HOMEインタビュー 「地元で就職が当たり前だと思っていた」副業からフルコミットへ、ベンチャー若手社員が体感する"初めての熱狂"

「地元で就職が当たり前だと思っていた」副業からフルコミットへ、ベンチャー若手社員が体感する"初めての熱狂"

白井恵里子

2022/05/27(最終更新日:2022/05/27)


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山口和歌さん/提供:株式会社EVeM

地方の学生の中には「周りもみんな、地元企業に就職しているし…」「ベンチャー?インターン?聞いたことがない」といった人も少なくないでしょう。選択肢が少ないが故に、「なんとなく地元で就職を決めたけれど、このままでよいのだろうか…」と、就職後にモヤモヤ悩んでしまうこともあるのでは?

株式会社EVeMの山口和歌さん(24)は、大学卒業後、地元の岡山県で就職。その後、副業として同社に関わるようになり、上京して2022年3月に正式入社しました。

「就活当時は"ベンチャー"や"インターン"なんて言葉も知らなかった」と話す山口さんに、転職の経緯や、一歩踏み出したからこそ気が付けたことなど、詳しく話を聞きました。

ベンチャー企業のCxO・マネージャーを育成「株式会社EVeM」

株式会社EVeMは、ベンチャー企業のCxO・マネージャーにむけて育成トレーニングを提供しています。

個人向けスクール&コミュニティ「Emo」は、ベンチャー企業でマネージャーとして活躍する人やマネージャーを志している人が、体系的なマネジメントスキルとマインドを身につけることができる場。6月22日(水)まで第5期生を募集しています。

地元の企業に就職後、EVeM代表と出会い副業スタート

山口さんは、岡山県出身。香川の大学を卒業した後は、「周りも地元で就職しているから」という理由で、地元企業の中でも「新しいことに挑戦していそうな会社」を見つけて2021年4月に就職しました。

2021年6月、副業としてEVeMの仕事をフルリモートで開始。その後、地元企業を退職し、11月に上京。業務委託としてフルコミットすることを決めました。

2022年4月には正社員として入社し、現在はコミュニティーマネージャーとして、Emoの運営業務を担当しています。

-----地元企業に就職した後、EVeMにて副業を始めたのはなぜですか?

山口さん:昨年10月頃、6年ほど東京のベンチャー企業に勤めている姉と、初めて仕事について話す機会がありました。姉は、仕事の楽しさをSNSでも積極的に発信しているほどベンチャーでの仕事を謳歌していて、私はその話を聞いた時に「ベンチャーってこんな感じなんだ…」と初めてイメージが湧くようになったんです。

ちょうど、勤めていた地元企業での仕事に違和感を覚えていた時期だったこともあり、楽しそうに働いている姉を見て「自分もこんな風に働きたいな」と感じました。

-----それで、ベンチャー企業への転職を考えるようになったのですか?

山口さん:特に転職活動をすぐに始めたわけではないのですが、姉からEVeMの代表・長村を紹介してもらったことが転職のきっかけとなりました。

長村とはオンラインで1時間ほど話したのですが、「新しい挑戦ができると思って就職したけれど、ちょっと違った」という本音を伝えると、「じゃあ自分はどんなことを求めているのか?」といったことを一緒に考えてくれました。

その後、キャリアSNSで私の「転職意欲」を「検討中」に設定を変えたタイミングで、6月に長村の方から「EVeMで一緒に働きませんか?」と声をかけてもらったんです。ちょうどEmoスクールのベータ版リリースの時期でした。

-----なるほど。そうしてまずは副業として関わるようになったのですね。

山口さん:はい。「マネジメントの育成」は、自分にとって身近なテーマというわけではありませんでしたが、長村が事業や展望について話しているのを見て純粋に「面白そう!」と思えたことが、ジョインの決め手でした。

「とりあえず行動に移してみよう」と、思い切って上京

こうして、Emoの運営担当として副業をスタートした山口さん。参加者に向けたワークショップの準備やユーザーインタビューなど、Emoの参加者と関わる仕事を通じて、徐々にEVeMの目指す世界観への共感が大きくなっていったといいます。

-----副業から初めて、その後上京してフルコミットを決めた経緯についても教えてください。

山口さん:転職を決められないまま3カ月後の9月に退職し、その後、EVeMでの副業は続けながらも前に進めずにいた空白期間がありました。

そんな私を見かねて、姉が「動くなら今だよ。一緒に住もう。東京へおいで」と背中を押してくれたんです。長村からも「転職先が決まっていないなら、EVeMでフルコミットしてみませんか?」とありがたいお言葉をいただいて…。

そういった周りからの後押しもあって、上京してフルコミットすることを決めることができました。

-----長村代表は、そこまで山口さんを必要とされていたということですね。

山口さん:それはわかりませんが…EVeMは「人の可能性を信じる」文化があるので、「何かしたいけど動けない」と足が止まってしまっていた私に手を差し伸べてくれたのだと思います。

そのおかげで、「いくら若いと言っても時間は有限だし、モヤモヤ一人で悩んでいても悩みが自然と消えるわけではないから、とりあえず行動に移してみよう」と思うことができました。

提供:株式会社EVeM

仕事を通じて生まれた「目指す未来への共感」

山口さんは、こうしてフルコミットするようになってからは、毎日「飛び込んでみて良かった」と感じているのだそう。

-----EVeMで働き始めてから、一番印象に残っている仕事は何ですか?

山口さん:今年の春、2022年卒のスタートアップ新卒入社式を、EVeM含め4社で合同開催することになり、EVeM代表として参加しました。初めて一人で社外のプロジェクトに携わる機会となりましたが、とても有意義で貴重な経験になりましたね。

運営メンバーは、コロナ禍で入社式が出来なかった20卒や21卒のメンバー。そこに私も参加した形でしたが、普段同世代の人と関わる機会があまりなかったので、刺激もあり、達成感も大きかったです。「他の誰でもなく、自分が決めること」「責任を持つこと」の難しさと大切さを学びました。

-----社外の人とのつながりは、意識しないとなかなか作れないですよね。

山口さん:そうですね。Emoはマネージャークラスのビジネスパーソンが横に繋がる機会でもあるので、運営を行いながら「社外でのつながりっていいな」「私も同世代とつながりを持ちたいな」と考えるようになっていました。

合同入社式では、それが叶えられたので本当にありがたい機会でした。

-----その他、Emoを運営しながら生まれた「初めての感情」はありますか?

山口さん:ワークショップでの参加者間の交流や、ユーザーインタビューなどを通じて、「Emoに入ってよかった」「(自分が)変わることができた」と思ってくださる人がこんなにいらっしゃるんだ!と、運営者として日々感動しています。そのため、徐々に「EVeMが目指している世界」への共感が大きくなっています。

「こんなに必要としてくれている方々がいるなら、私ももっと貢献したい!」そう思えるようになったのは、Emoの参加者の方々のお陰ですね。

手を差し伸べてもらったからこそ「熱狂」を感じられている

-----山口さんが仕事において大切にしていることは何ですか?

山口さん:経験が浅い中でも「一人のプロフェッショナル」として、業務に責任を持ち、ルールを守るなどの基本を徹底することを大切にしています。

EVeMが目指しているのは「熱狂を生む会社」。Emoのようなコミュニティも、「熱狂」がないと機能しません。そして、一人ひとりが生き生きと働き「熱狂している」状態をつくるためには、自分たち自身がプロを追求しなければならないと考えています。

-----ご自身も「熱狂」に近しい感覚で仕事に臨んでいるのでしょうか?

山口さん:そうですね。日に日にEVeMへの共感が大きくなっていることは先にもお話した通りで、"共感した未来"に向かって行動を起こすことが「熱狂」と表現できるほど自分にとってワクワクする瞬間です。

このような前向きな気持ちで仕事に取り組むことができるのも、「挑戦したいけど動けない」と立ち止まっていた私に長村が手を差し伸べてくれたから。私自身も今後、過去の自分のように行動を起こせず悩んでいる人に手を差し伸べられる人材になりたいです。

-----素敵な連鎖ですね。ありがとうございました。

提供:株式会社EVeM

これからは自分自身もマネジメントの経験を積み、メンバーの成長や事業の拡大に貢献したいと、山口さんは今後の展望を語ります。

周りの後押しを味方につけて思い切って新しい環境に飛び込んだからこそ、前職で抱えていたモヤモヤも消え、本当の意味での「熱狂」に出会うことができました。

地方学生の中には「上京はハードルが高い」「そもそもインターンとは?」と、一歩引いてしまっている人もいるかもしれませんが、少しでも興味を持った分野には思い切って飛び込んでみると、これまで見えていなかった新しい発見に出会えるかもしれませんね。

出典元:株式会社EVeM
出典元:Emo
出典元:EVeM foe Buisiness

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