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料理研究家になるには?仕事内容・資格・収入・料理家との違いについて解説

U-NOTE編集部

2022/04/26(最終更新日:2022/08/25)


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テレビやSNSなどで料理研究家という職業は有名ですが、料理研究家と普通の料理人の違いや、料理研究家になるにはどうすればいいかなどわからないことも多いでしょう。

本記事では、料理研究家の仕事内容・やりがい・年収やなるための方法などを詳しくご紹介します。

料理研究家に憧れている人や、将来料理研究家になりたいと思っている人はぜひ参考にしてください。

 

料理研究家とは?料理家との違いは?

SNSやテレビなどで耳にする職業「料理研究家」ですが、具体的にどのような職業なのか知っている人は少ないのではないでしょうか。

料理研究家とは、創作した料理のレシピや料理について研究したことをSNSやテレビなどを通して発信する人のことをいいます。

料理家や料理人などは「料理を作ること」が主な仕事ですが、料理研究家は「レシピ」を考え発信することがメインの仕事です。

もちろん料理研究家かつ料理家の人もいるように、柔軟な働き方ができるのも料理研究家の魅力ですね。

 

料理研究家の仕事内容・活躍の場

より詳細に料理研究家の仕事内容を知りたいという人もいるのではないでしょうか。

以下では、料理研究家が活躍している場所と仕事内容をご紹介します。

 

メディアへの出演

テレビやSNSで料理研究家を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

料理研究家は自分の考えたレシピを多くの人に発信するために、テレビやSNSなどのメディアに出演することもあります。

たくさんの人が見ているメディアに出ることで、自分自身の人気も上がりより多くの人に自分のレシピを見てもらえるようになります。

 

アレンジレシピの開発・SNSでの情報発信

料理研究家は、自分の信念に合わせたレシピを開発し、SNSやブログなどで情報を発信していきます。

例えば、大食いとして有名な「ギャル曽根」さんは、油であげない揚げ物のようにカロリーオフされたレシピを開発しています。

「平野レミ」さんが奇想天外な発想で新しいレシピを生み出し、見る人を圧倒させているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。このように誰にも考えつかないレシピを考えたり、時短のための簡単な工程を考えるのも料理研究家の仕事です。

最近では、誰でも作りやすいようにコンビニや冷凍食品のものをアレンジしたレシピを発信する料理研究家もいます。

料理研究家は自分が誰に魅力的な料理を発信するかどうか考えた上で、適切なSNSを選択し料理を広めていくこともあります。

 

料理教室や学校での講師

料理研究家は、メディアやSNSだけではなく、料理研究室や学校などでも自分の考えを広めています。

例えば調理師専門学校や管理栄養士の学校などで、自分の考えた新しいレシピを提供することも。また、飲食店から「新しい料理を考えてほしい」と依頼が来ることもあります。

料理研究家=メディアで働く人というわけではなく、活動の場は幅広いということを押さえておきましょう。

 

料理研究家のやりがい

料理研究家は、三大欲求の食欲に関わる仕事だからこそ、功績を残せれば多くの人に喜んでもらえる仕事です。

例えば、「〇〇さんのレシピで料理を作ったら褒められた」「〇〇さんのレシピが美味しかった」のように褒められると、人に役に立った気持ちになりやりがいを感じるでしょう。

華やかなイメージの裏で地味な作業や何度も同じ料理を作る大変さはありますが、誰かの笑顔になると思ったら頑張れる料理研究家は多いです。

また、レシピを公開することで、自分と同じ料理が大好きな仲間に出会えることもあります。お互いに称賛し合いながら最高の一品を作り出すのも料理研究家が楽しいと思える瞬間です。

人気の料理研究家になると、自分をブランドとして売り出すことも可能です。例えば「栗原はるみ」さんの場合、企業と協力してクリームシチューやビーフシチューのルウなどを売っています。

参考:栗原はるみこだわりのシチュー|S&B エスビー食品株式会社

自分のレシピや調合を信頼して商品を買ってくれる消費者がいることにやりがいを感じるのではないでしょうか。

 

料理研究家の年収の目安・将来性

料理研究家という職業の明確な年収の調査はされていないので、具体的な年収はわかりません。

一口に料理研究家といっても、人気のある料理研究家からまだ頭角を表していない料理研究家までたくさんの人がいます。当然年収も変わってくるので、年収を上げるためにはメディアの出演や料理本、ブログなどに力を入れる必要があります。

平均年収jpによると、料理研究家の年収は約860万円(ネット口コミ統計)と書かれています。

誰もが知る人気の料理研究家になると、年収1千万円を超えることも夢ではありません。

参考:平均年収jp

料理研究家の将来性としては、新しい食べ物を考える「創造」の分野は人間にしかできないと考えられています。AIが料理研究家の仕事を奪うことは現時点では心配しなくてもよいでしょう。

第24回大学教育研究フォーラム シンポジウムによると、AIの将来性について以下のように発表されています。

「コンピュータ化が難しいのは、複雑なコミュニケーションを必要とする仕事や、柔軟で臨機応変の対応が求められる職種、創造的な知的活動が求められる役割。」

引用:人工知能に代替されない能力と その教育を考える

人間の考え方は人それぞれだからこそ、創造的な活動も異なるはずです。つまり料理研究家は、自分にしかできないことをなし得ることが可能な職業であるといえるでしょう。

また、人間の食べ物への考え方や裕福さが変わってくる中、料理研究家はその需要に沿った料理を考えることが望まれます。料理研究家は、この先も多くの人に望まれる仕事だといえます。

 

料理研究家に向いている人の特徴

「自分は料理研究家に向いているかな」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。

以下では、料理研究家に向いている人の特徴をご紹介します。自分が料理研究家になる素質を持っているか考えてみてはいかがでしょうか。

 

好奇心旺盛な人

「この食材とあの食材を組み合わせたらどんな味になるかな」「他の調味料や調合をしたら美味しいかも」などと、好奇心旺盛に何でも試せる人は、料理研究家に向いているといえます。

料理研究家は、既存のものではなく新しいものを生み出す必要があるので、今までにないものを想像しなければいけません。

「もっとこうすれば」「もっと美味しいものを作りたい」と飽くなき探究心を持って、自分だけのレシピを生み出してみましょう。

 

アイデアを発信できる人

自分の考えたレシピを自分の中だけで留めておくのではなく、SNSやメディアを活用して「みんなに知ってもらいたい」と思えること、アイデアや情報を発信できることも料理研究家にとっては大事です。

世の中に自分のレシピを発信することで、見た人から反応をもらいさらにいいアレンジが思いつくかもしれません。また、褒められることでモチベーションを維持できます。

ただ「このレシピおすすめです」と伝えるだけでは、多くの人に見てもらうことは難しいです。「バズる(SNS上で話題になること)」ためにも言葉の使い方を考えたり、目を引く画像を添付したりなどの工夫が大切です。

 

勉強熱心な人

料理研究家は様々なことに勉強熱心な人が向いているといえます。

料理研究家は、ただ新しい料理を作るだけではなく、「大衆に見てもらう力」「彩りよく飾る力」「栄養のある食事を考える力」などが必要です。

多くの人に見てもらうためには、心理学やマーケティングを勉強する必要があります。マーケティングとは、「マーケティングの狙いは、顧客というものをよく知って理解し、製品が顧客にぴったりと合って、ひとりでに売れてしまうようにすること」とマーケティングの巨匠であるピーター・ドラッカーはいいます。

引用:マネジメント

また、彩りの勉強にカラーコーディネートの勉強をしたり、栄養のある食事を作るために栄養士の勉強をしたりなど、料理研究家が勉強する範囲は広いです。

誰に命令されるわけではなく、自分から進んで努力できる人こそが料理研究家に向いているといえるでしょう。

 

料理研究家を目指す人におすすめの資格・スキル

「料理研究家を目指すために資格をとっておいたほうがいいかな」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

資格がなくても、料理研究家になることは可能です。

しかし「この料理は栄養がある!」と国家資格を持つ管理栄養士が言うのと、何も資格を持っていない人が言うのでは説得力が異なります。

料理を作る人に安心してもらえるためにも、資格を持つことは有効です。

例えば、栄養士や調理師、テーブルコーディネーターなどの資格を取ってみるのも一案です。

栄養士は、栄養士のための学校に通う必要があります。栄養士に興味がある人は「栄養士とは?資格を取得する方法・管理栄養士との違い・給料の目安・キャリアについて解説」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

テーブルを彩り、料理をさらに美味しく見せるテーブルコーディネーターに興味がある人は「テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格7選」を参考にしてください。

 

料理研究家になるための方法

料理研究家になるための方法は、ひとつの決まった方法があるわけではありません。

例えば料理についてじっくり学びたい人は、料理の専門学校や栄養士養成施設などに入学することをおすすめします。料理の知識をつけた後、先輩料理研究家のアシスタントになり、お金を稼ぎながら料理のことを学ぶのも一案です。

また、飲食店やレストランで働き、料理の配膳やアレンジなどを学ぶのもいいでしょう。

新しいことを生み出すためには既存の料理を知る必要があります。まずは知識をつけてから、料理研究家として一歩を踏み出すのがいいでしょう。

 

料理研究家のキャリアパス

料理研究家としてさらに成長するためには、今ある知識に満足せず勉強をし続けることが大切です。例えば料理研究家だけではなく、料理人になったり、管理栄養士になったりする方法もあります。

また、料理研究家として、メディアに出演したり、書籍を出版したり、自分で料理教室やサロンを開いてみたりするのも一案です。

将来的にどのような仕事をしたいのか検討して、自由に活躍の場を作れるのも料理研究家の特徴だといえます。専門性を磨いたり、関連する職種への挑戦など自由なキャリアパスを検討することが可能です。

 

どのような料理研究家になりたいか想像しながら未来の準備をしよう

本記事では、料理研究家になるにはどうすればいいのか、料理研究家の仕事内容や年収などをご紹介しました。

数ある料理研究家の中でも人気の料理研究家になることは簡単なことではありません。自分の信念を持って、料理に関することを身につけ、自分らしいレシピを見つけましょう。

本記事を参考に、なりたい料理研究家のイメージを検討し、自分なりのキャリアパスを検討してみてはいかがでしょうか。
 

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