「新しい市場を開拓したい」「新規事業を立ち上げて軌道に乗せたい」志高い若手ビジネスパーソンの中には、このような目標を掲げている人も多いのではないでしょうか。
しかし、社会人経験が浅いことや、ビジネスにおける経験が不足していることで、その挑戦を先送りしてしまってはいませんか?
デジタル音声広告事業を展開する株式会社オトナルの1年目社員・小山 暉広さん(23)は、「未開拓の市場を開拓しているからこそ、経歴は関係ない」と話します。
インターン時代から責任あるプロジェクトを任され、すでに成果も出している小山さんに、その言葉の背景について詳しく話を聞きました。
インフルエンサーが商品の魅力を"声"で伝える『PODCASTER PROMOTION』
株式会社オトナルは、デジタル音声広告事業を展開しています。
デジタル音声広告のエージェンシーとして、国内800件以上の音声広告プランニングと、200案件以上の広告主の出稿・運用改善サポートを行ってきました。
新たな音声メディア・音声広告枠の開発にも取り組んでおり、今年3月にはポッドキャスト配信者による音声広告『PODCASTER PROMOTION』のサービス提供を開始。音声のインフルエンサーが商品の魅力を声で伝える"ホストリード"広告で、広告効果の大幅増加が見込めるといいます。
音声コンテンツに可能性を感じ、オトナルに出会う
小山さんは、2021年5月に同社へインターン入社。今年4月に新卒として正式入社し、現在はラジオ局や新聞社が運営するデジタル音声コンテンツの収益化支援業務を担当しています。
-----音声コンテンツに興味を持ち始めたきっかけは?
小山さん:高校時代に「隙間時間にエンタメとして楽しみながら学べるものはないか?」と、効率良く勉強できる方法を模索していた時にポッドキャストに出会ったことがきっかけです。
別の何かをしながら聴くことができるほか、動画よりも通信容量が少なくて済むので、その魅力にどんどんはまっていきました。
それまであまり興味のなかった分野についても聴くようになり、気付いたら自分にとって「なくてはならない存在」になっていたんですよね。そこから「音声コンテンツの市場をもっと拡大させたい!」という気持ちが膨らんでいきました。
-----オトナルにはどのようにして出会ったのですか?
小山さん:音声コンテンツが、例えばYouTubeのように消費者の生活の中に浸透していくためには、"マネタイズの手段"が欠かせないと考えました。
そこで、そのような事業を展開している会社がないか調べたところ、オトナルがヒットしたんです。
「海外のアドテクを入れながら、市場拡大のために事業を展開している会社があった!」と嬉しくなり、大学卒業後は絶対にオトナルの一員として仕事がしたいと決意し、ダメもとでオトナルにメールを送ってみました。
-----そうだったんですね。当時オトナルではインターンは募集していなかったそうですが…?
小山さん:そうなんです。特にインターン募集を行っていなかったので、企業問い合わせフォームから「できること」と「どれだけポッドキャストが好きか」ということを伝えつつ、新卒採用を行なっているかどうか尋ねるために連絡をしました。その結果、私の情熱が伝わったようで、代表による面接を受けさせていただけることになり、インターン入社が叶いました。
常に先回りして動くことを意識
入社してみると、会社全体の「スピード感」に圧倒されたと、小山さんは当時を振り返ります。
-----具体的にどのような部分に驚かれたのですか?
小山さん:とにかく業務のスピードが速いんです。社内slackでの進展の速さ、意思決定の速さに驚きました。
未発展の市場に挑戦している会社なので、「自分たちの業務が遅れることは、市場の発展が遅れることに繋がる」と考えているメンバーが多いんです。
私もそのような考え方に刺激され、いまでは「いかに業務を効率化できるか」「一日単位で市場発展に貢献できているか」を常に意識するようになりました。
-----ご自身のタスクをスピード感をもって進めるために、具体的にどのような工夫をしていますか?
小山さん:例えば、タスクに取りかかる2歩ぐらい前の段階で、そのタスクを進めるにあたっての疑問点などを解消しておきます。
「さて、このタスクに取りかかろう!」と思った時に確認するのでは、取りかかるタイミングが遅くなってしまうので、常に先回りして動いておくことを意識していますね。
未開拓の市場で「経歴」「経験」は関係ない
インターン入社の数カ月後には『PODCASTER PROMOTION』の構想が生まれ、その後は小山さんメインでこの企画が本格的に始動。無事にリリースできた時は達成感もひとしおだったそうです。
-----企画段階から、このプロジェクトに携わっているんですね。何が一番大変でしたか?
小山さん:自分自身もずっと「こういうサービスがあったら市場発展に繋がるだろうな」と思っていたことだったので、海外事例などを参考にしながら、スピーディーに企画を立ち上げることができました。
大変だったのは、サービス公開前のポッドキャスト番組との交渉です。社会人としてのマナーなど、基礎的な部分がまだ身についてない状態だったので、チームマネージャーに相談しながらなんとか進めていきましたが、自信を持って取り組めるようになるにはかなり時間がかかりました。
-----早い段階から大きなプロジェクトを任されて、戸惑いもあったのでは?
小山さん:そこまで戸惑いはありませんでした。国内にまだ前例のない事業を未開拓の市場で進めているので、メンバーの「経歴」や「経験」はさほど関係ないと思っているからです。
もちろん社会人としてのマナーなどは経歴のある人のほうが知っているし、私自身そのような不足部分は埋めていかなければなりませんが、誰にとっても"初めてのこと"に取り組んでいるわけなので、「新卒だからできない」「若手だから任せてもらえない」というのは当てはまらないと感じています。
-----なるほど。力不足や経験不足を感じた時、かけてもらってよかった言葉などはありますか?
小山さん:代表の「失敗してもそこで終わりではないんだから、失敗は恐れないでいい」という言葉ですね。
入社当初は「自分が任されたのだから、絶対に失敗してはいけない」「成功させなければ」と気負ってしまって、些細な失敗ですごく落ち込んでしまうこともありました。
しかし、常に代表がこの言葉をかけてくれたことと、実際に一通り失敗してみたことで、「常に"完璧"なんてあり得ない」「もし失敗しても、そこで終わってしまうわけではないから積極的に取り組もう」と前向きに思えるようになりました。
挑戦があるから失敗があるわけなので、失敗怖さに何もできなかったら、前に進めなくなってしまいますからね。
マネタイズの仕組みをつくり、市場を拡大させたい
市場の発展を目標に、若手ながら着々と前に進み続ける小山さん。今後のキャリアとしては、どのように考えているのでしょうか。
-----キャリアにおける今後の目標があればお聞かせください。
小山さん:長期的には、デジタル音声市場拡大のために「コンテンツ配信→収益が得られる→継続できる」という仕組みをつくっていきたいです。
そのためには音声コンテンツ全体のリスナーの増加が欠かせませんので、これまで音声コンテンツに触れてこなかった人たちにリーチできるような施策をどんどん提案し、実行に移していきたいですね。
個人的には、マネージメント業務も経験したいです。より多くの人を動かせたほうが、テコのきいた状態になり、市場発展のスピードを速めることができると考えているからです。
-----ありがとうございました。
「未開拓の市場だからこそ経歴関係なく挑戦ができる」と、小山さんは力強く語ってくれました。
これから発展していくであろう未開拓の市場に挑戦したいと考えている人は、「早すぎることはないんだ」と勇気をもらえるのではないでしょうか。
一歩を踏み出すのは「いつか」ではなく、「今」なのかもしれませんね。
出典元:株式会社オトナル
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