昔と比べると仕事に対する選択肢が増え、働き方も多様化している現代ですが、就職とともに夢を諦めなければならないことも、まだまだ多いようです。
ただ、後になってから「あのとき、ああしていれば…」と後悔を語るのだけは避けたいもの。
株式会社ローンディールにインターンを経て入社した鈴木映海さん(22)は、「テーマパークの舞台に立つ」という夢と仕事を両立させるために日々奮闘しています。なぜ夢を追いかけながら働くという選択をしたのか?前向きに進み続けられる原動力とは?詳しく話を聞きました。
スキルを活かして挑戦できる「レンタル移籍」
株式会社ローンディールでは、大手企業の人材が戻ることを前提条件とし、元の企業に所属しながらベンチャー企業で一定期間だけ働く「レンタル移籍」を提供しています。
移籍した人材は大手企業ならではのスキルを活かしながらベンチャー企業で働き、事業立ち上げなどの実戦経験を積んで、自身がもともと勤めていた会社へ戻る仕組み。
鈴木さんは今年4月の入社後、移籍した人材をサポートするオペレーションマネージャーの業務を徐々に覚えながら、夢を叶えるために奔走しています。
就活の波に乗れない焦りと不安
-----ローンディールでインターンをするまでは、就活の波に乗れないなど焦りや不安もあったのだとか?
鈴木さん:はい。まわりが就活やインターンをはじめた大学3年生の夏過ぎ頃は、私のなかでやりたいことがハッキリせず、強い原動力やパワーがなかったのです。そのため、あまりうまくいっていないと感じていました。
でもある日、当時アルバイト先の方に紹介してもらった就活セミナーに参加しました。そのセミナーの講師の方が、ローンディール代表の「インターン生を募集してみようかな」というFacebookの投稿のことを教えてくれたのです。
-----最初は「なんとなくチャレンジしてみよう」という軽い感じだったのですか?
鈴木さん:それもありますが、ローンディールでのインターン業務は、事務作業が中心と聞いていたので、大学時代に好きだったパソコンの授業内容が活かせると思ったのです。それに、会社のなかに入って実際に業務ができることに魅力を感じてチャレンジすることにしました。
入社の決め手は大学4年で気づいた「自分の夢」
-----大学3年の頃からインターンを経験したことも入社する大きなキッカケだとは思いますが、具体的な入社の決め手となったものがあれば教えてください。
鈴木さん:大学4年に入って「自分のやりたいこと」についてもっと深く考えたとき、小さい頃からの「テーマパークの舞台に立ちたい」という夢を追いかけてみたいと思うようになりました。「やってはみたいけれど、いまからじゃ遅いかな?」と、ずっと私のなかで引っ掛かっていた夢です。
-----テーマパークの舞台!なかなか狭き門なのでは?
鈴木さん:そうですね。でも、ちょっとでもやりたいとか挑戦してみたいと思ったことは後悔する前に試してみたいな、と。その矢先、昨年の春頃に私が目指すテーマパークの元ダンサーで現在はダンス講師をしている方とアルバイト先を通じてご縁ができました。
そして、インターンを続けながらダンスと歌のレッスンを開始。でも、このままインターンを続けながら就職活動をするか、レッスンを続けるかですごく悩みました。そして最終的には、フリーターをしながら夢を追いかけようと決意したのです。
でも、ローンディールのインターン担当の方と代表から「うちだったら、夢も追いかけつつ働ける環境があるけれど、どうですか?」というお話をいただいたことが決め手となり、入社に至りました。
「これからレッスン?行ってらっしゃい」と送り出してくれる職場環境
-----実際にローンディールへ入社されて、仕事と夢の両立はできていますか?
鈴木さん:いまはまだ入社したばかりで、インターンの頃とは違った業務に携わっているということもあり、仕事が想定した時間内に終わらずタイトなスケジュールになってしまうことも多いです。
でも、職場の方々が「これからレッスン?行ってらっしゃい」と送り出してくれるので、週5回のレッスンも続けることができています。
-----すごくステキな職場ですね!
鈴木さん:はい。私のことを理解して応援してくれる、なかなかない職場環境だと思います。また、ローンディールという会社自体が、それぞれの生活を尊重しながら働きやすい環境でパフォーマンスが出せるよう、スーパーフレックス制度を導入していることも大きいです。
スーパーフレックスは月の労働時間だけが個々で決まっていて、朝5時から夜の10時までなら、どこの場所で何時間ずつ働いてもいいというフレックスタイムよりもフレキシブルな内容。日中の仕事や予定を調整しながら働ける環境です。
圧倒される日々でも、ネガティブには捉えない
-----入社後の業務はインターン時とは大きく違っていたようですね。戸惑ったことも多かったのではないですか?力不足や経験不足を感じた出来事もあれば教えてください。
鈴木さん:レンタル移籍者の平均年齢は30代前半ですが大手企業でさまざまな経験を積まれた方々ですし、事業にかかわる方々ですし、移籍元・移籍先でかかわる方々は役職があることも多いです。そこに「新卒の鈴木です」と入っていくことはすごく緊張します。
また、私が新卒第1号なので「ローンディールさん、新卒の方いらっしゃるのですね」という空気も流れることもあり、入社して間もない私が、どのような立場でどのようにコミュニケーションを取ればいいのか考えてしまうことも。
力不足や経験不足を感じることも多いですが、直接お客様が話している場に立ち会えたり「レンタル移籍を導入してよかった」などの声が聞けたりするのは、入社後に携わった現在の業務ならではのメリットだとも思っています。
-----緊張や戸惑いを解消するために、具体的に何かされていますか?
鈴木さん:自分ができなかったことやできないことばかりを見るのではなく、「今日はこれができた」「私には、これができる」など、ポジティブに思うことを大切にしています。そして、いろいろな商談に同席し、先輩社員の方々からたくさん話を聞くようにしています。
確立した開運法は「自分らしく」
-----先輩社員の方々に話を聞く機会も多いようですが、かけてもらった言葉のなかで印象に残っているものがあれば教えてください。
鈴木さん:私が考えすぎてしまうときなどに、先輩方が「“鈴木さんらしく”で、いいんだよ。自信もっていいよ」「小さなことでも相談してね」と声をかけてくださることです。そう言葉をかけてもらえると発言しやすくなりますし、相談しやすくなります。
-----背中を押してくれる言葉ですね。鈴木さんの積極的な性格にピッタリの職場では?
鈴木さん:そうですね。でも前までは、まわりの目を気にして小さくなってしまうことも多かったです。いつからこのように変化したのかと聞かれれば明確ではありませんが、大学4年間をとおして「自分は自分でいい。自分らしく進めばいい」という軸ができました。
これは、「鈴木さんらしく」と私の背中を押してくれるローンディールでのインターン経験も大きかったのではないかと思います。また、自分には難しそうだと思うことや面倒に感じることも、やってみると思わぬ結果やフィードバックにつながることも多かったです。
本当はもっとパフォーマンスできるのに、まわりの目を気にして小さくなってしまうのはもったいない、後悔する。自信を持ってどんどんチャレンジしたほうが損をしないように思います。そのため今後も、少し躊躇してしまうようなことにも積極的にかかわって挑戦していきたいです。
-----貴重なお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。
ローンディールやダンス講師との縁、夢を追いかけやすい職場環境など、いくつもの奇跡的な偶然が重なったようにも思えますが、すべては鈴木さんが行動を起こしたからこそ。
自分ができなかったことやできない部分にばかり目を向けるのではなく、できることやできたことに目を向けながら、自分らしく行動を起こすこと。開運の糸口は意外と近くにあるものなのかもしれません。
出典元:株式会社ローンディール
【関連記事】
ペルソナは自分。『就活の教科書』で働く学生インターンが、自発的に"自分らしく"成長できる理由【#私たちのミッション】
若手を含めたメンバー複数人が、自社ミッションについて熱く語り合う【#私たちのミッション】シリーズ。今回は、株式会社Synergy Careerの岡本 恵典さん(代表取締役社長)、森 菜都子さん(...
「勝ち筋が見えなかった」ピボットも頭をよぎったモヤモヤ期を経て、若手起業家が再び立ち上がったその理由とは
目標があり、そこに向けて懸命に進んでいたとしても、「うまくいかないこと」「自信がもてないこと」に直面し、足取りを止めてしまうことは誰にでもあるでしょう。 あなたはそんな時、どのような行動を...
"底辺かも…"と思ったときこそ勝負!入社2年目でチームリーダーに抜擢、若手社員に聞く「舵を切り直す方法」
人生という言葉のあとには、「山あり谷あり」ということわざがパッと頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。 「うまくいっていない」と感じたとき、どういった行動を取るのかによって、その後の結果...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう