HOMECareer Runners 上司の言葉に「悔しくて泣いた」 売り上げゼロから最年少で昇格、 Faber Company若手社員の成長への転機

上司の言葉に「悔しくて泣いた」 売り上げゼロから最年少で昇格、 Faber Company若手社員の成長への転機

瑞姫

2022/03/28(最終更新日:2022/03/31)


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村尾佳祐さん/提供:株式会社Faber Company

就職活動をする際、何を軸に企業を探すのかは人それぞれです。しかし、数えきれない選択肢の中で、正解がわからずに悩んでしまう人も多いかもしれません。

株式会社Faber Company(ファベルカンパニー)のセールスチームで働く新卒2年目の村尾佳祐(24)さんの場合、「”どこ”で働くかより、”だれ”と働くか」を重視して働く会社を決めたそうです。そして、ある上司との出会いが村尾さんの人生に大きな影響を与えました。

なぜ、人を重視して企業選びを行ったのか。そして、売上ゼロで苦しんでいた状況から、どのようにして最年少昇格を果たしたのか。村尾さんに話を聞きました。

企業のWebマーケティングを総合的に支援

株式会社Faber Companyは「日本の職人技と先端テクノロジーの融合」をコンセプトに、企業のWebマーケティングを総合的に支援する企業です。

人工知能(AI)を活用して開発したSEOプラットフォーム「ミエルカ​​」や、チェーン店舗ブランド向けのローカルSEOを支援するマーケティングツール「ローカルミエルカ」などを自社開発し、提供しています。

上司との出会いが人生のターニングポイントに

村尾さんは2020年に新卒として株式会社Faber Companyに入社。現在はミエルカ事業部でセールスとして働くだけでなく、セールスチームのリーダーとして、案件管理やマネジメントなどを行っています。 

-----入社の経緯を教えてください。

村尾さん:今の上司と働きたいと思ったのが一番の理由です。就職活動の前半では、大手企業だけを受けていて、6月末の時点で7〜8社から内定をいただいてました。

けれど、これから先の自分の人生を考えた時に「成長スピードが遅そうだな」「あまりワクワクしないな」という思いがどこかであったので、一度、頂いていた大手企業の内定を全て断ったんです。

-----すごい決断ですね。そこからはどうされたんでしょうか。

村尾さん:まず自分が働く上での大切にしている軸を明確にするため、色んな企業の社長さんとお話しさせてもらうようにしました。

ただ、いい意味でも悪い意味でも”就活”というものを攻略してしまっていて、「どういう反応がウケるか」ということまで、自分でわかってしまっていたんです。そのため、相手の質問に対して求められている回答をしてしまっていました。

村尾佳祐さん/提供:株式会社Faber Company

けれど、今の上司にはそれが全く通じなかったんです。面接の序盤から「作ったような回答はやめて、村尾君が心から思うことを話してよ」と言われてしまって…。衝撃を受けましたし、自分の未熟さにその時初めて気づきました。

その時に「この人の部下として働いたらきっと得られるものは多いのではないか」と考え、「絶対ここに入社しよう!」と決めました。

5カ月間売上がゼロ。成長のきっかけは、上司の一言。

-----念願叶って入られた会社ですが、入社後最も印象に残っているエピソードはありますか?

村尾さん:憧れて入ったものの、1年目は本当に未熟な社員だったんです。憧れの上司のチームメンバーとして正式配属はされましたが、最初の1年はその場凌ぎで仕事をしてしまっていたので、10〜3月の5カ月間は売り上げがゼロでした。

その状態で2年目の4月になったので、憧れの上司から「今まで何してたの?」と一言だけ言われたんです。それが悔しくて、悔しくて。人生で初めて悔し泣きをしました。ただ、それがいいきっかけになり、これまで以上に学ぶようになりました。「これまで何をしていたんだろう」と考え直したことが大きかったかもしれません。SEOやWebマーケティングの基礎からみっちり本や動画で学び直しました。

村尾佳祐さん/提供:株式会社Faber Company

-----村尾さんが変わるきっかけになったんですね。

村尾さん:そうですね。インプットとアウトプットの総量は凄く増えましたし、その上司に対しても、学んだ知識はひたすら話し続けました。インプットしたことをアウトプットすることが、本当の意味でインプットすることだと思っているので、それは今でも習慣になっています。

-----そういった変化に対して、上司の方から何か言葉はあったのでしょうか。

村尾さん:つい先日「自分が採用した人がこんな成長をしてくれて嬉しい」と言ってくれたのは、凄く嬉しかったです。

村尾佳祐さん/提供:株式会社Faber Company

-----仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

村尾さん:1カ月前の自分と徹底的に比較することを意識しています。1カ月前と同じことに課題を感じていたり、悩んでいたりしたら、それは何も成長できていないので。

あとは、どこから称賛を得られるかを意識しています。例えば会社のメンバーからの称賛や、営業成績を達成したことに対する満足感ではなく、もっと大きな転職市場からの「あなたに対する年収はこれくらい出します」といったような市場からの高い称賛。

そう言った称賛を貰えるような人材になるということを、日々意識しながら仕事しています。

「”誰と働くか”を大切にして良かった」

-----キャリアにおける今後の目標はありますか?

村尾さん:僕が日本一のマーケターだと思っているのが、USJの経営をV字回復させた森岡毅さんという方なのですが、一言で言うと「戦略家」なんです。

マーケティングという手法を使って、人や企業の勝ち筋を考えてあげられる戦略家なので、そういう人に自分もなりたいと思っています。

村尾佳祐さんと憧れの上司であるマネージャー/提供:株式会社Faber Company

-----最後に、これから就職活動をスタートする方へメッセージをお願いします。

村尾さん:僕が就職活動をしている人にいつも伝えているのが「上司を選びなさい」ということです。

これは僕の体験談でもあるんですが、会社の制度や仕組みではなく、1番傍で愛情を持って面倒を見てくれる上司がどういう人かによって、社会が凄くつまらないものにも見えますし、逆に凄く面白くも見えるんです。

だからこそ、就職活動でどんな会社や事業を選んでも良いけれど、それ以上に上司を選ぶのも大切だと伝えています。純粋にその上司を心の底から信じられるか。それが大事だと思います。

-----ありがとうございました。

純粋な憧れを向けられる上司に出会ったことがきっかけで、入社を決めたという村尾さん。新卒一年目の自身を振り返り「本当に未熟な社員だった」と反省する一方、成果を出せず悔し涙を流した経験をバネに、人一倍努力したことで目覚ましい成長と成果を成し遂げた姿には元気をもらえました。

自身の転機となる出来事は、いつ、どんな風に起こるか分かりません。

「どんな仕事が向いているのか分からない」「自分に合った仕事は何なのか」と迷っている人は、村尾さんのように、会社や事業内容ではなく、“自分の上で働く上司”という存在にフォーカスを当てて探してみると、新たな道が拓けるかもしれませんね。

出典元:株式会社Faber Company 

出典元: ミエルカ

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