コロナ禍やウクライナ情勢といった様々な要因から、世界的なインフレや円安による物価高騰の波が押し寄せる日本。経済不安が濃厚となりつつある社会の中で、自身の年収やそれに影響するキャリアについて考え始めた若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。
「Job総研」を運営する株式会社ライボは、741人の社会人男女を対象とした「2022年 年収実態調査」に関する調査を実施。4月18日(月)、その結果を公表しました。
平均年収額は609.8万円、中央値は550万円
調査によると、2022年の日本の社会人の年収は、300〜400万円未満代(22.0%)が最多で、続いて多かったのが400〜500万円未満(14.6%)。そして3番目が500〜600万円未満(12.9%)となっています。また、年収の平均額は全体では609.8万円になり、中央値は550万円という結果に。
年代別で平均額を辿っていくと、20代の平均額は433.7万円、30代は636.2万円、40代は745.6万円、50代は711.5万円でした。
年が上がるにつれて右肩上がりになる傾向は依然として続いており、キャリアを積み上げることの重要性がわかりますね。
全体の62.1%が現在の年収額に納得、最も高いのは40代
ところが現在の年収に対しての納得感については、「納得している」(21.1%)と「やや納得している」(41.0%)を合算した62.1%が納得派の回答。
年代別に見ると、20代は58.2%、30代は62.9%、40代は67.7%、50代は59.5%とになり、若手ビジネスパーソンの多くは、自身のキャリアに対する年収額に納得できていないようです。
目指す年収額、21.6%が「1000〜1500万円未満」と最多回答
そこで自身のキャリアの中で目指している年収額を問うと、全体の21.6%が「1000〜1500万円未満」と最多で、次いで「500〜600万円未満」が12.0%、「400〜500万円未満」が10.5%となりました。
年代別の最多回答では、20代は17.8%で「1000〜1500万円未満」、30代は23.8%で「1000〜1500万円未満」、40代は25.0%で「1000〜1500万円未満」、50代は14.5%で「400〜500万円未満」となり、目指す年収額については20〜40代の回答は同額で50代が最も低かったそうです。
とくに20代はこれからの自分の頑張り次第。より高みを目指すことがモチベーションにつながるかもしれません。
将来的な年収に不安を抱える人は、スキルアップや副業、他のキャリアも検討していくことで、自身の能力向上を図ってみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査対象:全国 /男女20~69歳
調査条件:就業する社会人(経営者・役員・会社員・フリーランス・自営・アルバイト・パート含む)
調査期間:4月7日~4月12日
サンプル数:741人
その他調査結果について詳しくは、プレスリリースでご確認ください。
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