テーブルコーディネーターという職業に興味があり、テーブルコーディネーターを目指すために資格を取りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、テーブルコーディネーターの資格を取得するメリットやおすすめの資格などをご紹介します。資格の難易度や受験するのにかかる費用、要件などを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
テーブルコーディネーターとは?
そもそもテーブルコーディネーターがどのような仕事をする人か詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。
テーブルコーディネーターは、テーブルに飾るお花や食器などを考え、食事をする空間を作り上げる人のことをいいます。
2008年までテーブルコーディネーターと呼ばれる資格だった「食空間コーディネーター」資格を持つ人が「食空間コーディネーター(テーブルコーディネーター)」を名乗ることが可能です。
テーブルコーディネーターは、結婚式場や高級飲食店、注文住宅の企業などで働いています。
また、テーブルコーディネーターは、フードコーディネーターと兼用で働いている人も多いです。
フードコーディネーターに興味がある人は「フードコーディネーターとは?仕事内容・独学でのなり方・スキルなどを解説」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
テーブルコーディネーターに必要とされるスキル
テーブルコーディネーターはどのような知識やスキルを持っていることが望ましいのでしょうか。
テーブルコーディネートをするためには、色の知識・テーブルマナーや食器に関する知識・料理に関する知識などが必要になります。また、金属の食器・ガラスの食器などの素材の知識も必要です。
テーブルに乗るものすべてに関して深い知識を身に着けなければいけないので、テーブルコーディネーターになるためには幅広い知識が求められます。
また、テーブルコーディネーターは、様々な人と関わるためコミュニケーション能力が必要になります。顧客が望むテーブルコーディネートがどのようなものなのか・さらに美しくするためにはどう改善すればいいのかなどを話し合いながら、素晴らしい作品を作っていきます。
テーブルコーディネートの資格を取得するメリット
テーブルコーディネーターのための資格は多々ありますが、テーブルコーディネーターとして活躍するために資格が必要なわけではありません。では、資格を取得するメリットとは何でしょうか。
以下では、テーブルコーディネートの資格を取得するメリットをご紹介します。
メリット1.体系的に仕事に活かせる知識を身につけられる
テーブルコーディネートの資格を取得するメリットの1つ目は、体系的に仕事に活かせる知識を身につけられることです。
テーブルコーディネートの勉強を独学ですると「何の勉強をすればいいかわからない」「自分がどこまで成長したかわからない」となってしまう可能性があります。
資格を取得するために勉強することで、何を勉強するべきかが明確になり勉強に取り掛かりやすくなります。
また、資格に合格するという目標は勉強のモチベーションになるでしょう。
メリット2.客観的に知識を証明できる
テーブルコーディネートの資格を取得するメリットの2つ目は、客観的に知識を証明できることです。
テーブルコーディネーターは、テーブルの上に乗る様々なものの知識を持っておく必要があります。資格を取ることで「自分はこれほどの知識を備えている」ということが顧客にわかりやすく提示できるようになります。
顧客に信頼してもらえるようになると、仕事の依頼も増えて、実績を作りやすくなります。
テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格5選
顧客に自分の実力を提示するための資格を取りたい人は、なるべく知名度が高い資格を取ることが大切です。
以下では、テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格を5つご紹介します。
資格の内容だけではなく、難易度、費用、資格を受けるための要件などを紹介しているので、どの資格を受けるか決める参考にしてみてはいかがでしょうか。
おすすめの資格1.TALK 食空間コーディネーター資格
テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格の1つ目は、食空間コーディネーター資格です。
食空間コーディネーター資格の内容
食空間コーディネーター資格を持っていることで「テーブルコーディネーター」と名乗ることができるようになります。
そのため「テーブルコーディネーターになりたい」と思っている人は、食空間コーディネーター資格を取得することをおすすめします。
食空間コーディネーター資格の難易度
食空間コーディネーターの合格率は、公式で発表されていません。しかし、一番簡単な3級の場合、基礎的なことを聞かれるため合格率は低いわけではないと考えられます。
食空間コーディネーター資格は1〜3級まであり、3級から順番に受けていく必要があります。3級を取らずに2級や1級は受けられないことを注意しておきましょう。
食空間コーディネーター資格の取得に必要な費用
受験料は、会員の場合は22,000円・非会員の場合は27,500円です。また、別個認定登録料として2年間で11,000円払う必要があります。
食空間コーディネーター3級のテキスト代は2,619円なので、合わせて35,000円程度で資格を取得することが可能です。(2022年3月31日現在)
食空間コーディネーター資格を取得するための要件
食空間コーディネーター3級は、特に受験資格があるわけではなく、誰でも受験することが可能です。
テキストの勉強を通して、食空間コーディネーター資格を獲得しましょう。
>>TALK 食空間コーディネーター資格の公式サイトはこちら
おすすめの資格2.日本フードコーディネーター協会 フードコーディネーター資格認定試験
テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格の2つ目は、日本フードコーディネーター協会 フードコーディネーター資格認定試験です。
フードコーディネーター資格認定試験の内容
フードコーディネーター資格認定試験は、テーブルコーディネーターとは関係ないのではと思う人もいるのではないでしょうか。
フードコーディネーター資格認定試験は、食の「開発」「演出」「運営」についての問題が出題されます。食の演出つまり、テーブルコーディネートの知識が出題されるところがポイントです。
テーブルコーディネートの知識に加え新しい知識も勉強できるので、ステップアップしたい人におすすめの資格です。
フードコーディネーター資格認定試験の難易度
フードコーディネーター資格認定試験は、3級から1級まで実施されています。
3級の合格率は発表されていませんが、2級の合格率は80%前後・1級の合格率は30%〜50%です。(2022年3月31日現在)
3級は2級と比べると簡単なので、合格率は80%よりも高いことが推測できます。
フードコーディネーター資格認定試験の取得に必要な費用
フードコーディネーター資格認定試験の受験料は、会員ではない一般人は12,000円で、会員は7,000円です。(2022年3月31日現在)
また、フードコーディネーター資格認定試験は、3級試験対策講座を受けることも可能です。
受験料と3級試験対策講座の受講料を加えて、一般の場合は28,000円・会員の場合は23,000円です。(2022年3月31日現在)
フードコーディネーター資格認定試験を取得するための要件
フードコーディネーター資格認定試験3級を取得するための要件は「中学校卒業以上」のみです。
2級を受けるためには、3級資格認定登録者であることが必要です。3級から順番に受けてスキルアップしてみてはいかがでしょうか。
>>日本フードコーディネーター協会 フードコーディネーター資格認定試験の公式サイトはこちら
おすすめの資格3.色彩検定
テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格の3つ目は、色彩検定です。
色彩検定の内容
「魅力的な色の組み合わせができるようになりたい」「色彩感覚を身に着けたい」という人もいるのではないでしょうか。
テーブルコーディネーターは、色の感覚を持っておくことが大切です。色彩検定では、色についての体系的で理論的な知識を勉強できます。
感覚ではなく理論的に色のことを学べるので、今までセンスがないと思っていた人も色に自信を持てるようになるでしょう。
色彩検定の難易度
色彩検定は、1級・2級・3級・UC級まで分かれています。
合格率はそれぞれ52.7%・77.9%・76.8%・89.7%です。(2022年3月31日現在)
まだ、色の知識を持っていない人はUC級から受けてみることをおすすめします。
色彩検定に必要な費用
UC級の受験料は6,000円・3級の受験料は7,000円です。
2級の受験料は10,000円・1級の受験料は15,000円かかります。(2022年3月31日現在)
色彩検定を取得するための要件
色彩検定を取得するための要件は特になく、どの級からも自由に受けることが可能です。
色のことを論理的に学びたいという人は、色彩検定を学んでみてはいかがでしょうか。
おすすめの資格4.カラーコーディネーター検定試験
テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格の4つ目は、カラーコーディネーター検定試験です。
カラーコーディネーター検定試験の内容
カラーコーディネーター検定試験は、色について幅広い内容を問われる試験です。カラーコーディネーター検定試験は、実用性が高くプライベートだけではなくビジネスシーンでも活かすことが可能です。
カラーコーディネーター検定試験は、スタンダードクラス・アドバンスクラスの2つの級に分かれています。
スタンダードクラスでは色彩についての基礎的な知識が問われ、アドバンスクラスでは色彩の活用方法や色彩に関する知識などが出題されます。
スタンダードクラス・アドバンスクラスを同時に受けることも可能です。
カラーコーディネーター検定試験の難易度
アドバンスクラスの合格率は約60%、スタンダードクラスの合格率は80%です。
合格率はスタンダード・アドバンスともそれほど低くはないため、努力をすれば取れる資格だといえます。
カラーコーディネーター検定試験に必要な費用
アドバンスクラスの受験料は7,700円・スタンダードクラスの受験料は5,500円です。
受験料に加えて、事務手数料が2,200円かかることに注意しましょう。(2022年3月31日現在)
参考:カラーコーディネーター検定試験
カラーコーディネーター検定試験を取得するための要件
カラーコーディネーター検定試験を取得するための要件はなく、誰でも受けることが可能です。
おすすめの資格5.フラワーデザイナー資格検定試験
テーブルコーディネーターを目指す人におすすめの資格の5つ目は、フラワーデザイナー資格検定試験です。
フラワーデザイナー資格検定試験の内容
フラワーデザイナー資格検定試験は、テーブルコーディネートするためのフラワーアレジメント・フラワーデザインなどの知識を学べるので、テーブルコーディネーターを目指す人にもおすすめの資格です。
フラワーデザインの技術と知識の基礎が問われる3級から自ら新しいデザインを考える1級まで試験があります。
3級に合格してからでないと上の級は受けられないことに注意しましょう。
フラワーデザイナー資格検定試験の難易度
フラワーデザイナー資格検定試験の3級の合格率はほぼ100%近くあり、試験自体は難しくないことがわかります。
3級の試験を受けるためには特定のスクールでの単位取得が必要であり、試験を受けること自体のハードルが高いことを覚えておきましょう。
フラワーデザイナー資格検定試験に必要な費用
3級フラワーデザイナー資格検定試験の受験料は、実技16,500円・学科2,200円です。(2022年3月31日現在)
3級フラワーデザイナー資格検定試験に合格すると正会員の入会資格が得られます。
入会金は11,000円・年会費15,000円かかるので、3級フラワーデザイナー資格検定試験に合格するまで合計45,000円ほどかかります。(2022年3月31日現在)
フラワーデザイナー資格検定試験を取得するための要件
フラワーデザイナー資格検定試験を受けるためには、日本フラワーデザイナー協会が認めるスクールに通い単位を取らなければいけません。
スクールによって必要になる料金が異なるので、スクールに通いたいと思う人は「スクール」を参考にして、検討してください。
フラワーデザイナー資格検定試験に興味がある人は、以下の公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
テーブルコーディネーターとして活躍するためには様々な知識が必要
本記事では、テーブルコーディネーターを目指す人やステップアップをしたい人などにおすすめの資格をご紹介しました。
たくさんの資格がある中でどの順番で資格を取ればいいか悩む人もいるのではないでしょうか。まずは、自分が興味がある・面白そうだと思える資格を取ることをおすすめします。また、勤め先で資格手当が出る資格を取るのも一案です。
本記事を参考に取りたい資格を決めて、テーブルコーディネーターとして活躍してみてはいかがでしょうか。
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