インストラクターの仕事に興味がある人や、インストラクターになりたいと思いながら、仕事の詳細について知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、インストラクターの仕事内容や年収、必要なスキルなどの基礎知識をご紹介します。将来インストラクターを志している人はぜひ参考にしてください。
インストラクターとは?
インストラクターとは、何かを教える人全般を指します。
職業としてのインストラクターは、スポーツに関することを教える「スポーツインストラクター」だけでなく、情報機器の使用方法を教えるインストラクターなどを言います。
スポーツインストラクターには、筋トレやテニス、サッカー、スキーなど様々なインストラクターがいます。インストラクターになりたいという人は、どの分野のインストラクターになりたいか考えてみることをおすすめします。
本記事では主にスポーツに関するインストラクターについて詳しく紹介していきます。
インストラクターとトレーナーの違いは?
スポーツインストラクターとスポーツトレーナーの両者が同じ職業だと思っている人もいるのではないでしょうか。
スポーツインストラクターもスポーツトレーナーも人を指導する仕事を行います。
しかし、スポーツインストラクターがスポーツの技術を教え顧客を成長させるのに対して、スポーツトレーナーは顧客の体作りやメンタルケアなどを主に行うところに違いがあるといえるでしょう。
スポーツを楽しむためやうまくなるための技術を教えたい人はインストラクターを目指すといいでしょう。メンタルケアや食事のメニューなどを考えたり、その道のプロの専属トレーナーになったりしたい人はトレーナーを目指すことをおすすめします。
インストラクターの仕事内容
インストラクターは具体的にどのような仕事をしているのだろうと疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
以下ではインストラクターの主な仕事内容をご紹介します。
レッスンの内容を考案
インストラクターの業務の中でも特に重要なのが、レッスンの内容を考案することです。
参加者の年代やニーズに合わせた内容のレッスンの内容を検討するだけでなく、音楽や雰囲気作り、進行方法なども検討し、人気のクラスとなるような内容を検討することが重要な業務です。
適切なトレーニングの指導
インストラクターは顧客の前でお手本として実際にトレーニングを行ったり、顧客のトレーニングを実際に指導をしたりすることも行います。
自分自身がトレーニングを適切に行えるだけでなく、顧客が正しくトレーニングできるように指導することも重要です。特に、複数人にトレーニングの指導を行う場合は、運動のできる範囲に個人差があることを意識して教えることが求められます。
また、個人にトレーニングの指導をする場合は、ダイエット・健康・肉体改造などの利用者の目的や、体重や身長などに合わせてトレーニングを考え指導する必要があります。
顧客へのアドバイス
ただ一方的に教えるだけではなく、顧客の悩みや不安を解決するのもインストラクターの仕事です。
トレーニングを効果的に行うための方法や、私生活のどこを改善するべきなのかを考えるためにも顧客との会話はとても大切です。また、顧客がインストラクターに話しやすくするための環境づくりを行い、顧客の悩みを引き出すこともあります。
施設の維持・清掃
インストラクターがマシンの点検を行ったり、レッスン場の清掃を行ったりするイメージを持っていない人もいるのではないでしょうか。
インストラクターの働き先では整備担当の人がいる場所もありますが、レッスン場ではインストラクターがすべてを仕切る必要があるので清掃や施設の維持を行うこともあります。
インストラクターの仕事は多岐に渡るとおぼえておきましょう。
インストラクターが活躍している場
インストラクターが活躍している場は、スポーツジムやスタジオだけではありません。
例えば、年配の人が集まる公民館や体育館でも社会貢献の一環としてレッスンをすることがあります。また、障碍者福祉施設・老人ホームなどで、体がうまく使えない人でも楽しんで運動をする方法を教えることもあります。
このように、インストラクターは幅広く活躍でき、社会貢献できる仕事だといえます。
インストラクターの年収の目安
求人ボックスによると、スポーツインストラクターの平均年収は約336万円です。
参考:求人ボックス「スポーツインストラクターの仕事の年収・時給・給料」
国税庁によると、1年を通じて働いた人の平均給与は461万円と発表されています。
参考:国税庁II 「1年を通じて勤務した給与所得者」
求人ボックスによると、インストラクターの給料の幅が268〜526万円であり、平均年収よりも低いのが一般的です。平均年収を超えるためには、専門知識をつけたり、人気のあるトレーナーとなることが求められるでしょう。
インストラクターに向いている人の特徴
「自分はインストラクターに向いているだろうか」と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
インストラクターは、教える内容であるスポーツが好きな人や、根気よく教えられる人が向いているといえます。
天才肌でスポーツがなんとなくできる人よりも、相手にわかりやすくどこを直せばいいのか説明できる人がインストラクター向きです。そのため、運動が得意ではなくても「運動できるように努力をした」人はインストラクターとして活躍しやすいといえるでしょう。
また、「スポーツを楽しんでもらいたい」という気持ちを持っていることも大切です。
インストラクターに必要な資格・スキル
スポーツインストラクターになるためには、特別な資格は必要ありません。資格よりはスポーツを教える知識や実際にやってみせる体力などが重要だと言われています。
しかし、スポーツの知識やトレーニングの指導方法などの知識を持っていることを証明するためには資格を持っていて損はありません。
以下では、インストラクターとして客観的にスキルを示せる資格をご紹介します。
健康運動指導士 健康運動実践指導者
健康運動指導士の健康運動実践指導者は、スポーツインストラクターとしての能力を示すのにぴったりの資格です。以下のように定義されています。
医学的基礎知識、運動生理学の知識、健康づくりのための運動指導の知識・技能等を持ち、健康づくりを目的として作成された運動プログラムに基づいて実践指導を行うことができる人
資格の勉強を通して体系的な基礎知識が付き、客観的にも指導を行えることが証明できるようになるでしょう。
NSCA認定資格
NSCAとは「全米資格認定委員会」のことで、アメリカだけではなく国際的にも信頼されている資格です。
現在日本語で受けられるNSCA認定資格は、「認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト」「NSCA認定パーソナルトレーナー」のふたつです。
将来海外で働くことを検討している人は、NSCA認定資格を受けてみてはいかがでしょうか。
インストラクターのキャリアパス
インストラクターは専門性が高い職種のため、他の職種にキャリアパスをするのではなく、インストラクターとしての専門性を高めることが一般的です。
プロの専属トレーナーになったり、人気のあるインストラクターになり、自分自身で経営をしたりするケースもあります。
実績を積むだけではなく、資格の取得なども通して自分の価値が目に見えてわかるようにすることも大切です。
インストラクターとしての働き方を考えよう
- インストラクターは専門的な知識やコミュニケーション能力が必要
- インストラクターの年収は約336万円
- インストラクターに資格は必要ないが、取得していると客観的にスキルを示せる
本記事では、インストラクターの仕事内容についてご紹介しました。
インストラクターは、スポーツや運動を楽しく、かつ正しい方法で行えるように指導する仕事です。
特に資格や、働き方の制限などはないため、「インストラクターになりたい」と思っている人は、どのようなインストラクターになりたいか、どのような働き方をしたいのか、5年後・10年後のキャリアパスを考えてみてはいかがでしょうか。
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