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パティシエとは?種類別の仕事内容・給料の目安・なり方・パティシエールとの違いについて解説

U-NOTE編集部

2022/04/28(最終更新日:2022/08/25)


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お菓子作りが大好きで、パティシエになりたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

本記事ではパティシエを目指す人が知っておきたいパティシエの仕事内容・給料の目安・必要な資格などをご紹介します。パティシエのやりがいや向いている人の特徴なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

パティシエとは?パティシエールとの違いは?

そもそもパティシエという職業を「お菓子を作って売っている人」のような認識をしている人も多いのではないでしょうか。

パティシエとは、洋菓子や焼き菓子を作ったり、客の要望を聞きオリジナルのレシピを考えたりする仕事です。

パティシエの働き方や活躍している場所によって、お菓子作りの何を担当するかは異なります。例えば個人の店の場合、朝から晩まで一人でケーキを作り続けることも。工場や大規模のパティスリーでは、生地担当・仕上げ担当と担当ごとに仕事をすることもあります。

日本の伝統である和菓子職人は、パティシエとは呼ばないことに注意しておきましょう。

 

パティシエの種類と仕事内容

パティシエにはいくつかの種類があり、経験を積むことでパティシエとして成長することが可能です。

パティシエの大まかな種類は以下のとおりです。

パティシエの種類

  • シェフパティシエ
  • スーシェフ
  • フルニエ
  • トゥリエ
  • アントルメンティエ
  • グラシエ
  • ショコラティエ
  • コンフィズール

シェフパティシエとは、現場のすべてを監督するパティシエのことをいいます。メニューの決定から現場の指示まで任されるため、すべての過程を極めている必要があります。個人経営の店の場合、オーナーがシェフパティシエを兼任し「オーナーパティシエ」と呼ばれることもあることを押さえておきましょう。

スーシェフはシェフパティシエに続く高い地位で、経験を積んだ将来有望なパティシエが任されます。働く規模によっては、スーシェフがいないこともあります。

フルニエはオーブンを使うパート、トゥリエは生地を作るパート、アントルメンティエはデコレーションをするパートです。

グラシエはアイスやシャーベットなどの冷たいお菓子担当です。ショコラティエはチョコレート菓子専門のパティシエ、コンフィズールは砂糖を使うお菓子の専門家のことをいいます。

もちろん、どのパートを担当してもお菓子に関する幅広い知識を持っていることが大前提です。

 

パティシエが活躍している場

パティシエは、お菓子屋さんで働いているイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

実は、パティシエの活躍の場は広くパティスリー以外でも働いています。以下では、パティシエが活躍しているシーンについてご紹介します。

 

パティスリー

多くのパティシエはパティスリーと呼ばれる洋菓子専門店で働いています。

個人経営の店の場合、パティシエが少なくすべてのお菓子を作る必要がある場合も多いです。大きなパティスリーの場合は、上記でご紹介したようにパートに分かれてお菓子作りをすることがほとんどです。

また、お菓子を作るだけではなく接客や会計などを行うこともあります。

 

レストラン

高級なレストランで働くパティシエもいます。

レストランで働くパティシエは、デザートを作るだけではなく盛り合わせまで気を配る必要があります。ただ美味しいだけではなく、目で見るだけで美味しさが伝わるように彩りにも配慮しなければいけません。

誕生日や記念日などの場合、お客様に合わせたケーキを作ることもあります。

 

結婚式場

イベントやウエディング用のケーキなどを作る結婚式場専門のパティシエもいます。

新郎新婦の思い浮かんでいるケーキのイメージを実際に作り出したり、はやりのデザインを提案したりします。チョコ細工や砂糖細工などを使い見た目も美しいケーキを作るのが結婚式場のパティシエの仕事です。

大きなケーキを作るので、大胆なチョコ細工や砂糖細工を使用できるのも結婚式場で働く醍醐味です。

 

工場

工場で大量に作られるケーキもパティシエが監修していることが多いです。

ケーキのデザインを考えたり、焼きムラがないかチェックしたりする仕事を行います。また、商品開発や改良を担当し、より美味しいものを世に出す手助けも行います。

 

パティシエのやりがい

パティシエの最も大きいやりがいのひとつは「人を笑顔にできること」です。

自分の作ったケーキを「美味しい」と食べてもらえたり、何度も自分の作ったケーキを買いに来てくれたりするとやりがいを感じます。

また、自分のデザインが採用されたり、新しい仕事を任せられたりするときも嬉しく思うパティシエは多いです。

 

パティシエの年収の目安

求人ボックスによると、パティシエの年収は約352万円、給料の幅は約256〜524万円です。

参考:求人ボックス「パティシエの仕事の年収・時給・給料

パティシエの年収は、経験や職歴、留学して海外のケーキを学んできたかなどに影響されることが多いです。

「パティシエとして稼ぎたい」という人は、独立をする・オリジナル商品を販売するなどが考えられます。もちろん、どちらの方法も簡単なことではありません。

しかし、熱い情熱や美味しいケーキを作りたいという思いで独立やオリジナル商品の販売を行ってきたパティシエはたくさんいます。努力を重ねて、自分の夢を叶えましょう。

 

パティシエに向いている人の特徴

「自分はパティシエに向いているかな」と気になる方もいるのではないでしょうか。

パティシエに向いている人で大切なことは、「お菓子が好きなこと」です。お菓子のことを長い間考える必要があるパティシエは、お菓子のことが嫌いな人では苦痛になってしまいます。お菓子が好きで、探究心がある人は楽しく続けられるでしょう。

また、体力があることや美的センスがあることも必要になります。特に、料理は意外と体力を使うので、日頃から鍛えているといいでしょう。

 

パティシエに必要な資格・スキル

「パティシエになるために資格は必要なのかな」「パティシエとして成長するためにどんな資格を取ればいいかわからない」と思う人もいるのではないでしょうか。

実は、日本にはパティシエになるための資格は存在しません。

しかし、転職や就職で有利になるためにも資格をとっておいたほうがいいでしょう。

日本にはパティシエのための資格は存在しませんが、フランスにはパティシエのための国家資格があります。実技・筆記・口頭の試験があり、外国人でも受けることは可能です。

「海外で働くことを視野に入れている」という人は、フランスの資格取得をおすすめします。

日本で働くパティシエにおすすめの資格は、「製菓衛生師免許」「菓子製造技能士」です。どちらも国家資格であり、多くのパティシエが習得を目指しています。

>>製菓衛生師免許の公式サイトはこちら

>>菓子製造技能士の公式サイトはこちら

 

パティシエになるための方法

「パティシエになりたいけれど、どうすればなれるのだろう」とパティシエのなり方がわからず困っている人もいるのではないでしょうか。

多くのパティシエは製菓専門学校や調理師専門学校に通った上で、就職するのが一般的です。

パティシエを目指す人におすすめの学校の多くは夜間も開講していることが多く、社会人でも授業を受けることが可能です。

基礎から学べる学校か、海外留学ができるかなどを考えながら理想の学校を選ぶことをおすすめします。

 

パティシエのキャリアパス

パティシエは専門性が高い仕事のため、他の職種へと転職するのではなく専門性を磨くことでキャリアを築くことがほとんどです。パティシエとして働き続けるだけでなく、独立する人もいます。

独立をするためには、食品衛生責任者証の資格をとったり経営のことを考えたりする必要があります。お菓子作り以外の仕事も増えるため、どのように働きたいのかよく検討して選ぶ必要があるでしょう。

また、スイーツだけではなく他の料理や栄養などの知識を身につけることで新たなキャリアを作る人もいます。例えば、栄養のあるスイーツを作るために栄養士の資格を取得するなども一案です。

栄養士になるための方法を知りたい人は「栄養士とは?資格を取得する方法・管理栄養士との違い・給料の目安・キャリアについて解説」を参考にしてくださいね。

 

どのようなパティシエになりたいか考えよう

本記事では、パティシエの種類やなり方、給料などを詳しくご紹介しました。

パティシエになるためには資格は必要ありませんが、技術があることを証明できる資格を持っていると就職が有利になります。

様々な知識を身につけて一流のパティシエを目指してみてください。
 

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