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ケアマネジャー(ケアマネージャー)に必要な資格とは?介護支援専門員の資格取得要件や難易度などを解説

U-NOTE編集部

2022/03/18(最終更新日:2022/03/18)


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介護職の資格のひとつである「ケアマネジャー(ケアマネージャー)」。介護支援専門員とも呼ばれ、介護に関する業務に携わっている方の多くが目指す職種です。

今回は、厳格に定められている、ケアマネジャーの資格取得要件をご紹介。併せて試験の難易度も解説します。

 

ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、介護保険法に基づき要介護者や要支援者の心身の状態に適したサービスを受けられるよう、支援・援助を行う福祉介護の専門職のこと。厚生労働省で、介護に関する専門的知識と技術を持ち、介護支援専門員証の交付を受けた方と定義されています。

仕事は主に、居宅における業務施設などにおける業務の2つに分けられます。居宅における業務では、利用者は主に自宅でサービスを受けるため、ケアマネジャーがその際のケアプランを作成。居宅サービス事業者との連絡や調整を行います。

施設などにおける業務では、利用者からの相談を受けたあと、すでに利用している施設でのケアプランを作成。施設の介護職員や看護職員とサービスの計画を調整します。

ケアマネジャーは、要介護者や要支援者に対して直接介護サービスを行うことがなく、それが介護福祉士などとの違いです。

参考:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000114687.pdf

 

ケアマネジャー(ケアマネージャー)の資格とは?

ケアマネジャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員証の交付を受ける必要があります。

ただし、介護支援専門員実務研修受講試験を受けるには、保険医療福祉分野で5年以上の実務経験が求められます。勤務実績として認められる職種は、医師や看護師などの国家資格や、相談員・相談支援専門員などです。

実務経験を積んだあとに試験を受け、合格した方は介護支援専門員実務研修の課程を修了しなければなりません。少なくとも5年はかかることと、特定の職種の方のみが取得できるのがケアマネジャーの資格の特徴です。

>>令和4年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験の公式サイト

参考:厚生労働省「介護支援専門員(ケアマネジャー) 」

参考:ユーキャン「ケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格とは?資格取得のメリットも解説」

 

ケアマネジャーの試験の難易度・合格率

ケアマネジャーの試験は、平成10年度に第1回を行い、令和3年度までに計24回実施しています。合格している人数の累計は、72万8887人。比較的難易度が高いといわれており、平成17年度から令和3年度まで、合格率は10%〜20%台を推移しています。

国家資格である介護福祉士の試験合格率が近年70%前後であることを考えると、ケアマネジャーの試験は非常に難しいことがわかります。

参考資料:第24回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について

 

ケアマネジャーの試験に必要な費用

ケアマネジャーの試験の費用は、受験する地域によって異なります。例えば、神奈川県で受ける場合の受験料は13,800円。東京都で受ける場合の受験料は12,800円です。

受験する都道府県によって受験料に多少の差があるため、申し込みをする前に確認しておきましょう。

参考資料:東京都福祉保健局「『令和3年度(第24回)東京都介護支援専門員実務研修受講試験』の実施について 」

参考:神奈川県「介護支援専門員実務研修受講試験及び介護支援専門員実務研修について」

 

2018年以降のケアマネジャーの試験を受けるための要件・受験資格

2017年まで、ケアマネジャーの試験を受けるには、資格の有無にかかわらず実務経験が10年以上であれば受験資格を満たしているとされていました。

しかし、2018年以降は基準が厳格になり、特定の国家資格を有している方もしくは、介護施設などで相談員・相談支援専門員として従事している方のみと限定されています。

では、ケアマネジャーの試験を受けるための要件を詳しく確認していきましょう。

 

1.特定の国家資格を有している人

まずは、特定の国家資格を有していると認められるケースについて確認していきましょう。
ケアマネジャーの受験資格として認められる特定の国家資格は、下記の20種類です。

医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・言語聴覚士・歯科衛生士・あん摩マッサージ指圧師・はり師、きゅう師・柔道整復師・栄養士(管理栄養士含む)・精神保健福祉士

これらの国家資格に加え、要援護者を直接的・対人的に対して直接援助の業務を行っていることが求められます。教育業務や研究業務などに携わっている場合、有資格者であっても受験資格を満たしていないと判断される点には、注意が必要です。

参考:https://www.fukushizaidan.jp/wp-content/uploads/2021/04/beppyou1.pdf

 

2.介護施設などで相談員・相談支援専門員として従事している人

国家資格を有していなくても、介護施設などで相談員・相談支援専門員として従事している場合も、ケアマネジャーの受験資格があるとされています。

生活相談員の場合、特定施設入居者生活介護や地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護に加え、介護老人福祉施設と介護予防特定施設入居者生活介護が、受験資格の対象です。

支援相談員の場合は、介護老人保健施設において実務経験を積んでいることが求められます。相談支援専門員は、計画相談支援や​​障害児相談支援の業務に携わっていなければなりません。

該当する職種で業務を行い、それぞれ5年以上の実務経験という要件を満たしているかが重要です。

参考:https://www.fukushizaidan.jp/wp-content/uploads/2021/04/beppyou2.pdf

 

ケアマネジャーの試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の概要

ケアマネジャーの試験である「介護支援専門員実務研修受講試験」は、年に1度開催されています。全国で実施されている試験のため、多くの方が受けやすいのが特徴です。

試験は学科と実務研修の2つがあり、学科合格者のみが実務研修を受講できます。

学科は、介護支援分野・保健医療福祉サービス分野から出題。問題は五肢複択方式で、回答はマークシート方式を採用しています。全60問の回答時間は120分。受験者は一律60問すべての回答が求められています。各分野の出題は広範囲に及ぶため、しっかりとした受験対策が必要です。

実務研修は2種類あり、1つ目が87時間の講義および演習。前期課程・後期課程それぞれ5日間ずつ行います。2つ目は前期と後期の間に実施する居宅介護支援事業所での実習です。学科とは異なり長期間行われるため、受講できるよう勤務時間の調整が必要です。

参考:公益財団法人東京都福祉健康財団「試験の実施方式」

参考:公益財団法人東京都福祉健康財団「東京都介護支援専門員(ケアマネジャー)令和3年度受験要項」

 

ケアマネジャーの試験を突破して介護支援専門員証を取得しよう

ケアマネジャーは、介護職の資格のなかでは平均給与が比較的高く、これまでの介護の経験を活かせる職種です。試験を受けるには厳格な基準が定められており試験の難易度も高いため、しっかりとした試験対策が求められます。

働きながら勉強するのは時間の捻出ができるのかがキーポイントになります。試験対策を行うための時間を確保して計画的に学習を進め、ケアマネジャー試験の突破を目指しましょう。


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