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声優になるには?仕事内容・給料の目安・キャリアについて解説

U-NOTE編集部

2022/05/11(最終更新日:2022/08/25)


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「声優になりたいけれど、どうすればなれるの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、声優になる方法や年収、やりがい、おすすめの資格などについて詳しくご紹介します。

声優に憧れている人はぜひ参考にしてくださいね。

 

声優とは?

声優といえば「アニメの登場人物の声を担当している人」というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。

声優とは、アニメだけではなく、映画、ゲームなどのキャラクターの声を吹き込む仕事です。また、CMやドラマのナレーションをしたり、ラジオパーソナリティーとして働いたりすることもあります。

人気の声優になると、アイドルのように踊って歌ったりCDを出したりと多方面で活躍する声優もいます。

 

声優の仕事内容や活躍しているシーン

声優はアニメや映画などよく知られた場面で活躍するだけではなく、幅広い範囲で仕事を行っています。

以下では、声優の仕事内容や活躍しているシーンについてご紹介します。

 

1.アニメ・映画

声優が活躍している現場1つ目は、アニメや映画です。

アニメ声優はキャラのオーディションを受け、声を演じる権利を勝ち取ります。有名な声優であれば、指名が来る場合もありますが、オーディションを経て役を得ることが一般的です。キャラに沿った声を出すために、漫画の原作を持っていったり読み込んだりする声優もいます。

最近ではアニメーションの映画で声優が活躍するシーンも増えてきました。また、洋画の吹き替えをする声優もいます。

吹き替えをするときは、キャラクターの口の動きに合わせたり表情にあった声を発したりする必要があり、細部まで気を配らなければいけません。

このように普段見ているアニメや映画は声優に支えられています。

 

2.ナレーション

声優が活躍している現場2つ目は、ナレーションです。

普段何気なく聞いている声が声優の声であることに気づかない人もいるのではないでしょうか。

バラエティー番組で「天の声」と呼ばれるナレーションを担当したり、CMやドキュメンタリーなどで活躍したりする声優もいます。声優は目立ちすぎずその場を進行する役割も担っています。

 

3.ラジオパーソナリティー

声優が活躍している現場3つ目は、ラジオパーソナリティーです。

ラジオをよく聞く人は、声優がラジオパーソナリティーを勤めていることを知っている人も多いのではないでしょうか。

ラジオのように「声」をメインとした仕事は、声優が担当することも多いです。ラジオパーソナリティーとして、楽しい会話をしたり情報を正確に伝えたりなどと経験を積むことで映画やアニメなどの仕事につながることもあるでしょう。

 

4.パチンコ・ゲーム

声優が活躍している現場4つ目は、パチンコ・ゲームです。

パチンコやゲームなどのキャラクターの声も声優が担当します。パチンコやゲームでは「一文字◯円」「一セリフ◯円」などと単価が決まることが多く、話す言葉が多いほど報酬がもらえます。

パチンコやゲームの声優は高額報酬をもらえる見込みがあるので、声優の中でも人気の仕事です。

 

声優の年収の目安

「声優は年収が低い」というネガティブな意見を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

声優の給料は完全出来高制のため、人によって年収が大きく異なります。そのため、一概に声優の給料は低いということはできません。

声優の給料は、日本音声製作者連盟の「外画動画出演実務運用表」によって決められています。

新人声優の場合、セリフが多かろうが少なかろうが、30分1万5千円のギャラしか手に入りません。そこから事務所の手数料を引かれるので、手に入る額は高いとはいえないでしょう。

実際新人声優の場合、声優だけで食べていくのは難しくアルバイトをしながら声優業を行う人もいるほどです。

しかし、大成すると声優としての活躍で給料がもらえるだけではなく、役者になったりタレントとして活躍したりなどと活躍の幅を広げ年収も相応に上がっていきます。

一握りの選ばれた声優になる夢を抱く人は、夢に向かって努力してみるのも一案です。

 

声優になるための5つの方法

「どのようにしたら声優になれるのだろう」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

声優になるための方法はひとつではありません。声優の中にはバーテンダーや美容師などの他の職業を経て声優になった人もいるほどです。

どのような方法で声優になるかを選ぶのは自由ですが、一般的に声優になるための方法は存在します。以下では、声優になるための主な5つの方法についてご紹介します。

 

1.声優の専門学校で学ぶ

声優になるための方法の1つ目は、声優の専門学校で学ぶ方法です。

「声優になりたいけれど声優になるための勉強をしたことがない」という人におすすめなのが声優の専門学校です。

声優の専門学校では、模擬オーディションや実習、ダンスなど幅広くトレーニングでき、声優になるための知識が体系的に学べます。

有名声優が特別授業を行ったり、インターンシップに参加できたりと様々な特権があるのが魅力です。

 

2.声優養成所・俳優養成所に入る

声優になるための方法の2つ目は、声優養成所・俳優養成所に入る方法です。

「プロダクション・エース演技研究所」「日本ナレーション演技研究所」などの声優養成所を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

養成所は声優になるための一般的なスキルを持った人のみが所属できます。

養成所に所属することでレッスンは週1〜3回ほど受けられ、持っている技術をさらに向上する方法を学べます。

就職サポートが充実している養成所もあり、声優になるための手助けをしてくれるでしょう。

 

3.声優事務所や俳優事務所に所属する

声優になるための方法の3つ目は、声優事務所や俳優事務所に所属する方法です。

声優事務所や俳優事務所に所属することで、受けられるオーディションの幅が広がります。

一部では、「声優事務所に所属することが声優としてデビューすることである」と言われているほどです。

声優事務所に所属することは簡単なことではありません。声優の専門学校や声優養成所で学んだ後にオーディションを受けることをおすすめします。

 

4.劇団・タレント事務所に所属する

声優になるための方法の4つ目は、劇団・タレント事務所に所属する方法です。

一見声優とは関係ないように思えますが、劇団・タレント事務所に所属することで、発声練習や演じ方を学べます。声優になるために必要なことを学びながら、劇団・タレント事務所で活躍をしていると声優としてのオファーが来ることも。

声優としてだけでなく、役者やタレント業なども視野に入れている人は、これらの事務所に所属するのもよいでしょう。

 

5.オーディションを受ける

声優になるための方法の5つ目は、オーディションを受ける方法です。

声優のオーディションの中には、一般公募オーディションと呼ばれる事務所に所属していない声優でも受けられるオーディションがあります。

いきなりオーディションを受けても合格する確率は高いとはいえませんが、自分の声を武器にして役を勝ち取り、声優として活躍することも可能です。

 

声優に向いている人の特徴・スキル

ただ声を発するだけではない「声優業」で、活躍するためには持っておきたい素質があります。

以下では、声優に向いている人の特徴についてご紹介します。


キャラの心情を理解し表現できる人

声優はキャラに声を当て命を吹き入れる仕事のため、キャラの心情を理解する必要があります。

また、キャラの心の動きを声に出して表現することが大切です。同じ「あ」の言い方でも、「驚いているのか」「楽しんでいるのか」などの演じ分けをできるように練習をしましょう。

 

日頃から努力を重ねられる人

声優として活躍するためには発声方法を練習したり、喉を痛めないように管理をしたりなど、常に努力と自己管理が求められます。

また、プロの声優の中には様々なキャラクターの心情や声を研究するために、「普段からの人間観察」を大切にしている人もいます。

自分なりの声優活動に役立てられることを自発的に考え、行動に移すことができる人が声優として活躍できるのではないでしょうか。

 

行動力がある人

声優として活躍するためには、オーディションに積極的に参加する必要があります。

特にオーディションは簡単に受かるものではないので、何度も挫折する可能性が高いです。

オーディションに落ちてしまうと自分を拒否されるように感じてしまい、声優の道を諦める人もいます。そんな中でも、耐え忍ぶときに耐え、行動を続けることで人気声優に近づけるでしょう。

 

声優のやりがい

声優のやりがいは「自分の声が誰かの心を動かしている」と実感したときです。

SNSで「〇〇の声想像通りだ」というように自分の演じたキャラの声を褒めてもらえたり、「〇〇役の人の声が好き」という生の声を聞いたりすることは喜びを感じやすいでしょう。

また、自分の声が作品として世に出ることもやりがいを感じるでしょう。

声を通して自分を認めてもらう・声を好きだと思ってもらうなど様々なやりがいを感じる声優に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。

 

声優に必要な資格

声優になるためには特別な資格は必要ありません。

しかし、声優プロダクションに所属して声優としての一歩を踏み出すために自分の能力を提示する必要があります。

以下では、声優としての能力を表せる検定を2つご紹介します。必須ではありませんが、自分の能力を図る機会だと思って資格にチャレンジしてみるのも一案です。

 

声優検定

日本声優検定協会の声優検定は、「朗読」「滑舌」「声の使い分け方」などについての実力を図る検定です。声優検定は実力によって6つある級から選んで受けられます。

声優の素地がついている場合は「2級」「準1級」「1級」の試験を、まだ声優としての勉強をしていない人は「3級」「4級」「5級」を受験してみてはいかがでしょうか。

>>声優検定の公式サイトはこちら

 

声優能力検定

人気声優である千葉翔也さんが声優能力検定1級を受け一発合格をしたことで知られる「声優能力検定」。

日本声優能力検定協会の声優能力検定は、「小説や詩の朗読」「滑舌」「声の使い分け方」「ナレーション」などについての試験が行われます。

スマートフォンで簡単に受験でき、プロにより採点してもらえるのが声優能力検定の魅力です。

また、声優能力検定では、人気声優である土門仁さん、大塚達矢さんによるSMART講座を受けることも可能です。

声優能力検定に興味がある人は以下の公式サイトを参考にしてくださいね。

>>声優能力検定の公式サイトはこちら

 

声優のキャリアパス

声優は専門性が高い職業のため、声優としての専門性を高めていくことが一般的です。

声優としてのキャリアを積んだ後は、タレントや飲食店経営者などとして活躍する人もいます。

 

声優になるための方法を考えよう

本記事では、声優になるための方法や年収、資格などをご紹介しました。

近年では声優の露出が増えることで、声優に憧れる人も増加してきました。一握りの人気声優になるのは簡単なことではありません。

本記事を参考に、声優の専門学校や養成所などに所属しながら、志高く様々なことにチャレンジし、自分の能力を磨いていきましょう。

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