「大事なのは行動力」だと分かっていても、どこか一歩踏み出せずにいる若手ビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。
テテマーチ株式会社に入社して約1年の宮崎彩希(23)さんは、行動することをキーポイントに、道を切り拓いてきたうちの1人です。そして、その行動力はプランナーという仕事をする上でも、大きく生かされています。
宮崎さんが大切にしている"行動に移して実際に経験すること"は、人生や仕事においてどんな意味を持つのか。詳しく話を聞きました。
企業のSNSマーケティング活用を支援
テテマーチ株式会社は、企業向けにSNSマーケティング支援を中心としたビジネスを展開しています。2015年の創業時よりSNS領域に注目し、700社以上のサポートを実施。アカウントのコンサルティング、分析ツール開発など、さまざまなサービスをもって企業のSNS活用を支援しています。
憧れの人に出会い、広告業界一直線
広告の中で街中などの屋外やCMで使われているコピーに興味を持ち、「コピーライターになりたい」と広告業界に足を踏み入れた宮崎さん。最初はZ世代向けの企画・制作を行うプロモーション会社で広告企画を経験。その後テテマーチに入社し、SNSマーケティング事業部のディレクターとして企業アカウントの運用業務を経て、現在はアカウントのコンセプトやキャンペーンの企画設計をするプランナーとして働いています。
----入社の決め手を教えてください。
宮崎さん:最初は駅の広告やCMなどのリアルな場所での広告にこだわって就職活動をしていたのですが、“今の時代”での広告を考えた時に、情報が伝わっていく過程としてSNSが欠かせないことに気付きました。
そこで、SNSを軸に広告やCMなどの設計ができれば自分の強みになるのではないかと考え、SNSに重きを置いたマーケティングに力を入れているテテマーチに入社しました。また、ベンチャー企業のため、「やりたい」と思ったことを本当にやらせていただける環境に惹かれたのも入社の決め手のひとつです。
----元々リアルな場所での広告にこだわっていた理由はあるのでしょうか。
宮崎さん:私が広告業界を目指したきっかけでもある明円卓さんという方がいらっしゃいます。明円さんが当時携わっていた企画がマスメディア向けの施策が多かったため、私の中で「広告=マスメディアなどのリアルなもの」というイメージが出来上がっていたのかもしれません。
----広告業界に興味を持ったのはいつからですか?
宮崎さん:大手広告代理店のエントリーシートの応募要項を見て、「企画で評価する」というスタンスが面白いと思って、 広告業界に興味を持ちました。そこから広告業界のことを調べるうちに、とある本で明円卓さんの特集が組まれているのを見つけたんです。
そこから明円さんのTwitterをフォローしたところ、実際にイベントが開かれる機会があるとのことだったのでDMを送り、当時住んでいた九州からイベントのために東京へ行きました。
----すごい行動力ですね。
宮崎さん:そうですね。実際にイベントでは広告代理店で働く様々な人たちにお会いしてお話させていただきました。その時に「この人たちと一緒に働きたい」と強く思って、「東京で広告の仕事に就こう!」と決意しました。
無意識を意識して、感情に寄り添ったものを作る
----入社後印象に残っているエピソードはありますか?
宮崎さん:まず、初めて自分で提案書を作った、プランナーとしてのデビューの時です。プランナーとしてのハウツーが沢山あるわけではないので、右も左も分からず先輩たちにも「これについてどう思います?」と聞き回ったり、何度も企画を作り直したりと大変だった思い出ではあるのですが、その経験があり今提案書を作る時の基礎ができたと思っています。人に指示されて作ったのではなく、自分で1つ1つ作り上げたので、私の中で型ができました。
また、クライアントに提案した時に「企画も良いけど、楽しそうに提案してる姿を見られるのが嬉しい」と言っていただけたことも強く印象に残っています。凄い先輩方が沢山いらっしゃるので、エースになりたいとは大きい声では言えないのですが、「テテマーチの宮崎さんにお願いしたい」と思ってもらえる主力的な存在になりたいです。
----宮崎さんが広告を作る時には、どういったことを意識されているのでしょうか。
宮崎さん:「無意識を意識する」というのを大事にしています。私は小学校1年生の時から父子家庭で育つなど、人とは違う経験を早めにしていることから、人の感情に寄り添える広告を作りたいと思っているんです。
SNSに投稿するのは無意識的で簡単ですが、その投稿した気持ちの裏側までしっかりと寄り添って意識して考えることができる内容でなければ、人の心には刺さらない。こうやってインタビューを受けている今、私から出てくる言葉は意識して出てきているものですが、ふとした時に無意識にでる言葉があると思っていて、そこまで感じられる企画を作りたいです。
----無意識を意識するというのはハッとさせられる言葉ですね。
宮崎さん:見えるもの全てが正しいとは思っていないので、その人がなぜその言葉を言ったのかという、“なぜ”の部分を深掘りすることが、人の心に刺さる企画を作ることに繋がると思っているんです。
人の無意識の部分は、「聞く」ということでは出てこないと思っているので、実際にその場所に行ってみる、体験してみる、ということを通して「ユーザーが何を会話しているか」に焦点を当てることで、購買行動の根底にある、本人も気付いていないような動機が出ると思っています。 データだけではなく、人間らしさなども踏まえた企画を考えたいですね。
先輩からの言葉で「仕事が凄くやりやすくなった」
----力不足や経験不足を感じた時に起こしてよかった行動や、かけてもらって良かった言葉はありますか?
宮崎さん:言葉が強いのですが「独断と偏見で進めていいよ」と言ってもらったのが印象に残っています。それから、「アドバイスはアドバイスだから、自分の意見を大事にね」とも言っていただきました。
プランナーの前はディレクターをしていたのですが、その時は案件を進める際に先輩に1つ1つ確認していて…。その際に、案件の状況やメンバーのリソースを把握して判断して、自分で決めるのがディレクターの仕事だということを教わりました。その言葉を受けてから仕事が凄くやりやすくなりましたね。
----その言葉を受けて自分の中で変わったこと、意識したことはあるのでしょうか。
宮崎さん:先輩にフィードバックをもらった際に、全てを実現させるのは現実的に難しいと感じた時、自分の軸を1つ作るようにしたことです。そうすることによって、「今のアドバイスの中で、この部分は取り入れられるな」と判断が素早くできるようになりました。
自分が納得できる意見は取り入れて、「こういう結果にしようと思うのですが、どうでしょうか」と自分としての答えを持った上で、もう一度聞きに行くようにしています。
大事なのは自分が体験すること
----キャリアにおける今後の目標はありますか?
宮崎さん:元々街中の広告やCMに興味があったので、そちらの方にも携わりたいなとは思っています。ただ、それは私の希望なので、まずはクライアントが1番必要としている手法での提案をして、それを実現まで持って行きたいなと思っています。最終的にはSNSを軸にそれ以外の相談をしていただけるパートナーになりたいですね。
----最後に、これから就職活動に臨む同世代にアドバイスをお願いします。
宮崎さん:「自分が体験する」ということが大切だと思っているので、とにかく実際に行動に起こしてやってみて欲しいです。やってみて嫌だと思ったら、それは「嫌だ」という事実が残るので、その部分を省いて就職活動をすればいいのかなと。少しでも「好きだ」と思ったり、「やってみてもいいかな」と思うものがあった時は、挑戦して考えれば分かることも増えるので、まず最初は挑戦することを大事にして欲しいですね。
----ありがとうございました。
単位修得後、大学卒業までの1年近くの間も「広告業界に携わっていたい」と地元を離れて東京で一人暮らしをしながら、インターンとして働いていたという宮崎さん。
インタビューに真っ直ぐな瞳で答えてくれるしっかりとした姿からは、目標の為に起こしてきた行動力と努力が伺えました。やりたいと思ったらまず行動に移し、挑戦する。それを実際にやってきた彼女だからこそ、その姿は私たちに勇気をくれるのではないでしょうか。
出典元:テテマーチ株式会社
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