念願叶って入社したものの、なかなか目に見える成果が出ずに悩む若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
トゥモローゲート株式会社の文岡陵さん(24)は、内定者インターンとして法人営業をスタートしましたが、最初は全く受注ができず、悔しい思いをしていたそうです。
しかし、正式入社後は3カ月で粗利4000万円を記録。試行錯誤や小さな努力を積み重ね、実績に至ったと言います。
実際にどのようなことを行ったのか。そして、文岡さんのこれからの目標とは?詳しく話を聞きました。
成長企業のブランデンディングを支援する「トゥモローゲート」
トゥモローゲート株式会社は、主に企業のブランディング事業を行う会社。ブランド開発・戦略企画・デザイン設計などのアウターブランディングから、理念策定と社内浸透に向けた戦略企画などのインナーブランディングまで幅広く行い、ブランド力を高める企画戦略を提供しています。
入社の決め手は社員の働き方
文岡さんは選考倍率3500倍を潜り抜け、2021年4月にトゥモローゲート株式会社に新卒入社。戦略企画部として、法人営業からスタートし、受注した企業に対し企業理念の構築やビジョンマップの制作、対外的なサイトや動画の制作など、会社全体のブランディングを行っています。
-----入社の経緯を教えてください。
文岡さん:最初は自分で映像制作をしていたこともあって、就職活動はせずにフリーランスとして仕事をしようと思っていたんです。けれど、ちょうど新型コロナウイルスが流行り出して、色々な案件がストップしてしまって…。
どうしようか悩んでいた時に、当時はまだ少なかったオンライン面接を取り入れている企業がいくつかあることを知り、興味のある業界を調べている中で、トゥモローゲートを見つけました。最初はなんとなくエントリーしてみたのがきっかけです。
-----そこから入社を決められた理由は何だったのでしょう?
文岡さん:4次選考のインターン面接が凄く印象的でした。人事担当の方が仕事について楽しそうに話すことはあると思うのですが、実際にオフィスに伺った時に働いている社員の方々がとても楽しそうに仕事をしていて、事業の実績についても強い思いや誇りを持っていることをうかがい知ることができました。そこで「この会社で働いてみたい」と強く感じました。
最初に感じたハードルと乗り越え方
-----入社後に印象に残っていることはありますか?
文岡さん:入社2カ月の時に提案したものの、失注してしまったお客様から、今年の3月に「もう一度話を聞かせて欲しい」と連絡をいただけて、受注に至ったことです。私の顔が脳内に浮かんできたことが連絡されたきっかけだったそうなのですが、それが凄く嬉しかったですね。
-----連絡を貰えた大きな理由として思い当たる点はありますか?
文岡さん:これは少し特殊だと思うのですが、私たちはSNSで興味を持ち、そこからやり取りをしていたお客様へアプローチを行い、実際にオンラインや対面で商談をするという形で進むことが多いんです。
そのため、ダイレクトメッセージで定期的に状況をお伺いしたり、代表の方のTwitter投稿のコメント欄で交流を取り続けていました。諦めずに辞めなかったことが大きいかもしれません。
-----入社してから力不足や経験不足を感じた時はありましたか?
文岡さん:最初の契約が取れるまでハードルの高さは感じました。これには様々な要素があるのですが、私たちの商材は無形のものですし、提案先も、会社の代表の方。私は最初内定者インターンとしてスタートしたのですが、3〜4カ月は受注ができないまま時が過ぎていったので、その間は悔しくて歯痒い気持ちで過ごしていました。
-----その時はどうやって乗り越えられたのでしょうか。
文岡さん:トゥモローゲートでは「まずは自分で考えてみる」ことを大事にしているんです。そのため、「自分はこう考えているのですが、どう思いますか?」と先輩に聞くようにしました。
そうすると的確なフィードバックがいただけるので、そのフィードバックをもとにさらに自分で考え、試行錯誤して行動を起こしていきました。具体的には、ニーズのあるお客様にアプローチができるような提案内容の見直しなどを行いましたね。
-----なるほど。そのほかでも日常的に心がけていることはありますか?
文岡さん:これは昔からの癖でもあるのですが、分からない言葉や気になることはすぐ調べるようにしています。自分の中で無意識なインプットがルーティーン化されているので、それがふとした瞬間に役立つことが多々あります。
そのほか、時間があればビジネス系のYouTubeを耳で聴いている状態を作っています。よく視聴しているチャンネルに「年収チャンネル」というのがあるのですが、そこでは色んな業界の方が出演されて対談されているんですね。
不動産や介護など、とても幅広い業界のお客様がいらっしゃるので、意識的に知識を入れないと、なかなかお話についていけないことがあります。そのため、色んな業界のビジネスパーソンが対談しているチャンネルなどをよく視聴し、色々な会社の情報をインプットするようにしています。そうすることで、ヒアリングの質向上にもつながると思っています。
入社3カ月で粗利4000万円を記録
-----仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
文岡さん:お客様への価値提供は一番大事にしたいと考えています。私たちの仕事は目に見えない部分が大きく、成果が計りにくい部分も多いのですが「トゥモローゲートに頼んでよかった」「文岡に頼んでよかった」と言ってもらいたい。
何より私たちの根本の仕事は課題解決なので、「こう言うところを改善してよかった」「成果が出て嬉しい」と言ってもらえると自分自身の喜びにもなります。
-----入社3カ月で粗利4000万円越えを記録したそうですが、その金額に到達するまでに行動したことを教えてください。
文岡さん:まず最初は、かなりの数をこなしました。トゥモローゲートの営業は、SNSで繋がったお客様へのアプローチや、ダイレクトメールからの電話によるクロージング、コーポレートサイトからのお問い合わせ対応などが主なやり方です。
その全てでとにかく数を重ねていくと自分の自信につながっていきました。数を打っていくと興味を持ってくださるお客様にも出会えるので、そこから提案をさせて頂いて、受注をいただけました。
あとは、トゥモローゲートが“やり切る姿勢”を大切にしているので、自分が設定した売り上げ目標を達成するために、どれくらいアポイント数が必要なのかを考えて、動けるようにしていました。
-----提案する際に、受注を取るために何か心がけていることはありますか?
文岡さん:第一印象というのは凄く意識しています。私たちの仕事は経営理念にまつわる大きなプロジェクトだと思うので、「この人に本当に任せていいのか」というのは重要なネックになる部分です。
そのため、「この人に任せたいな」と思ってもらえるような第一印象を与えられるように、身だしなみはもちろん、表情は意識しています。笑顔や頷き、挨拶などはトゥモローゲートでも意識していて、「気持ちの良い挨拶をしよう」というバリューもあるんです。
そういった、見た目や行動など、全てを含めて“第一印象”になるのではないかなと思っています。
本質的に自責で仕事をしていきたい
-----キャリアにおける今後の目標はありますか?
文岡さん:明確な目標は、将来的に独立することです。“社会をどう変えたいか”はまだ言語化できていませんが、自分で責任を背負いながら、成果を出していくという、本質的な自責で仕事をしていきたいという気持ちが芽生えてきています。
「会社員として働く」というのはある程度安定があって守られているので、それを一度取っ払って自分でどこまでできるかは挑戦してみたいです。
大阪から始まったトゥモローゲートを東京でもっと大きくしたいという気持ちがあるため、現在は大阪本社で勤務をしていますが、のちに東京でも経験を積みたいと思っています。その時には自分ももっと成長できているはずなので、次のステップを考えられたらいいなと思います。
-----ありがとうございました。
入社3カ月で出した大きな数字の裏には、地道な努力の積み重ねと、ひとつひとつの企業に誠実に向き合う文岡さんの真面目な姿勢がありました。
何事にも挑戦し、自分が立てた目標を達成するための“やり切る姿勢”は、きっとこれからも夢を叶え続けていくのだろうという希望を見せてくれます。
成果が出ずにモヤモヤしてしまうこともあるかもしれませんが、きっとそれは成長のために必要な時間。諦めずに試行錯誤を繰り返すことが、成果に繋がる一番の近道なのもしれません。
出典元:トゥモローゲート株式会社
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