モデルの骨格などを加味してコーディネートを行います。

 

2.洋服や小物の管理・整理

スタイリストの主な仕事内容の2つ目は、洋服や小物の管理・整理です。

スタイリストが保有する洋服や小物は、借り物であることがほとんど。洋服や小物をなくしてしまうと、ブランドやクライアントに迷惑をかけ、信頼がなくなるだけではなく、今後のスタイリスト人生にも関わってきます。

洋服のアイロンがけやクリーニング出しなどの細かな仕事をおろそかにせず、一つひとつの仕事を丁寧に確実に行う必要があります。

 

3.リース先のアポイントメントや返却

スタイリストの主な仕事内容の3つ目は、リース先のアポイントメントや返却です。

「リース」とは、特定の顧客に商品を長期に渡って貸し出すことをいいます。リース先のブランドとの信頼関係が築けていないと、小物や洋服を借りられなくなります。

丁寧に洋服や小物を扱うことを心がけ、返却予定などの期間を守ることも大切なスタイリストの仕事です。

 

スタイリストが活躍している場

スタイリストが活躍している場は、「ファッション雑誌」「テレビやドラマ」「CMなどの広告」などがあります。

 

ファッション雑誌

ファッション雑誌で働くスタイリストは、予め出版社が準備した洋服や小物を使ってスタイリングを行います。

ファッション雑誌やモデルの雰囲気を加味した上でスタイリングを行うので、雑誌のコンセプトを理解したコーディネートをすることが求められます。

 

テレビやドラマ

テレビやドラマなどの出演者、役柄のイメージに合ったスタイリングを行うのもスタイリストの仕事です。

仕事ぶりが認められれば、タレント専属のスタイリストとなるケースもあります。

 

CMや広告素材などの撮影

CMや広告素材の撮影などの現場で働くスタイリストは「パッと見てイメージが伝わるように」「商品のイメージに合うように」などの、コンセプトに合わせてコーディネートを行います。

色が相手に与える影響や、流行のスタイリングなどの勉強をしておく必要があります。

 

スタイリストのやりがい

スタイリストの仕事のやりがいは、「自分のコーディネートが世の中に見てもらえ、認められる」ことです。

雑誌やドラマなどで自分のコーディネートが掲載されたり、芸能人やモデルに「〇〇さんにコーディネートを任せたい」とスカウトされたり、SNSなどで「今日の〇〇ちゃんの洋服かわいい」という反応をみたりすると「自分のセンスが認められた」と感じることでしょう。

また、芸能人やカメラマンなどの人脈が広がり、広いコミュニティの中で生活できるのもスタイリストのメリットです。

またトレンドの洋服をいち早く見れる環境のため、ファッションが好きな人にとっては嬉しい環境だといえるのではないでしょうか。

 

スタイリストの年収の目安

厚生労働省の発表によると、スタイリストの平均年収は「584.4万円」です。

ただし、スタイリストの年収は人によってまちまちです。その日暮らしがやっとである人や、1,000万円以上収入がある人など様々な人がいることに注意しておきましょう。

スタイリストとして働きながら年収を上げるためには「経験」が必要不可欠。実績を作った上でフリーランスとして独立するのもキャリアパスのひとつです。

参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

 

スタイリストに向いている人の3つの特徴

「自分はスタイリストに向いているのかな」「洋服が好きなだけでスタイリストになれるのかな」と不安になる人もいるのではないでしょうか。

以下では、スタイリストに向いている人の3つの特徴についてご紹介します。

 

1.ファッションについての知識を持っていること

スタイリストに向いている人の1つ目の特徴は、ファッションについての知識を持っていることです。

「ファッションが好き!」という熱意だけではスタイリストとして働くことはできません。

トレンドや、ファッションの歴史、パーソナルカラー、ブランドのイメージなどの知識を持って、考えながらコーディネートを組む必要があります。熱意だけではなく、知識を身につける努力ができる人がスタイリストに向いているといえるでしょう。

 

2.トレンドを作り出せること

スタイリストに向いている人の2つ目の特徴は、トレンドを作り出せることです。

トレンドを勉強し、トレンドに合わせたコーディネートを組むことは大切です。しかし、新しいトレンドを作り出す想像力も同時に必要とされています。

新しいトレンドを作り上げるためには、既存のトレンドの勉強が欠かせません。これまでのファッションの歴史や、ブランドの歴史なども知ることで、ファッションについての理解を深めていくことが求められます。

 

3.コミュニケーション能力があること

スタイリストに向いている人の3つ目の特徴は、コミュニケーション能力があることです。

スタイリストは、メイクやカメラマン、クライアントなどと話し合いながら、どのような魅せ方をするのか決めていきます。

クライアントの要望をうまく聞き出せず、「思っていたのと違うコーディネートだ」と思わせてしまうと次の仕事につながらない可能性があります。

自分らしさを全面に出したコーディネートを提案するというよりは、チームの一員として求められるアウトプットを行える人はスタイリストに向いているといえます。

 

スタイリストになるための方法

スタイリストを目指したいときには、まず何から始めたらいいのでしょうか。

スタイリストになるための方法として一般的なのが「スタイリスト事務所」に入社すること。スタイリストのアシスタントを募集している事務所を探して応募しましょう。

スタイリスト事務所は求人を出すことは少ないので、機会があれば積極的に応募することをおすすめします。

また、アパレルメーカーに就職して、企業内でスタイリストとして働くのも一案です。企業に就職すると、収入が安定し、社会人としてのスキルも身につけられます。

スタイリストになるのは狭き門をくぐり抜けた人のみ。スタイリストとして働けるようにファッションスキルを磨きましょう。

 

スタイリストに必要・有利になる資格やスキル

「具体的にどのようなスキルを身につけていたら、スタイリストとして活躍しやすいのかな」と気になる人もいるのではないでしょうか。

以下では、スタイリストとして有利になる資格や、身につけておきたいスキルをご紹介します。

色彩検定

色彩検定は、「色」についての知識を持っていることを証明する文部科学省後援の公的資格格です。

「色はセンス」という考え方の人もいるのではないでしょうか。

もちろんセンスでも色を選ぶことは可能です。しかし、「配色のルール」や「色相環」など色に関する知識があることで、論理的に色を組み合わせることができるようになります。

ファッションで重要になる「色」についての知識を深めたい人におすすめの資格です。

>>色彩検定の公式サイトはこちら

 

色彩技能パーソナルカラー検定®

スタイリストを目指す人は「パーソナルカラー」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

パーソナルカラーとは、第三者から見て似合う色のことを言います。色彩技能パーソナルカラー検定の知識を身につけると、服を着る人のパーソナルカラーから、肌の色に映えやすい服装をコーディネートできるようになります。

>>色彩技能パーソナルカラー検定®の公式サイトはこちら

 

ファッションビジネス能力検定

ファッション業界では、洋服に関する知識だけではなく、技術や情報、ビジネスシステムなどの知識が役に立ちます。

ファッションに関する知識を体系的に勉強したことがある人は少ないのではないでしょうか。

「ファッションビジネス能力検定」はファッション業界の情報を全体的に勉強でき、今までにない尺度でファッションについて勉強できます。

自分でゼロから学ぶのは大変なため、資格の勉強を通して体系的に学ぶことがおすすめです。

>>ファッションビジネス能力検定の公式サイトはこちら

 

スタイリストのキャリアパス

スタイリストになるためには、まずはアシスタントとして技術を身につけたあと、一人前のスタイリストとして活躍する流れが一般的です。

スタイリストになったあとは、他のスタイリストやアシスタントをまとめる「トップアシスタント」と呼ばれる役職を目指しましょう。また、自分の考えや知識を多くの人に伝えるために独立をしたり、起業したりする人もいます。

スタイリストとして幅広いファッションスキルを身につけて、さらなる活躍を目指しましょう。

 

技術を身につけたスタイリストになろう

本記事のまとめ
  • スタイリストはコーディネートを行う仕事
  • ファッションについての知識を身につける努力を欠かさないことが大切
  • 色彩検定やファッションビジネス能力検定などの資格を通して学習できる

本記事では、スタイリストの仕事内容や、年収、向いている人の特徴などをご紹介しました。

人気の職業であるスタイリストになるのは簡単なことではなく、狭き門です。しかし、スタイリストとして一人前に仕事ができるようになると、自分のスタイリングが世の中に広く見てもらえるため、やりがいや楽しさに溢れた仕事になるでしょう。

ファッションに関する知識や、色に関する知識などを身に着けながら、スタイリストとしての求人に応募したり、アシスタントをしたりなど、スタイリストになる道に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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