「整体師になりたいけれど、どの資格を取ればいいの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、整体師を目指す人におすすめの国家資格や民間資格をご紹介します。
資格を取るための要件や費用なども紹介するので、整体師の資格取得について悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
整体師が資格を取得する3つのメリット
実は、資格がなくても整体師になることは可能です。しかし多くの整体師は勉強を重ねて資格取得していることがほとんどです。
以下では、なぜ多くの整体師が資格を取得するのかについて、資格を取るメリットとともにご紹介します。資格を取るためのモチベーションにしてみてはいかがでしょうか。
メリット1.顧客に信頼してもらえる
整体師が資格を取得するメリットの1つ目は、顧客に信頼してもらえることです。
顧客の立場になると安くない金額を使って施術を受けるため、信頼できる整体師のもとで施術を受けたいと思うのではないでしょうか。
「国家資格の〇〇を持っていて、XX年整体師として働いてきました」と書いている整体師だと、何も資格を持っていない人よりも顧客は安心できるでしょう。
顧客に信頼されることによって結果的に、自分の整体を受けに来てくれる顧客も増えて人気の整体師になれる可能性が高まります。
メリット2.就職に有利になる
整体師が資格を取得するメリットの2つ目は、就職に有利になることです。
応募要件に「〇〇資格を持っている人」と書いてあることも多いです。未経験であっても就職することは可能ですが、資格を持っているほうが有利になります。
また、資格を取るために勉強したスキルは就職後にも役に立ち「〇〇さんはまだ始めたばかりなのに上手ですね」と一目置かれるかもしれません。
メリット3.自分に自信がつく
整体師が資格を取得するメリットの3つ目は、自分に自信がつくことです。
資格を取ることで自己肯定感が上がり「〇〇の資格を持っているから大丈夫」と自信を持って仕事ができます。
また、転職するときにも有利になる可能性が高いので、将来のことを考えて資格を取っておくことはメリットが大きいといえるでしょう。
整体に関する3つの国家資格
整体に関する国家資格には、「柔道整復師」「あん摩マッサージ指圧師」「鍼灸師」の3つあります。
国家資格に合格するのは簡単なことではないので、自分に実力をつけたいと思っている人におすすめです。
整体に関する国家資格1:柔道整復師
整体に関するおすすめの国家資格の1つ目は、柔道整復師です。
柔道整復師の資格の内容
「柔道整復師」と聞いてピンとくる人は少ないのではないでしょうか。
柔道整復師は整体だけではなく「接骨院」や「整骨院」で働いているので、接骨院に行ったことがある人は知らないうちに接している可能性が高いです。
柔道整復師は、骨折・打撲・捻挫などの損傷を整復・固定することによって治癒力を高める働きをします。
柔道整復師の資格を取得すると、整体で働けるだけではなく病院や接骨院、介護など様々な分野で活躍できるようになります。将来の幅を広げたい人は柔道整復師を受けてみることをおすすめします。
参考:日本柔道整復師会
柔道整復師の難易度
令和4年3月6日に行われた試験では、合格率は「62.9%」でした。国家試験としての難易度はそれほど高くなく、対策を十分にしていれば受かることは可能です。
試験は「筆記試験」で行われ、出題内容は以下のとおりです。
- 解剖学
- 生理学
- 運動学病
- 理学概論
- 衛生学・公衆衛生学
- 一般臨床医学
- 外科学概論
- 整形外科学
- リハビリテーション医学
- 柔道整復理論及び関係法規
参考:柔道整復師国家試験の施行
柔道整復師の取得に必要な費用
柔道整復師の国家試験を受けるための費用は「16,500円」です。
試験は年に一回受けられますが、受験料は安いものではないのでなるべく一度で受かるように勉強することをおすすめします。
柔道整復師を取得するための要件
柔道整復師を取得するための要件は、指定の養成施設を卒業し柔道整復師になるための知識を持っていることです。
詳しい要件を知りたい人は「受験資格」を参考にしてくださいね。
整体に関する国家資格2:あん摩マッサージ指圧師
整体に関するおすすめの国家資格の2つ目は、あん摩マッサージ指圧師です。
あん摩マッサージ指圧師の資格の内容
「あん摩マッサージ指圧師」という職業を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。あん摩マッサージ指圧師とは、あん摩、マッサージ、指圧の3つの技術を使って患者の不調を改善する仕事を行います。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格のひとつで、マッサージに関する「業務独占」を行っています。保険適用のマッサージを施術するためには、「あん摩マッサージ指圧師」の資格が必要です。
試験科目は、厚生労働省によると以下のとおりです。
- 医療概論(医学史を除く)
- 衛生学・公衆衛生学
- 関係法規
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論・経絡経穴概論
- あん摩マッサージ指圧理論及び東洋医学臨床論
参考:厚生労働省「あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行」
あん摩マッサージ指圧師の難易度
令和四年のあん摩マッサージ指圧師の合格率は、「84.7%」と非常に高いです。
試験を受ける要件が厳しく、養成機関を卒業していたら十分合格できる内容であることなどから合格率が高いと考えられます。
参考:第30回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について
あん摩マッサージ指圧師の取得に必要な費用
あん摩マッサージ指圧師の受験手数料は「14,400円」です。(2022年4月30日現在)
参考:厚生労働省「あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行」
あん摩マッサージ指圧師を取得するための要件
あん摩マッサージ指圧師の試験を受けるためには、厚生労働省が指定する機関で3年以上学ぶことが必要とされています。
他にも細かな要件が記載されているので、詳しい要件を知りたい人は「受験資格」を参考にしてくださいね。
整体に関する国家資格3:鍼灸師
整体に関するおすすめの国家資格の3つ目は、鍼灸師です。
鍼灸師の資格の内容
鍼灸師(しんきゅうし)とは、はりやきゅうを使って鍼灸治療を行う人のことを言います。
鍼灸師という資格があるわけではなく、「はり師」「きゅう師」と呼ばれる資格を両方持っている人のことを鍼灸師と言います。別々の資格ですが、「はり師」「きゅう師」の資格を両方持つ人が多いため、鍼灸師と言われるようになりました。
はり師は「はり」を使って体のツボを刺激し、きゅう師は「きゅう」を使ってツボを温め刺激を行います。
参考:厚生労働省
はり師の試験科目は以下のとおりです。
- 医療概論(医学史を除く)
- 衛生学・公衆衛生学
- 関係法規
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論
- 経絡経穴概論
- はり理論及び東洋医学臨床論
きゅう師の試験科目は以下のとおりです。
- 医療概論(医学史を除く)
- 衛生学・公衆衛生学
- 関係法規
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論
- 経絡経穴概論
- きゅう理論及び東洋医学臨床論
きゅう師・はり師の試験科目を比べてみると、「きゅう理論及び東洋医学臨床論」「はり理論及び東洋医学臨床論」以外の科目は同一です。そのため、W受験をすると共通科目は一度しか受験しなくていいところがポイントです。
参考:はり師国家試験の施行
参考:きゅう師国家試験の施行
鍼灸師の難易度
鍼灸師の合格率は、はり師「74.2%」きゅう師「76.1%」です。どちらも75%前後と、4人に3人が受かるような難易度の試験です。
W受験する人は「きゅう理論及び東洋医学臨床論」「はり理論及び東洋医学臨床論」の違いを明確にしながら覚え、混同しないようにするのが合格のコツです。
参考:第30回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について
鍼灸師の取得に必要な費用
はり師・きゅう師とも受験手数料は「14,400円」です。両方受ける場合は、「28,800円」かかるので、注意しておきましょう。(2022年4月30日現在)
参考:はり師国家試験の施行
参考:きゅう師国家試験の施行
鍼灸師を取得するための要件
鍼灸師を取得するためには、専門の養成施設で鍼灸師の知識を身につけなければいけません。
養成施設の中には、鍼灸師の要件を満たせるだけではなく「柔道整復師」の資格を目指せる学校もあります。
養成施設を選ぶ際は、将来の可能性が増やせるところを選ぶことをおすすめします。
より詳細にはり師の要件を見たい人ははり師の「受験資格」を、きゅう師の要件を見たい人はきゅう師の「受験資格」を参考にしてくださいね。
参考:はり師国家試験の施行
参考:きゅう師国家試験の施行
参考:名古屋医専「鍼灸学科」
整体師が取得するのにおすすめの2つの資格
「国家資格の取得は難易度が高い」と思った方も多いのではないでしょうか。
次は整体師を目指す人におすすめの民間資格をご紹介します。
整体の資格1:国際ホリスティックセラピー協会認定整体師
整体師が取得するのにおすすめの1つ目の資格は、国際ホリスティックセラピー協会認定整体師です。
整体師の資格の内容
国際ホリスティックセラピー協会通称IHTAは、豊富なセラピストの資格があり、より詳細にスキルを身につけられるのがポイントです。
出典:国際ホリスティックセラピー協会「認定資格一覧」
リフレクソロジストや筋膜リリースなどの資格があり、どれでも好きな資格を選択して受けることが可能です。
整体師の難易度
IHTA認定資格はたくさんあるため、難易度も異なります。
例えば「リラクゼーションセラピスト1級」「メディカルトレーナー」を目指すためには、96時間の講習を受ける必要があります。
整体師の取得に必要な費用
国際ホリスティックセラピー協会の資格を受けるためには、必ず有料会員になる必要があります。
有料会員になるための登録料は「15,000円」です。(2022年4月30日現在)
また、試験を受けるために基本的にはスクールに通う必要があります。認定スクールの受講費用や受験料は、どの試験を受けるかによって大きく異なります。
自分の受けた資格を決めた後、スクールの費用や受験料を詳しく調べることをおすすめします。
参考:国際ホリスティックセラピー協会「よくある質問」
整体師を取得するための要件
受験資格はないので、誰でも国際ホリスティックセラピー協会認定整体師の試験を受けることが可能です。
整体の資格2:整体セラピスト
整体師が取得するのにおすすめの2つ目の資格は、整体セラピストです。
整体セラピストの内容
整体セラピスト検定は6つの段階に分かれており、スタッフからオーナー、セラピストの先生までを目指せる資格です。
3級から1級の試験に加え、「準教職員」「教職員」「検定員」などの資格があります。資格は3級から準に取る必要があることを注意しておきましょう。
整体セラピストとは、公式サイトによると以下のように定義されています。
体の筋緊張による歪みを取り除き、痛みを緩解し、自律神経の流れを整え、自然治癒力を高める施術が行えると同時に、心のケアも意識して症状にアプローチできる施術者
引用:日本セラピスト認定協会「整体セラピストとは」
整体セラピストの難易度
整体セラピスト検定は、3級から順番に取る必要がある検定です。そのため、以下では3級の試験をクローズアップしてご紹介します。
整体セラピスト検定3級は学科と実技に分かれて試験が行われます。
学科試験では、一般臨床・症状別施術・栄養学・コミュニケーション学が出題。実技試験では、リラクセーション・症状別施術の技術が見られます。
整体セラピスト検定3級は最も基本的な知識が聞かれるため、難易度は低めです。
整体セラピストの取得に必要な費用
整体セラピスト検定3級の検定料は、「12,000 円」です。(2022年4月30日現在)
参考:整体セラピスト検定
また、合格後にはライセンス登録料として「10,000円」と年会費「12,000円」かかることに注意しておきましょう。(2022年4月30日現在)
参考:日本セラピスト認定協会「申し込みについて」
整体セラピストを取得するための要件
整体セラピスト検定3級を受けるためには、「協会が指定するカリキュラムを終了した人」もしくは「各種スクール卒業生」である必要があります。
参考:整体セラピスト検定
働きながらでも整体師を目指せる
本記事では整体師に関する国家資格や民間資格をご紹介しました。
どのような施術をしたいかによって取りたい資格を選ぶことをおすすめします。資格を取るための要件を満たす必要があるので、大学や専門学校を選ぶ際は注意しましょう。
本記事を参考に、取りたい資格を考えて未来のために勉強をしてみてはいかがでしょうか。
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