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調理師免許とは?取り方や実務経験などの条件・申し込み方法などを解説

U-NOTE編集部

2022/04/22(最終更新日:2022/08/25)


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「調理に関係する仕事につきたい」「料理を作る仕事がしたい」というあなた。将来的に調理の仕事につきたい人が取っておきたい資格「調理師免許」についてご存知でしょうか。

本記事では、調理師免許を取得するメリットや取り方、調理師免許試験の概要などを詳しくご紹介します。

 

調理師免許とは?調理師になるためには必須?

そもそも調理師免許とはどのような免許なのか、知らない人もいるのではないでしょうか。

以下では、調理師免許とはどのような試験なのか・調理師になるために必ず必要なのかについて解説していきます。

 

調理の仕事には調理師免許は必須ではない

「飲食店で調理の仕事をしている人はみんな調理師の資格を持っている」と誤解している人もいるのではないでしょうか。

実は、調理の仕事をするからといって、調理師免許は必ずしも必要なわけではありません

調理師免許を持たなくても調理をすることは可能ですが、免許を持っていることによって、調理や栄養、衛生に関する知識を持っていることが証明されます。そのため、就活に有利になったり顧客に安心してもらえたりするため調理師免許を取る人は多いです。

 

飲食店の経営には「食品衛生責任者の資格」「保健所の承認」が必要

「いつか飲食店の経営に携わりたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

実は、飲食店の経営をするためにも調理師免許は必要ありません

飲食店の経営には「食品衛生責任者」と呼ばれる資格と「保健所の承認」が必要です。

食品衛生責任者の資格は、各都道府県が開講している講習を受けることで取ることが可能です。

 

調理師免許を取得する5つのメリット

「調理の仕事には調理師免許が必須ではないなら、調理師免許を取る意味はないのかな」と思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、調理の仕事に携わりたいのなら、調理師免許を取得することをおすすめします。

以下では、調理師免許を取るべきか悩んでいる人のために調理師免許を取得するメリットをご紹介します。

 

メリット1.就職時に即戦力をアピールできる

調理師免許を取得する1つ目のメリットは、就職時に即戦力をアピールできることです。

調理師免許を持っていることで、調理や栄養、衛生についての知識を持っていることが証明されます。

そのため、飲食店の経営者も「調理師免許を持っている人を採用したい」と思っている人も多いです。また、応募の際にも「調理師免許取得者」という条件が出されることもあります。

就職を有利にすすめるためにも調理師免許を取っておくことをおすすめします。

 

メリット2.給料や待遇に反映されることもある

調理師免許を取得する2つ目のメリットは、給料や待遇に反映されることもあることです。

調理師としての知識がないと、最初からは調理の仕事を任してもらえず、お皿洗いや掃除などの仕事を担当することも多いものです。

調理師免許を持っていることで、難易度が高い調理の仕事を任せてもらえ、給料も上がりやすい傾向があります。

 

メリット3.資格の学習を通じて知識を身につけられる

調理師免許を取得する3つ目のメリットは、資格の学習を通じて知識を身につけられることです。

「飲食店で実際に働いて経験から調理を学びたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

確かに、料理に関する技術は筆記試験を勉強するだけでは身につきません。しかし、安心で安全な調理をするためにも、料理に関する基礎知識は必要です。

調理師免許を勉強することで調理師に必要な知識が全体的に勉強できるので、「知識が足りないのでは」と思う人は調理師免許を受けるために勉強をしてみてはいかがでしょうか。

 

メリット4.お客様からの信頼を得やすい

調理師免許を取得する4つ目のメリットは、お客様からの信頼を得やすいことです。

調理師免許を持っている人が「この料理は衛生や栄養などに注意して作りました」と言うと説得力を感じる人も多いのではないでしょうか。

このように調理師免許を持っていることで顧客の信頼を得ることができ、お客さんも安心してご飯を食べられるでしょう。また、安心して食べられる飲食店として信頼を集め、結果人気店になることも考えられます。

 

メリット5.食品衛生責任者の資格が申請だけで取得できる

調理師免許を取得する5つ目のメリットは、食品衛生責任者の資格が申請だけで取得できることです。

飲食店の経営に必要な「食品衛生責任者」の資格は、講習を受けることでも取得できます。

調理師免許試験を持っていると「申請」するだけで取得できるのはメリットだといえるでしょう。

 

調理師免許の取り方

調理師免許の取り方は、大きく分けて2つの方法があります。

どちらの方法でも同じ調理師免許を取ることは可能ですが、取る過程が違うことに注意しましょう。

 

調理師免許の取り方1.調理師試験に合格したうえで免許を取得する方法

調理師免許の1つ目の取り方は、調理師免許に合格し都道府県知事に免許を申請する方法です。

調理師免許は各都道府県で行われ、合格率は60%前後の比較的合格しやすい試験です。

参考:第3-1表 都道府県別調理師試験実施状況

調理師免許を取るための試験を受けるためには、「2年以上」の実務を経験している必要があります。

 

調理師免許の取り方2.調理師養成施設を卒業して免許を取得する方法

調理師免許の2つ目の取り方は、調理師養成施設を卒業して都道府県知事に免許を申請する方法です。

厚生労働大臣が指定する調理師養成施設を卒業すれば、調理師試験を受ける必要はありません。

調理師養成施設は、中学校を卒業した人なら誰でも入学することが可能です。調理師養成施設に通いたい人は全国調理師養成施設協会の「全国の学校一覧」を参考にしてください。

 

調理師試験を通じた調理師免許の取り方

「調理師試験についてもっと詳しく教えてほしい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

以下では、調理師試験の内容や難易度、費用などについて詳しくご紹介します。

 

調理師試験の内容

調理師試験では、「公衆衛生学」「食品学」「栄養学」「食品衛生学」「調理理論」「食文化概論」の六科目から出題されます。

合格するためには六科目の合計が60%以上の正答をしていることが必要です。またある科目が明らかに点数が低い場合は試験に落ちることがあります。そのため、まんべんなく六科目勉強しておきましょう。

試験はマーク式で、四択から正しい答えを選択する試験です。実技はなく知識が問われる筆記の勉強のみが行われます。

 

調理師試験の難易度・独学でも合格できる?

調理師試験の合格率は各都道府県によって異なりますが、どの都道府県も合格率は60%前後です。

参考:第3-1表 都道府県別調理師試験実施状況

自分の住んでいる都道府県だけではなく、別の都道府県でも受けることも可能です。

「高知県の受験で落ちたから岐阜県でも受験しよう」のようなかけもち受験も可能なので、比較的合格しやすい試験だといえます。

「お金がないから独学で取りたい」という人もいるのではないでしょうか。調理師試験の勉強は独学でも十分可能です。しかし、わからないところがすぐに質問できない・専門的な内容で難しいという問題点があることを押さえておきましょう。

具体的に試験がどのようなものか知りたい人は調理技術技能センターによる過去問を参考にしてみてはいかがでしょうか。

>>調理師技能センター「調理師試験問題及び解答」はこちら

 

調理師試験の取得に必要な費用・料金

調理師試験の受験料は、各都道府県によって異なります。試験を受けたい都道府県の受験料を調べて間違わないようにしましょう。

東京都調理師試験の場合、受験料は6400円です。(2022年3月31日現在)

参考:東京都調理師試験

何度も試験を受けると受験料が高くついてしまうので、なるべく一回で合格できるように努力することをおすすめします。

 

調理師試験を受験するための要件

調理師試験を受験するためには、中学校を卒業していることが必要になります。

その上で、調理師法施行規則第4条が定めている施設で2年以上の実務経験を行った人が試験を受けることが可能です。

アルバイトやパートで働いている人でも、週4日以上かつ1日6時間以上勤務している場合は、「実務経験」をしていると判断されます。

また、継続して2年間ではなく、合計で2年間実務経験をしていれば調理師試験を受けることは可能です。

 

調理師として活躍するために調理師免許の取得を検討しよう

本記事では調理師免許を取得するメリットや調理師免許の取り方などをご紹介しました。

調理師として仕事をするためには、必ずしも免許が必要なわけではありませんが、調理師として活躍するためには取っておきたい資格のひとつです。
調理師免許を取るためには、調理師について学べる学校に行く方法と、調理師試験を受ける方法があります。どちらの方法で調理師の免許を取るか考えて、将来設計をしてみてはいかがでしょうか。

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