新卒入社や転職など環境が変わるシーンでは、これからの未来にワクワクするとともに、つい肩の力を入れすぎてしまう人も多いのではないでしょうか。
株式会社エイチームのグループ会社であるQiita株式会社の2年目社員・相澤さん(23)は、入社当時「頑張らないと!」と力を入れすぎてしまったことで、空回りした過去があるのだとか。
入社してからの悩みや変化なども含め、この1年間で学んだことについて、相澤さんに詳しく話を聞きました。
「エンジニアを最高に幸せにする」Qiita株式会社(エイチームグループ)
Qiita株式会社は、社会を支えるソフトウェアの開発や、それを支えるエンジニアの開発効率の向上に貢献することを通して、社会の変化、世界の進化を加速させるべく複数の企画・開発・運営を行っています。
就活で掲げた3つの軸に一致し、入社を決意
相澤さんは2021年、株式会社エイチームへ新卒入社後、グループ会社であるQiita株式会社へ配属。プロダクト開発グループでデザインチームの一員として勤務し、今年4月に入社2年目を迎えました。
現在は、大学時代に専攻していたデザイン系の知識を活かしながら、HTML・CSSコーディングやUIデザイン、広告やプレスリリースの作成など幅広い業務を担当しています。
-----エイチームを就職先として選ばれたのは、やはりデザインを仕事にしたいという理由からですか?
相澤さん:それもありますが、入社の決め手になったのは、就活をしていたときに私が掲げていた「働く人」「取り組む内容」「取り組み方」の3つの軸と一致したからです。「働く人」は、いっしょにいて楽しく、いっしょに成長できる人。「取り組む内容」については、人や社会の役に立つことに携わりたいと考えていました。
また、デザイナーはコーディングやグラフィックの作成など、手を動かす仕事が多いです。でも私は「取り組み方」として、そういった仕事はもちろん、プロジェクトの立ち上げなど最初の企画のほうからかかわりたいと思っていました。エイチームなら、そのすべてが叶いそうだと思ったのです。
-----立ち上げからかかわるというのは、大変そうですよね。
相澤さん:大変ではありますが、だからこそやりがいも大きいです。また手を動かすときに、どうしてこうなったのかという経緯を知っているのと知らないのでは、アクションが全然違ってきます。
学びが多かった、初の大型プロジェクト
-----希望した会社へ入社されてたくさん思い出もあると思いますが、最も印象に残っていることを教えていただけますか?
相澤さん:入社していちばん印象に残っているのは、大きなプロジェクトにかかわったときのことです。プロジェクトが大きくなるとかかわる人も多くなるので、意見のすり合わせなど大変なこともありましたが、すごく嬉しかったので、よく覚えています。
また、そのプロジェクトを通じて社内のいろんな人と話せるようになったので「こういうふうにコミュニケーションを取ればいいんだな」ということを掴むきっかけにもなりました。
-----普段の社内コミュニケーションは、リモートが多いのでしょうか?
相澤さん:エイチームでは、新しい働き方の実践として2020年4月より在宅勤務を推奨していますが、新卒社員は入社後2年間を原則オフィス勤務の方針を決定しています。オフィスに出勤し同じ空間で働くことで、相互理解を促すことが目的です。そのため、リモート勤務も多いですがリモートの場合、Zoomをつなげっぱなしにしている人が多いですね。
-----仕事の悩みなども、気軽に相談できるのでしょうか?
相澤さん:そうですね。Zoomで声をかけたり、忙しそうならSlackや自社サービスの「Qiita Team」という情報共有ツールを使ったりします。困っていると、誰かが声をかけてくれることも多いので、わりとすぐ相談できる環境です。
1on1を通して気づいた「頼ることの大切さ」
-----提案や企画が思いついたときにも、活発に意見を言える環境なんですね。
相澤さん:はい。提案はウエルカムなので、いつでも上長に言えます。「1on1」という制度が定期的にあるので、そこで悩み相談をしたりアイデアを話したり、雑談をすることもあります。事業部によってタイミングは異なりますが、私の場合、対応してくれる方がアシスタントマネージャーとは週1回で、マネージャーだと月1回ぐらいのタイミングです。
-----「1on1」で話したことが反映されていると感じることはありますか?
相澤さん:はい。以前の1on1では「こういう風にしていきたいから、この部分の話をもっと聞かせて」と言って真摯に話を聞いてくれました。その後、今後のアクションについて具体的なアドバイスもあったので、相談してよかったと思っています。
1on1を通じて、行き詰ったときに人に頼る大切さにあらためて気づきました。何かあったときに先輩や上司に時間を取ってもらうのは大変ですし、勇気が必要です。でも、定期的に1on1が組み込まれていることで「時間を取ってわざわざ相談するのは…」と躊躇するようなこともその時に話ができるため、とても救われています。
「自分に負荷をかけること=頑張る」ではないと気付く
-----風通しのよい職場環境のようですが、相談できずに悩んだことや経験不足を感じたことはありますか?
相澤さん:入社直後の研修期間中、「新入社員、頑張らなきゃ!」と気持ちだけが空回りしている時期がありました。「自分に負荷をかけること=頑張る」という認識になってしまい、頑張ろうという気持ちだけで何もできていない。そういったことが続き、途中で「これ、違うよね?」と気づいたことがあります。
-----自分に負荷をかけることが頑張ることではないと気づいたきっかけは?
相澤さん:明確なきっかけはないのですが、目的と手段がコチャゴチャになっていると感じました。また、先輩たちを見ていて「単に意気込むのではなく、まず会社で達成したいこと、やりたいことがあって、それを実現するために結果として行動に移そうと頑張っている」と感じ、"頑張ること"が目的ではなく、"頑張ること"は手段なのだとあらためて気づきました。
共感や愛着を持って、自発的に行動したい
-----キャリアにおける今後の目標などあれば教えてください。
相澤さん:まだ明確な目標を持てているわけではありませんが、自社や自社サービスに共感や愛着を持って、「どうすればもっとよくなるか」を考えて実現する力をつけていきたいです。そのために、デザインのスキルを磨いていくことはもちろん、「できること」を増やしたいと思っています。
-----共感や愛着を持つことで、具体的にどういった変化が期待できると思いますか?
相澤さん:先ほどの目的と手段の話にもつながりますが、共感や愛着があれば、自発的にもっと良くしたいとか、理念を達成するためにもっとこうしたほうがいいだろうと考えることができます。ワクワクした気持ちで業務をおこなうためにも、仕事をするうえで大切なことだと思っています。
-----自分がかかわっている会社やサービスに共感や愛着を持つことは、大切ですよね。いろいろなお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。
入社前後や環境が変わったとき、「頑張らないと!」と肩に力が入りすぎると、ときには「目的と手段」が混合してしまうこともあるかもしれません。
行き詰ったときには相澤さんのように、先輩たちが働く姿に目を向けたり、1人で抱え込まずに信頼できそうな先輩や上司に相談したり、目的と手段を明確化するための努力をしてみてはいかがでしょうか。
出典元:株式会社エイチーム
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