HOMEビジネス おすすめの英語の資格一覧|仕事・転職で使えるもの、大学生におすすめのものなど難易度を比較して紹介

おすすめの英語の資格一覧|仕事・転職で使えるもの、大学生におすすめのものなど難易度を比較して紹介

U-NOTE編集部

2022/03/30(最終更新日:2022/03/30)


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英語の資格を取りたいけれど、どの資格を取ればいいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、大学生・社会人・通訳を目指している人・専門的な英語を使う仕事につきたい人に分けて、おすすめの英語資格をご紹介します。

これから英語の資格の取得を目指している人は、どの資格が自分にあっているのか選ぶ参考にしてみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 大学生におすすめの英語の資格
  • 留学を検討している人におすすめの英語の資格
  • 社会人が転職で英語力を示すのにおすすめの資格
  • 通訳として活躍したい人におすすめの英語の資格

 

大学生におすすめの英語の資格

まずは、大学生におすすめの英語の資格をご紹介します。

就職を視野に入れて英語の資格を取ろうと思っている人は、以下でご紹介するような、知名度があり就職にも有利になる可能性が高いものがおすすめです。

どの資格を受けるかで勉強方法が変わってくるので、受験する資格を決めた上で試験対策をしつつ、勉強をすることをおすすめします。

 

TOEIC

英語の試験といえばTOEICとの名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。また、大学でTOEICの試験を受けたことがある人もいるかもしれません。

TOEICにはどの技能を測るかによって、TOEIC Listening & Reading Test、TOEIC Speaking Test、TOEIC Writing Testの3つの種類のテストがあります。

一般的に受けられるTOEICは、Listening & Reading Testです。

TOEIC公式によると、Listening & Reading Testでは535点以上・TOEIC Speaking TestやTOEIC Writing Testでは110点以上が就活において期待されているといいます。

参考:就活におけるTOEIC L&Rの影響力とは?

また、英語が社内公用語である楽天では入社までに800点を取得することを必要とするなど、高得点のTOEICのスコアが必要になることもあります。

参考:楽天「TOEICスコアについて」

自分の希望する企業がどの程度のスコアの人材を欲しているのか・英語を使う機会があるのかなどを考慮に入れながら、スコアの目標を立ててみてはいかがでしょうか。

>>TOEIC公式サイト

 

英検

実用英語技能検定(英検)を中学生や高校生のときに受けたことがある人も多いのではないでしょうか。

英検は5級から1級まで分かれています。就職に有利になるのは、英検2級以上であるといわれています。

英検2級は高校卒業レベルで、ビジネスシーンでも英語力をアピールできる程度です。余裕があれば、英検準1級・1級を取ることを視野に入れることもおすすめです。

英検準1級は、大学中級程度で実際に使える英語力を証明できる資格です。英検1級は、    大学上級程度で世界で活躍できる英語能力を持っていることを表せます。

参考:英検「各級の目安」

英検とTOEICでは、TOEICがビジネス英語に焦点を当てた問題が出されるのに対して、英検は英語全般の能力について問われます。

純粋に英語の勉強を幅広くしたいと思っている人は、英検を受けてみてもいいでしょう。

>>実用英語技能検定の公式サイト

 

ケンブリッジ英語検定

ケンブリッジ英語検定は、日本ではあまり知名度はありませんが、世界中の25,000以上の大学や企業 、行政機関が認定している国際的な資格です。

ケンブリッジ英語検定は、英検のように自分の英語能力によって受けたい級を選べます。

B1 Preliminary および B1 Preliminary for Schoolsの場合、リーディング&ライティング・リスニング・スピーキングの問題が出題されます。英検の準2級~2級程度に相当する難易度です。

参考:一般社団法人日本ケンブリッジ英語検定機関「B1 Preliminary および B1 Preliminary for Schools」

B2 First および B2 First for Schoolsの場合、リーディング・文法・ライティング・リスニング・スピーキングの問題が出題されます。英検準1級程度に相当する難易度だといわれています。就活で使用する場合は、B2 First および B2 First for Schoolsレベルまで取っておくことをおすすめします。

参考:一般社団法人日本ケンブリッジ英語検定機関「B2 First および B2 First for Schools」

C1 Advancedでは、リーディング & 文法・語彙・ライティング・リスニング・スピーキングの問題が出題されます。英検 1級程度に相当する難易度で、英語を実用的に使用できるかがチェックされます。

参考:一般社団法人日本ケンブリッジ英語検定機関「C1 Advanced」

日本だけではなく世界的にも自分の英語能力をアピールしたい人・外資系の企業に就職したい人は、ケンブリッジ英語検定を受けてみてはいかがでしょうか。

>>ケンブリッジ英語検定の公式サイト

 

GTEC

GTEC(ジーテック)は、株式会社ベネッセコーポレーションが実施している「読む・書く・話す・聞く」の4つの技能を計測する検定です。

英検とは異なる点として、GTECはTOEICのようにスコア形式で成績が返却されるところにあります。GTECもTOEICもスコア形式で成績が返されるため、自分の能力の伸びを実感しやすいところがポイントです。

ビジネス英語の能力を測りたいならTOEICを、英語全体の能力や4技能を一度に図りたいならGTECを受けることをおすすめします。

>>GTECの公式サイト

 

留学を検討している人におすすめの英語の資格

留学をするために資格を取ろうとしている人もいるのではないでしょうか。

以下では、留学を検討している人におすすめの英語の資格をご紹介します。

 

TOEFL

TOEICと同じぐらい有名な英語の資格、TOEFLを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。活用目的が主に日本における就職であるTOEICに対して、TOEFLは主に留学の際に使用されることが多いです。

TOEFL iBTは、4技能を測るテストで、各30点満点で合計120点満点のテストです。

4技能を測ることや、リスニングの長さ、単語の難しさなどからTOEICよりもTOEFLのほうが難易度が高いといわれています。TOEICが試験時間が2時間であるのに対して、TOEFLは3時間なので、集中力も試されています。

また、TOEICはビジネスシーンの問題が多く出題されますが、TOEFL iBTは、学術的な内容や会話をテーマとする問題が多く出題されます。

日本ワーキング・ホリデー協会によるとアメリカ大学留学で必要なTOEFLスコアは、TOEFL iBTで61点といわれています。アメリカの大学院に留学する場合は、TOEFL iBT 79点程度の英語力が必要です。

参考:日本ワーキング・ホリデー協会

TOEFL iBTの点数は留学するために有効な資格なので、留学しようと思っている人はTOEFLの勉強をしてみてはいかがでしょうか。

>>TOEFLの公式サイトこちら

 

IELTS

IELTS(アイエルツ)は、International English Language Testing Systemの略で、海外留学のための英語力を証明できる資格です。

IELTSは、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほとんどすべての高等教育機関で認められているので、上記の国に留学したい人におすすめです。また、アメリカでもTOEFLと同じレベルで使用されている資格です。

参考:IELTS「IELTSの特徴とメリット」

>>IELTSの公式サイトこちら

 

iTEP

iTEP(International Test of English Proficiency) は、いつでも自宅受験ができ、リーズナブルに受けられる試験として人気の資格です。グラマー・リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの技能を測る問題が出題されます。

世界51ヵ国で実施されているテストで、米国 iTEP international社が開発しているためアメリカ留学に使用できます。

受験時間は80分で4技能の知識を測定でき、結果もすぐわかるのでモチベーションの維持にも最適です。

参考:iTEP「iTEPとは?」

アメリカ留学を考えている人は、iTEPの試験を受けてみてはいかがでしょうか。

>>iTEPの公式サイトこちら

 

社会人が仕事・転職で英語力を証明したいときにおすすめの資格

英語を武器にしたい社会人が英語力を証明したいとき、試験の結果だけではなく、実際に話せて使えることを証明する必要があります。

以下では、実践力を証明できるおすすめの英語資格をご紹介します。

 

日商ビジネス英語

日商ビジネス英語は、日本商工会議所及び各地商工会議所が実施する4つのコミュニケーション能力を測るテストです

ビジネスで大切な「書く技術」を主に判断されます。例えば、メールの書き方や履歴書、計画書などの書き方がチェックされます。

日商ビジネス英語は、1級から3級まであります。英語力をアピールしたい場合は、日商ビジネス英語1級を取っておきたいところ。

公式テキストや模擬問題集も販売されているので、勉強しやすいところもポイントです。

>>日商ビジネス英語の公式サイトはこちら

 

国連英検

国際連合公用語英語検定試験(国連英検)は、国際問題に焦点を当てた英語の試験です。

国連の理念である「国際理解」「国際協力」をコンセプトに試験を作っているため、世界平和や人権などのテーマが聞かれることが多いです。

特A級やA級の試験に合格すると、プロフェッショナルレベルとされます。特に特A級はTOEIC990点よりも難しいとされているので、一歩上の社会人を目指す人におすすめの資格です。

参考:国連英検「国連英検とは?」

あまり英語に自信がない人も、スキルアップレベルであるB級を受けて徐々に勉強することをおすすめします。

>>国連英検の公式サイトはこちら

 

GCAS

GCAS(ジーキャス)は、「Global Communication Assessment」の略称で、試験が対面型スピーキングテストであることが大きな特徴です。

ビジネスシーンでは、相手の話を聞いて答えるという簡単な内容よりもむしろ、相手を説得して納得させる深いコミュニケーションが必要なはずです。

GCASでは、ビジネスシーンにおける相手の心を動かす英語力を測れます。

自分の英語でのコミュニケーションにおいて、スピーキング力・発表力・分析力・交渉力のどれが弱いのかを教えてくれます。英語で交渉する力を身につけたいという人は、GCASを受けてみてはいかがでしょうか。

>>GCASの公式サイトはこちら

 

通訳として活躍したい人におすすめの英語の資格

英語を使って通訳として本格的に活躍したいと思っている人もいるのではないでしょうか。

以下では、現役の通訳から始めたばかりの通訳家までおすすめの資格をご紹介します。

 

ビジネス通訳検定

TOBISは、通訳の資格として最も有名な資格です。逐次通訳・同時通訳の実践的な試験が行われます。

受験者はまず逐次通訳の試験を受け2〜4級・不合格に振り分けられます。2級は全体の2%、3級は17%、4級は47%、不合格が34%と、級を与えられるだけでも難しい資格であることがわかります。

2級に選ばれた合格者のみが、同時通訳の1級の試験を受けることが可能です。

試験を受けると、現役の通訳にフィードバックしてもらえるので自分の能力を上げるチャンスにもなります。

まずは、逐次通訳を受けて自分がどの程度通訳をできるか試してみてはいかがでしょうか。

>>TOBIS(ビジネス通訳検定)の公式サイト

 

全国通訳案内士試験

全国通訳案内士試験は、外国語・日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務・口頭試験がある通訳を目指したい人の国家試験です。

合格率は約10%と非常に難易度が高く、出題範囲も広いのが特徴です。

参考:日本政府観光局「2021年度 受験者数及び合格者数」

出題範囲が広い一次試験に合格するかが肝になるので、外国語だけではなく、日本の地理や歴史も気合を入れて勉強しましょう。

全国通訳案内士試験に合格すれば、「全国通訳案内士」を名乗れるようになることがポイントです。

また、英語だけではなくイタリア語、韓国語、スペイン語、タイ語、ドイツ語、フランス語、中国語、ポルトガル語、ロシア語の試験もあります。

>>全国通訳案内士試験の公式サイト

 

JTA公認翻訳専門職資格

JTA公認 翻訳専門職資格試験はCPT試験とも呼ばれ、日本翻訳協会が認定する資格です。

4科目に加え翻訳経験2年以上の実績審査が行われる現役の翻訳家もしくは翻訳家になる未来が近い人におすすめの試験です。

CPT試験に合格するためには、翻訳文法技能試験、翻訳IT技能試験、翻訳マネジメント技能試験に加え、出版翻訳能力検定試験またはビジネス翻訳能力検定試験に2級以上のランクで合格する必要があります。

合格率は非公開ですが、幅広く試験が行われるので難易度が高い試験だといえるでしょう。

翻訳家としての自分の力量を測りたい人は、JTA公認翻訳専門職資格を受けてみてはいかがでしょうか。

>>JTA公認翻訳専門職資格の公式サイトはこちら

 

JTFほんやく検定

日本翻訳連盟(JTF)の翻訳検定は、時間指定の中で翻訳支援ツール・辞書などを使うことが可能な翻訳試験です。まだ、翻訳を始めたばかりの初心者だけでなく、より精度の高い翻訳を行いたい人までおすすめの資格です。

特に、翻訳を始めたばかりの人は初級者向けの基礎レベルである5級や4級を受けることをおすすめします。5級や4級は、翻訳を行うセンスがあるかを調べてくれるので、これからの勉強のモチベーションになるでしょう。

上級者は、政経と社会・科学技術・金融・証券・医学・薬学・情報処理の5つから選び、英日や日英の通訳をすることで、3級から1級に振り分けられます。

まだ翻訳初心者の人から翻訳上級者の人まで受けておきたい検定です。

>>JTFほんやく検定の公式サイトはこちら

 

TQE翻訳実務検定

TQEはTranslator Qualifying Examinationの略で、TQE翻訳実務検定に合格すると「翻訳実務士」を名乗れるようになります。

試験問題は平均してA4用紙3~4ページほどの長さで、5日間の試験期間中に辞書やネットを駆使して翻訳を行います。中堅の翻訳者で2~3時間かかる内容を解くため、難易度は高いと言えるでしょう。

翻訳の結果によって1〜5級・不合格に振り分けられます。TQE合格率は10%未満と低く、かなり厳密な採点が行われていることがわかります。

一つひとつの言葉の意味に注意しながら、TQEを受けてみてはいかがでしょうか。

>>TQE翻訳実務検定の公式サイトはこちら

 

専門的な分野の英語の資格試験

観光や医学、看護などのある特定の分野の英語が話せることを証明する資格に興味がある人もいるのではないでしょうか。

以下では、専門的な分野の英語の資格試験についてご紹介します。

 

観光英語検定

観光英語検定は、旅行や観光、空港などのシーンに絞って観光に関する問題が出題される検定です。

読む、聞く、書く、話すの4技能が評価され、3段階の級を選択し試験を受けられます。

旅行を楽しむことを目的にする人も日本に来た海外の人を助けたいと思う人におすすめの資格です。

>>観光英語検定の公式サイトはこちら

 

文芸翻訳検定

文芸翻訳検定は、英語から日本語に翻訳する文芸翻訳のレベルを判定する試験です。

5級から1級まで試験があり、4級は大学生程度の英語能力、3級は大学卒業程度の英語能力、2級は翻訳を数年行っているほどの経験者が受ける試験です。1級は2級合格者のみ受けられ、プロの翻訳家としての登竜門だと言われています。

>>文芸翻訳検定の公式サイトはこちら

 

日本医学英語検定

日本医学英語検定は、日本医学英語教育学会が主催する「医学」「医療」に関する英語の力を測る検定です。

医師や看護師だけではなく、プロの翻訳家などを対象にした試験で、医学に焦点を当てた試験は類を見ません。

「英語で医療関係の海外の論文を読みたい!」「医療の翻訳プロとして幅広く活躍したい」という人におすすめの資格です。

>>日本医学英語検定の公式サイトはこちら

 

TOPEC看護英語試験

特定非営利活動法人によるTOPEC看護英語試験は、看護業務に特化した英語の試験です。

看護英語試験を勉強するための看護英語テキストでは、採血をする場合やワルファリン服用時の注意などシーン別のコミュニケーションを学べるがポイントです。

看護師や看護学生で、言語の壁を超えた看護業務を行いたいと思っている人におすすめの資格です。

>>TOPEC看護英語試験の公式サイトはこちら

 

幼児教育・保育英語検定

グローバル化に伴い幼稚園や保育園にも、日本語を母国語としない幼児や保護者への対応をすることもあるのではないでしょうか。

幼児教育・保育英語検定では、英語を話す幼児や保護者などに対応するための試験です。そのため、ビジネス英語では使われることがない赤ちゃん言葉や幼児の拙い言葉に焦点を当てた英語が学べます。

これからの未来に向けたグローバルな保育士になりたい人におすすめの資格です。

>>幼児教育・保育英語検定の公式サイトはこちら

 

技術英検

技術英検(旧工業英語能力検定)は、科学技術に関する英語を読む・書く力に焦点を当てた検定です。

技術英語を学ぶためのセミナーやオンライン講義も行っているため、英語に苦手意識がある技術者でも安心して勉強ができます。

科学技術に関する論文を読んだり、英語で発信したりしたい人は、技術英検をおすすめします。

>>技術英検の公式サイトはこちら

 

資格の取得をマイルストーンにおき英語力の向上を目指そう

本記事のまとめ
  • 大学生にはTOEIC・英検など就活に使える資格がおすすめ
  • 留学を検討している人は、TOEFLや海外で有名な資格がおすすめ
  • 通訳の試験は、自分のスキルに合わせて試験を受けよう

本記事では、大学生・社会人・通訳などにおすすめの英語の資格をご紹介しました。

たくさんあって何を受ければいいのかわからないという人は、目的が就活の場合はTOEICを受けることをおすすめします。

どのような試験に向けて勉強しても英語の力は必ず伸びます。大切なのは諦めずに英語を勉強し続けることです。試験対策をすることも大切ですが、目的は「英語力を伸ばすこと」。毎日コツコツと積み上げて、英語の資格試験で満足のいく結果を出せるように努力しましょう。 

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